髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

こねこめ(仮) #30 (こねこねこめっつ)

2008-09-18 19:48:25 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

1日に1度ぐらいはみんなで集まる。
そこで、ブチ猫がこんな事を言い出したんだ。

ブチ猫「おいおい。知ってる?」

またクロ猫の話かな?

トラ猫「何だよ。クロ猫の話か?」

ミケ猫「また~?もういいでしょ?あの子の事はさ~」

ブチ猫「そうじゃないよ!ちょっと噂で聞いたんだ」

トラ猫「噂?どんなの?」

ブチ猫「川の近くの空き家があることを知っている?」

ミケ猫「知らないけど、それがどうしたの?」

ブチ猫「お化けが出るらしいんだ」

お!お化け?

ミケ猫「そんなのいるわけないでしょ~?」

ブチ猫「でも、見たって猫、結構いるぜ」

ミケ猫「誰それ?」

ブチ猫「色々と友達いるんだよ。勿論、クロ猫じゃないよ」

トラ猫「よーし!面白いから行ってみようぜ!」

「ええ~!!」

ミケ猫「何、驚いてるの?ひょっとして怖いわけ?」

「そ、そんな事ないよ」

ミケ猫「だったらいいじゃない。行こ!行こ!」

「でも、今からじゃ帰って来る時遅くなりそうじゃない?」

トラ猫「やっぱりお前ビビッてんじゃないか~?」

「そんな事ないったら~」

ブチ猫「そうだな~。今からだと遅くなるから明日にしようか?」

トラ猫「おいおい。お前もビビッてんのかぁ?」

ブチ猫「まぁまぁ・・・いいから、明日にしようよ」

トラ猫「んだよ。せっかく面白そうだと思ったのによ・・・」

ミケ猫「いいじゃない?お楽しみは明日にとっておくってことで・・・」

トラ猫「俺は今から楽しみたいんだけどな~お前、明日逃げるなよ」

「え?うん~」

みんな帰っていく・・・
明日、お化け屋敷に行くの~
やだな~。何とか、中止に出来ないかな~?

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #26 (こねこねこめっつ)

2008-08-28 21:36:00 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

ブチ猫「フッフッフッフ~。クロ猫に会って良いって言ったけど、アイツはな~んも知らないんだもな~。オイラとクロ猫は関係は進んでいるのに~」

クロ猫「・・・」

ブチ猫「お!クロ猫ちゃん。出てきたかい?今日はどんな歌にしようかなぁ?」

ブチ猫『お前は、せいぜい粘土をこねていればいいのさ~』

ブチ猫「えっと、近くの幼稚園で聴いて覚えた。新曲にするかな?どんぐりコロコロどんぐりこ~♪」

クロ猫「どんぐり・・・コロコロ?」

ブチ猫「そう。そう。そんな感じ。お池にはまってさぁ大変~♪」

ニコッ

ブチ猫『やっぱりクロ猫の笑顔はいいな~。うんうん!』

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #29 (こねこねこめっつ)

2008-08-12 20:07:50 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

ドッと疲れたな。
昨日、頑張って作ったんだけどなぁ~。
やっぱりいつものクロ猫だったかぁ~。
帰ろう。

トコトコ

振り返ってみて

チラッ

ん?
何かクロ猫がぼくの方をじっと見ている。
今までそんな事なかったのにな・・・

トコトコ

ちょっと戻ってみる。

チラッ

何か一瞬だけど、笑ったようなそんな気がする。
また帰ろうとしてみる。

トコトコ

チラッ

やっぱりこっち見ている。
何かあったのかな?
そうか!粘土でクロ猫を作ったのがきっと通じたんだ!
そうに違いない!
やっぱり真心込めて作ると違うんだな~

ようし!もう1回見せてあげようかな?
あ、そうだ。壊したんだった・・・
うう~ん・・・
また、何か凄いのを作ればいいんだ!

どんなのが良いんだろう?
帰って考えようっと!

バイバ~イ
クロ猫~

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #27 (こねこねこめっつ)

2008-08-08 20:36:35 | 小説、ストーリー、物語
#28 こねこめ

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

ブチ猫からクロ猫に会っても良いって言われてからうちに帰って来た。
会っても良いって言われたけれど、会ってどうすればいいんだろう?

