手袋を とりてシャッター 手は凍てり
大丸温泉
死のよぎる結氷湖上朝一人
2013年2月 網走湖にて
旅館を出た時は、帽子、手袋、ダウンコートと重装備でしたので寒さは全く感じず、雪道の散策を景色もキュッ、キュッという足音も楽しんでいました。そして、写真を撮るために初めて手袋を外し、アングルを決めていましたら、急に手が冷たさで痛くなり、慌ててシャッターを切って手袋をはめました。後で、宿の人にこの話をしましたら、外は零度以下ですよ、と笑いながら説明してくれました。
この時、2013年に流氷ツアーでオホーツク海に行きました時のことを思い出した。網走湖畔のホテルに一泊し、翌朝、ほのぼのと明かるくなるのを待ちまして、一人散策に出、湖上を中心に向かって歩きました。初めはすがすがしい気持ちで歩いていましたが、ふと、寒さが突き刺すように体の中に入ってくるように感じました。その後からは、体の芯まで寒さを感じました。周りには誰もいません。急いで戻り、小走りにして体を温めようとしましたが、冷え込むばかりです。だめかもしれないな、と思うことたびたびで、ほうほうの体でホテルのドアを開け、中に入りました。その時、「アッタカイ~」と感じたことを今でも覚えています。
北の地の寒さを侮ってはいけない、と深く反省しました。
今回は程度は全く違いますが、零度以下の寒さの怖さを改めて実感しました。