稲葉耶季(元那覇地方民事裁判長)の死を悼む
私は、平成8年~9年に、次席書記官として那覇地方裁判所に勤務しました。
その時に、民事部の裁判長が稲葉さんでご一緒しました。
稲葉さんは、小柄でしたが、いつも笑顔を絶やさずに、仕事は女性裁判長として積極的に取り組んいました。
沖縄と東京を良く行き来していました。
裁判官の定年(65歳)後、琉球大学の教授、簡裁判事(定年70歳)などを歴任しています。
私が沖縄を離れた後は、稲葉さんとの交流はありませんでした。
最近
私は、後期高齢者になり、メタボと高血圧症で健康管理に努めているところです。
健康管理には、食事療法が最適ということで小食健康法に興味をもちました。
現在、痩せるために(70㎏→65㎏)朝と夕の一日2食にしています。
「食べない、死なない、争わない」(稲葉耶季著)
不食関係の本や、インターネット検索などをしていたところ、稲葉さんが書かれた著書があることをしりました。
早速買って読みました。
- 食べないから健康
- 死なないから幸福
- 争わないから平和
本の概略
- 仏教の僧侶をしている
- インドのある州の仏教大学設立プロジェクトのアドバイザーをしている
- 元々小食であったが、色んな体験を通じて小食になり、一日に少量の玄米ごはんと野菜などをとる超小食で過ごしている
- 国内で瞑想会を行い、合間に世界各地で旅をしている。特に、チベット、インド、ネパール、ブータンなどの仏教国
- インドのデラドン市で、「ヒマラヤ稲葉学校」小・中学校を設立
- 不食として、腸内細菌、プラーナ(宇宙・生命エネルギー、気)、ホメオパシー医学(身体の自然治癒力を高めて人間を治療する)など書いている
75歳でがんでお亡くなる
稲葉さんは、裁判官の定年後、自分なりの生き方をしていました。
自分のために、食べない、人のために争わないなど、仏教徒として、瞑想家として活躍している最中の訃報でした。
癌でお亡くなりになったと聞きました。
これから、もっと活躍できる年齢でしたが病には勝てませんでした。惜しい人を失くしました。
でも、稲葉さんの残した功績は人々に語り継がれて行くことでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。
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