話しかけてみればいいのかな?
でも、何を話しかければいいんだろ?
趣味?好きな食べ物?好きな猫のタイプ?どうしてそこにいるの?
でも、何か聞きにくいよな~

うう~ん・・・
やっぱり僕には粘土しかないかなぁ?
そうだ!ブチ猫が歌う前にクロ猫を作っていたんだった!
でも、クロ猫がブチ猫と一緒に歌ったのを見て粘土を壊しちゃったんだよな。
ようし!今から作って明日見せに行こうっと!
あの時は、勝負で急いで作っていたから今回はゆっくりじっくり作ってみよう。

それが良い!
また無反応だったらどうしよう・・・

それでもいいや。
ぼくが作りたいのだから・・・

クロ猫の事を思いながら・・・
今まで一番の作品が出来る事を願いながら・・・

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #28 (こねこねこめっつ)

2008-08-07 20:50:26 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

ブチ猫に会ってもいいって言われてから次の日
クロ猫のうちにやってきた。
昨日は現れなかったけど今日はいるかな?

あ、いた・・・
見つかった!

えっと、どうしよう?
すぐに昨日作ってきた粘土を見せちゃっていいのかな?
話しかけたほうがいいのかな?
ああ・・・何も考えてこなかった!

どうしよう!どうしよう!どうしよう!
じっとクロ猫はぼくの方を見つめている。

き、気まずい・・・
ええい!しょうがない!
粘土を見せちゃえ!

「これ・・・君を作ったんだよ」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

ずっと見つめているけれどやっぱり無反応だ・・・
やっぱり・・・
そうなるかもしれないと思っていたんだけれど・・・
やっぱり・・・かぁ・・・

これからどうしようか?
な~んか気が抜けちゃったな・・・
帰ろうかな?ブチ猫みたいに歌を歌ってみようかな?
そんな事したらダメだよね。やっぱりハハハ・・・

はぁ・・・帰ろうか・・・

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #25 (こねこねこめっつ)

2008-08-06 21:44:57 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

ミケ猫から色々と言われたけどどうしたらいいんだろう?
もう一度、クロ猫に会ってみれば何か分かるかな?

って、来たんだけれど、いない・・・
運よく会えるわけじゃないんだよなぁ~

暫く粘土でもこねながら待ってみようかな?
こねこねこねこね・・・

最近、思ったような出来にならないんだよなぁ~
お!いつの間にかブチ猫が来ている!!

ブチ猫もクロ猫を待っているんだ・・・
どうしよう・・・
クロ猫に会うのはまた、別の機会にしようかな?
それとも、ブチ猫との様子を見ていようかな?

う~ん・・・

そんな事より、ブチ猫に黙ってクロ猫に会っちゃいけないよな・・・

うう~ん・・・

決めた!
ブチ猫のところにいこう。

とことことこ

ブチ猫「何だ。お前?」
「あ、あのさ・・・勝負には負けたけどさ・・・
ぼくもクロ猫に会っても・・・いいかな?

ブチ猫「・・・」

「あの時、見せられなかった粘土もあるし・・・ダメかなぁ?」

ブチ猫「いいんじゃない?」

「へ?今、何て?」

ブチ猫「いいんじゃないか?」

「え?そんなアッサリいいの?ぼくは勝負に負けたんだよ」

ブチ猫「何度も言わせるなよ。お前の願いが叶って良かったじゃないか?」

「う、うん・・・」

こんなにアッサリ決まっちゃっていいのかな?

「じゃ、じゃぁ、ぼく粘土をこねてくるから帰るね」

ブチ猫「あっそ。バイバ~イ」

良かったのかな?本当にコレで良かったのかな?
何か見返りを求めてきたりとか邪魔して来たりとか嫌味を言ってきたりとか・・・

・・・

分からないけど、今は、いいか?

でも、やっぱり、実感湧かないな・・・

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #24 (こねこねこめっつ)

2008-08-01 20:44:46 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこねこね・・・

「はぁ~・・・」

トラ猫「またため息かよ。粘土こねているのにやる気が失せるんだよ」

「あ・・・あ、ごめん」

トラ猫『そろそろミケ猫が来るって話だが、本当に来るのか?頼んだ時嫌がっていたしな~。まさか・・・わざと来ない事で楽しんでいるとか・・・ん?来た・・・』

ミケ猫「あ・・・またアンタ達一緒なんだ。何か怪しいよね。いかがわしい事してたり?」

トラ猫「ねぇよ。そんな事」

ミケ猫「どうかしらねぇ?フフフ~」

トラ猫『冗談で言っているのか?本気で言っているのか・・・』

ミケ猫「ところで今日は何作ってんの?前は魚とか作っていたけど・・・って何も作ってないじゃない」

「何となく・・・作る気分じゃなくって・・・」

ミケ猫「まだクロ猫のこと気にしているんだ?」

ビクッ!

