こねこねっこねこ ＃４４

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

ん？みんな揃って忙しそうだな。
今日は７日の間で休みの日じゃなかったかな？

「トコちゃん！邪魔よ！あっち行って！」

せっかくコタツで寝ていたのに～
酷いな～お母さん
トコトコ・・・

「トコちゃん！こっちに来ないで別の所で遊んでいてね」

ええぇ？こっちもダメなのぉ？
何でなの？めぐちゃん。
トコトコ

「トコちゃん。大変だね。今、みんな大変だから外に行ってきたら？」

うう～ん・・・
外で遊んでこようかな？
トコトコ

ガーガー！！
サッサッ！
キュッキュッ

もう寒いから帰ってみようかな？

おおお！おうちが綺麗になっている～
何か気持ちいい～。

「あ、トコちゃん。帰ってきた」
「ふぅ・・・猫はいいよね～。大掃除なんかしなくてもいいんだから～。この時期は猫の手も借りたいのに」
「まぁまぁ・・・トコちゃんは癒しを与えてくれるんだからいいじゃない」

何かぼくの事言っているのかな？

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃４３ （夢を知ってしまった．Ｖｅｒ）

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

Ｚｚｚ・・・

めぐちゃん夜更かししていたな～
始めてこんな夜更かししていたんじゃないかなぁ？

さてと・・・僕も寝ようっと・・・

キィ・・・

ん？ドアが開いたぞ

あ・・・
めぐちゃんのお父さんが箱を置いている。

変なの・・・
寝ている間に置いたら誰が置いたか分からないのに・・・
めぐちゃん起こしてあげようかな？

ダメだって？
え？今の誰？空耳かな？
うう～ん・・・
ぼく、疲れているみたいだから気にせず寝ようっと・・・

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃４３ （夢がある人．Ｖｅｒ）

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

トイレに行こうと外に出てみたけど寒～い。
それにしてもここ最近は夜なのに賑やかだな～
いつもと同じ空も星が光っているけど家も星みたいにピカピカ光っている。
しかも空の星とは違って付いたり消えたりしている。
面白いな～

あれ？今、赤い格好をしたへんなじいさんが空を飛んでいたような

そんな訳ないよ。人が飛ぶなんて～
ぼく、ちょっと疲れているのかな？
寒いからちょっと間違えたんだろう。

うんうん。そうに決まっている。

シャンシャンシャン

鈴の音が聞こえたような・・・
どこからだろう？
さてと・・・寒いからおうちに帰ろうっと・・・

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃４２

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

ぬくい～ぬくい～
おこたの中はぬくい～ぬくい～

ペシッ

イタッ！
せっかく眠ろうと思っていたのに～
足が生えてきた！
移動！移動っと！

トン

イタタッ

また足が生えてきた。
さっきより痛いぞ！
もう！別の所に移動！移動っと！

ズン

イタタタッ！

今度の足は今までで一番重いし、痛いぞ！
移動と言っても、後一方は洗濯物があってそこにいられないし～

出るしかないのか～
せっかくぬくいのに～

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃３７

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

ＺＺＺ・・・

「あれ？まだ電気が付いている。あ、お腹が減って眠れないのね。お腹が凄く空けばそのうち謝る気になるでしょ」

「・・・でも、ちょっと様子を見てみようかな？」

ん？めぐちゃんのお母さんが入ってきた。

「起きていると思ったら寝てる」

ＺＺＺ・・・

「あ～あ～。布団もかけずに寝ていたら風邪を引くじゃない」

パサッ

ＺＺＺ・・・

「人の気も知らないで寝ていちゃって・・・はぁ・・・なんかこの子の寝顔を見ていたら怒っているのが馬鹿らしくなってきちゃった。今回はいいわ。明日になったら普通に接すればいいかな？」

