木星土星 孫また見れる 大接近
昨日、2020年12月21日の宵、木星と土星は1623年7月17日(日本では徳川家光が江戸幕府3代将軍になる1か月ほど前)以来の大接近をしました。実に397年ぶりです。次に今回と同程度近づくのは60年後の2080年とのこと。七十路の私にはこれが見納めと思い、めっきり冷え込むベランダで三脚を立てリモコンでシャッターを切りながら撮りました。撮影時間は17:17から18:25。ISOは400、露出は5.6で固定し、シャッター速度は5秒から1/8秒までの間でいろいろと変えながら撮りました。1/4秒が一番良かったみたいです。
明るい二つの星の内、下の方の大きいのが木星、上の方の小さいのが土星です。パソコンで画像処理したら、木星の左上斜め方向に2つ、右下斜めに2つ星が写っていました~!名前は分かりませんがとても嬉しかったであります。
私はNHK BS3の「コズミック フロント NEXT」を毎回見ています。この2つの星はレンズ越しには点でしかありませんが、番組で見ているNASAの衛星が撮った巨大画像を思い浮かべながら少し興奮しながら見ていました。
地球から月までの距離は38万km、1.3光秒(光の速さで1.3秒の距離)。太陽までは1億5000万㎞で8光分。木星までは7億5000万kmで40光分、接近時は6億kmで30光分。土星までは15億kmで80光分、接近時は13億kmで70光分。ちなみに、地球の一周は約4万キロ。
宇宙は広いですね~!!!今の宇宙は138億年前のビッグバンで誕生し、この宇宙に存在する物質の根源もその時に誕生し生成され今日に至っている、従って、人間の構成物質も含めこの宇宙に存する全ての物質の根源的構成要素(素粒子)は同じ、従って全ての存在物の内なる宇宙と外なる宇宙は同一、との現代科学の世界観は仏教の世界観と同じように思えます。
このような世界観に立てば、差別意識はなくなり、「起きて半畳寝て1畳」の人生観が実は宇宙の哲理に合っている、ということになるのかもしれません。
孫が次の「大接近」を見る頃の世の中はどのようなものになっているのか皆目見当がつきませんが、新たな価値観の中で、心安らかな生活を送れていることを願うばかりです。
400年ぶりで、次回はこの世にはいない木星と土星の大接近をレンズ越しに見続けて、あれこれ思うひと時でした。