ミケ猫「アハハハ~。図星みたいね~。今、会って来れば?」

「でも、勝負に負けたし~」

ミケ猫「勝負って、クロ猫が笑ったら勝ちじゃなかったっけ?クロ猫歌っただけじゃない?」

「でも、今まで、澄ましていただけだったのに歌ったんだから・・・」

ミケ猫「それに、勝負に負けたら会っちゃいけないなんて言っていなかったよね?」

トラ猫「そうだな。面白そうだから勝負しようなんて言っただけで、他の事は言ってなかったな」

「でも、やっぱり負けたんだから・・・」

ミケ猫「でも、でも、でも、うるさい!そんなに言うならあんな何考えているか分からない猫のことは
キッパリ諦めていつものようになりなさい!」

「でも~。あ・・・」

ミケ猫「分かった。じゃ、私がクロ猫の代わりやってあげようか?」

ジ~ッ

トラ猫「お、雰囲気、なかなか似ているな」

ミケ猫「でしょ?でしょ?どう?好きになったりした?」

チラッ・・・

「・・・。はぁ~」

ムカッ!

トラ猫「それはそうと、お前はどうしたいんだよ」

「ぼくは・・・」

ミケ猫「早く言っちゃってよね~。こっちは待っているんだからさ!」

トラ猫「お前は、少しは静かにしてろ」

「うう~ん・・・」

ミケ猫「ああ~!もうじれったい!そうやっていつまでもそうやってうじうじし続けるつもり?
こんな事している間に、ブチ猫が近づいているわよ。いいの?」

「・・・」

ミケ猫「それに笑っただけでクロ猫がアイツの事好きだって限らないじゃない。
なのにアンタはこんな所で何もしていなくっていいの?」

「うう~・・・」

トラ猫『お・・・アイツ、何かウズウズしている。後一息かな?』

ミケ猫「そもそも、アンタは今、クロ猫の事どう思ってんの?」

そもそもあんたはクロ猫の事、今でも好きなの?嫌いなの?」

「そ、それは・・・」

ミケ猫「どうなの?」

「それは・・・好きだけど・・・」

ミケ猫「だったらやる事決まっているじゃない?」

「だから・・・」

ミケ猫「未練が残っているから好きだって言ったんでしょ?残ってないのなら好きだったとしても
今、嫌いだって言えるんじゃない?だから、アンタは本当の所、会いに行きたいって思っているわけよ」

「!!」

ミケ猫「はぁ~。バカらしい。始めから分かっていた事なのに、いちいち理由付けて、自分に納得させようとしてさ・・・
疲れたから私、帰る」

「・・・」

トラ猫『上手いなぁ~ミケ猫。でも、ここで帰っちゃってこれでコイツは動くのだろうか?』

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #25 (こねこねこめっつ)

2008-07-28 20:03:21 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

トラ猫「俺は励ましてくれって言ったんだけどな」

ミケ猫「別にいいじゃないの?結果オーライよ」

トラ猫「それにしても、お前、最初、嫌々だったのにな」

ミケ猫「それはアンタが泣きそうな顔をして頼んでくるから」

コツッ

ミケ猫「いたッ!」

トラ猫「俺がいつ泣きそうな顔をしていたって?」

ミケ猫「殴んないでよ~。軽い冗談なのに~。私、か弱い女の子なんだよ~」

トラ猫「俺をバカにするからだ。それにどこがか弱いんだか・・・」

ミケ猫「え?何か言った?」

トラ猫「いや別に何も・・・それで嫌々だったのにお前、最後のほうはノリノリだったな~」

ミケ猫「そんな訳ないでしょ?あれだけやらないと嘘くさくなるでしょ?」

トラ猫「あれで演技だったのか?」

ミケ猫「当然じゃない?」

トラ猫「凄いもんだ・・・でも、何であそこまで演技が出来るんだ?」

ミケ猫「だって、アイツ、あのままじゃ、ブチ猫にクロ猫譲って終わっちゃいそうじゃない。だから、気合を入れてやったって訳よ」

トラ猫「確かに、俺たちが何もしなければ、ブチ猫の好きにさせるままだもんな。それが分かっていて一芝居売ったって訳か。お前、意外にいい奴だな」

ミケ猫「当たり前じゃない。でも、本音は私はブチ猫とアイツが激しく一匹の女をめぐって争っている所を見たいだけなんだけどね~。興味そそられない?アイツがどうするのか?クロ猫はどう反応するのか?これからどうなるのかしらね?」