パチッ・・・

スタスタ・・・

「それにしてもこんなに強情なのは誰に似たのかしらね～」

ふぁ～。電気も消えたし僕ももう一眠りしようっと

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃３９

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

「うう～ん」

めぐちゃん。何しているんだろ？鏡の前で・・・

「ごめんなさい！怒っているみたい・・・ごめんなさ～い。ふざけているような気がする・・・」

いいや。僕はご飯食べに行こうっと・・・

「あ！トコちゃん！いいな～。何も気にしなくていいんだから・・・でも、このままじゃいけないから行かなくちゃ・・・」

トコトコ・・・

めぐちゃんのお母さんは朝ごはんの準備しているんだな～。ぼくの分もあるし、食べようっと

「おはよう。めぐちゃん」

「おはよう。お父さん」

ん？何か気まずい感じがする。

「お母さん。あのね・・・」

「めぐちゃん。お父さんにはおはようなのに私には『あのね』なの？」

「お母さん。おはよう。それでね。あの・・・」

カチャチャ・・・

「母さん。めぐちゃんが何か言いたいことがあるようだけど手を休めて聞いてあげたら？」

「朝は忙しいの。あなたものんびりしている暇はないんじゃない？」

「それはそうだけどな～」

「めぐちゃんもご飯食べちゃいなさい。お腹へっているでしょ？」

「え？」

「もういいから・・・早く食べないと片付かないでしょ？」

「うん・・・」

「だからもういいの。気にしない。気にしない」

「『あれ？いいのかな？』そうそう。朝ごはんは１日の元気の素！食べないと！」

「あなたもず～～～っと新聞眺めてないで食べちゃってよ」

「そうでした～」

「ハハハハ。いただきま～す」

何だか気まずいのが直った。昨日からずっと続いていたけどこれでよかった。よかった。何で気まずくなっていたんだろ？うう～ん。

ギャッ！！

「トコちゃん！ごめん！しっぽ伸ばしているから踏んじゃった！」

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃４１

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

ズザザザザ～

溜まった落ち葉の中に飛び込んでみたよ

クンクン

落ち葉の匂いがいっぱいだ～
それに、太陽に当たっていたから温か～い

バタバタ～

落ち葉の中を泳いでみた～
落ち葉のしぶきが上がってなんか楽し～

ビチャッ

うわっ！地面はかなり濡れてる～
泳ぐのはやめて眠っていようっと

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃４０

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

ハラリ・・・フワフワ・・・サラサラリ・・・

緑色だった葉っぱが黄色や赤に染まって舞い落ちて来る。
綺麗だけど何か物寂しい

ハラリ・・・フワフワ・・・サラサラリ・・・

あ、粘土にくっついた。
たまには色とりどりの粘土なんかいいかな？

でも、枯れ葉って破れやすいから粘土にくっついて取るのが大変になるんだよね～

今日ぐらいはいいかなっと！

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃３８

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

もう夜中だな。喉が渇いたから水を飲みにいこうっと

トコトコトコ・・・

バサッ！

「トコちゃん。外に行くんだ」

ぐぅ・・・

「お腹減った。何か食べよう」

ん？めぐちゃんも起きて来たんだ。

「お菓子をちょっとだけ」

トストストストス

「足音が聞こえる。まさかお母さん？」

ガチャ・・・パチッ。ピカッ！

「おわ！何だ。めぐちゃんか！真っ暗なのにいたから驚いたぞ」

「お、お父さん！ご、ごめんなさい」

「ちょっと小腹が減ったからお茶漬けでも食べようと思っていた所なんだ。食べる？」

「うん」

「お湯が沸くまでちょっと待ってな」

「うん」

「話はお母さんから聞いたけどこれからどうするんだい？」

「・・・」

「これからもずっとお母さんを避けるつもり？」

「・・・」

シューー

「お湯が沸いたな。さてと、お湯をかけて・・・食べな？冷める前に・・・」

「うん」

「お母さんのこと嫌い？」

「そんなことない！」

「じゃぁ、やる事は決まりじゃないか」

「でも、私、コップ割ってないのに・・・」

「お母さんは怒ってないさ。一度怒ったもんだから引っ込められなくなっただけさ。明日になったら笑顔でおはようって言えばいいんだよ。それで怒っているのならお父さんが上手くやるからさ」

「うん」

「ホラ。食べる。食べる」

「うん！」

ニャー。

「トコちゃんも夜食を食べたいのか？」

ご飯食べているのを見ていたらぼくもお腹減ってきたんだよね～

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

こねこねっこねこ ＃３６

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる

「どうしてお母さんは私のいう事信じてくれないの？私のこと嫌いなのかな？ねぇ？あ・・・トコちゃん。待って。行かないで・・・」

う～ん・・・

トコトコトコ・・・

「そのうち謝りに来るでしょ」

う～ん・・・

トコトコトコ・・・

「あ・・・帰ってきた。もう、どこ行っていたの？そばにいてよね」

グゥ・・・

あれ？ぼく、お腹減っていたっけ？いやいや、さっき食べたよ。うんうん。めぐちゃんのお腹が鳴ったんだ。

「出て行かないんだから・・・そうよね？私悪くなんかないんだから・・・」

どうしよう・・・
二人とも仲直りしてくれないよ～
ぼくが割ったなんてわかってもらえないし～

「おい。めぐちゃんを夕飯、呼ばないのか？」

「あの子が悪いんだからいいの。お腹が減ったらごめんなさいって言って出てくるでしょ？」

「俺が言ってこようか？」

「ダメよ。甘やかしちゃ」

もう！分からないや！
分からないから、気が済むまでそばにいてあげようっと

「トコちゃんが割ったわけないよねぇ・・・きっと風か何かよ。そんな事言っても信じてくれないよねぇ・・・」

Ｚｚｚ・・・

「もう。寝ちゃったし」

ぼくは「こねこねっこねこ」

こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる










まだつづく・・・かもしれない。