野の宇宙に 浮かぶがごとき ハコベかな
礼文島 北のカナリアパーク
礼文島の花写真を作業用ファイルから保存用ファイルに移そうとしていましたら、このハコベの花の写真を紹介し忘れていたことに気付きました。カナリアパークには、映画「北のカナリアたち」の舞台として建てられた麗瑞小学校岬分校がそのまま保存されています。この校舎の回りに野生していたものです。初めて見る小さな花ですが、とてもカワユク、清純で神聖な感じがしました。この時は名前を知らなかったのですが、インターネット検索によれば学名は「Stellaria(ステラリア)」で、ラテン語の「stella(星)」を語源としているとのことです。
花言葉は「ランデブー」「愛らしい」。小鳥やニワトリなどが柔らかい茎葉のハコベを好んで食べるため、ハコベのまわりに小鳥たちが集まる様子からつけられたとのこと。
人間さまも春の七種(ななくさ)の一つと食べるということは知っていましたが、見るのはこれが初めてでした。
ところで、このハコベと同じところに咲いた花は以前
静やかに礼文の小花たたずめり
の句を付けて紹介しました。
この時は名前を調べませんでしたが、今回インタネット検索をしましたら、「ノミノツヅリ(蚤の綴り)」のように思えます。この奇妙な名の由来の説明がありました:長さ5ミリ前後の葉が2枚ずつ向かい合わせになってついている。この葉の様子を、小さな蚤(ノミ)が着る綴り(布切れをつなぎあわせてつくった簡単な服)に見立てた。
花言葉は「小さな愛情」です。慎ましやかなこの花に相応しい言葉と思いました。
二つのお花はいずれも5ミリ前後の小さなものですが、とても気を惹かれます。二つともナデシコ科に属するとのことで、以前紹介したカワラナデシコを含め、この科の花は私と相性がよさそうです・・・。
良き名前 付けられましたね ナデシコさん