枯れてなほ温もり放つ荻穂かな

オミクロン感染が拡大し続ける今、自然の怖さ、不気味さを感んじる今日この頃ですが、道の端で出逢いましたこの枯れゆく荻の穂を観ていますと、自然の温もりと逞しさが伝わってくるような気がします。また、七十路の私には、美しく齢を重ねゆく翁、媼が想われます。
ところで、今までこの花穂(かすい)は芒と思っていましたが、福良好さんのご指摘のように、荻の穂のようです。荻と芒の見分け方の一つに、芒には禾(のぎ)があるが、荻にはないとのことで、再度花穂(かすい)を見に行きましたが、近寄れなかったものの、禾らしきものは見れませんでした。で、今回は荻として以前の句を修正し、来年、枯れ穂になる前に、もう一度近くで良く観ようと思いました。
福良好さん、ご指摘、ありがとうございました。