秋天や飛騨の古代史国分寺
国分寺は、聖武天皇の命により全国約60の国に建立されましたが、ここ飛騨の国にも建てられていたということは知りませんでした。飛騨国分寺は天平18年(746)頃に行基菩薩が創建されたと伝えられ、爾来1250年以上この方、飛騨の国と人々を見守り続けてきました。この地方随一の古刹で、当初の塔は七重で、その後焼失と再建を繰り返し、現在の飛騨地方唯一の三重塔(県重文)は、文政4年(1821)に飛騨の匠三代目水間相模によって再建されました。
歴史の重みを感じながら、秋雲の蒼天に聳える三重塔をしばし眺めていました。