トラ猫「・・・何か、誉めて損した気がする」

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #23 (こねこねこめっつ)

2008-07-24 20:09:19 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

ご飯を食べて戻ってきたけれど
何を作ったらいいのか見当も付かないや。
ちょっとでも表情を変えてくれたらいいんだけど・・・
やっぱり粘土でやる事間違いなのかなぁ?
でも、ぼくは粘土しか出来ないからこねこねを続けるんだ。

ミケ猫「どう?笑わせられそう?」

「わかんないよ。そんなの。ぼくはクロ猫のこと何も知らないし・・・」

ミケ猫「弱気ねぇ~。もっとやる気になんなさいよ」

トラ猫「でも、このままじゃ、今日1日、笑わせる事も出来ずに終了じゃないか?」

ミケ猫「そうだけどねぇ・・・」

ブチ猫「また、ダメだったか~。次、お前だ」

「う、うん」

それじゃ~。こねこねこねっと・・・

「カマキリ~」

クロ猫「・・・」

「やっぱりダメだ~」

何度かやってみるけど、やっぱり笑ってくれない
何がいけないんだろう?どうしたらいいんだろう?
今までどんなの作ったっけ?
「お魚」「動物」「虫」「お花」

ブチ猫「こねこね~。粘土をこねこね~」

あれ?もしかしてぼくの真似?全然、似てないけど・・・真似・・・真似?こ~いうのも良いかも知れないな

ブチ猫「お前って変だから笑ってくれるんじゃないかって思ったのにな~。ハイ。次、お前」

「僕の番、1回あげるよ。ちょっと作るのに時間がかかるんだ」

ブチ猫「はぁ?今度はどんなしょうもないものを作るんだ?ったくオイラだってネタは殆ど尽きているんだよ!」

「じゃぁ、出来るまで待ってる?」

ブチ猫「そんなに待ってられねぇな。分かったよ。お前が出来るまで適当にやっててやら~」

ようし!1番の力作を作るぞ~

ビターン!!

クロ猫「・・・」

ブチ猫「窓に張り付いて驚かそうと思ったんだけど、やっぱりダメか・・・あ~。もう出来る事ねぇな。アイツまだ出来ないのかよ」

~♪

遠くから音楽が聞こえる。もう夕方じゃないか!早くしないと~
こねこねこねこねっと・・・

トラ猫「あ!何か動きがあったみたいだぞ!」

ミケ猫「え?本当に?何が?」

「え?何が?何が?」

ブチ猫「夕焼け小焼けで 日が暮れて~♪」

クロ猫「ゆ・・・う・・や・・・け」

ブチ猫「!?日が暮れて~♪」

クロ猫「ひが・・・くれて・・・」

ブチ猫「山のお寺の 鐘が鳴る」

クロ猫「やまのおてらの」

歌ってる・・・今まで、何をやっても無反応だったのに?歌?

トラ猫「こりゃ、ブチ猫の勝ちだな~。あれだけやっても顔色を変えないんだからな。」

ミケ猫「笑ってはないけどね~」

・・・。
もうちょっと早く作っていれば変わっていたかも知れないな~
粘土のクロ猫・・・

ブチ猫「お手々つないで みな帰ろう」

クロ猫「おててつないで・・・みなかえろう・・・」

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこめ(仮) #21 (こねこねこめっつ)

2008-07-20 19:58:48 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

「今日もいなかったらどうするの?」

ミケ猫「いつまでもみんなで来ててもしょうがないから今日で最後にしない?」

トラ猫「そうだな。わざといないって事も考えられるしな・・・」

良かった。これで・・・

ブチ猫「オイラとお前はずっと勝負をし続けるんだからな!」

「ええ~!?」

ミケ猫「そうだね。それで後で結果を教えてくれれば」

勝負なんて嫌だよ~

トラ猫「お、ちゃんとした勝負を見られそうだぞ」

あ・・・いた・・・
何でいるの?今日も隠れててよ~。
それでみんなが忘れてくれるのを待っているのに~

ブチ猫「じゃぁ、勝負の方法を確認しておくぞ。交互にクロ猫の前で何かやって先に笑わせた方の勝ち!先行はどうする?お前、先にやりたいか?」

「ブチ猫がどうするのか見たいから先、ど~ぞ」

ブチ猫「何?悪いな~。お前が何もすることなく一発目で決着がついてしまってよ・・・」

凄い自信だ。一体、何をするんだろう?

ブチ猫「ようし!オイラ一発目で終わりよ~!」

トラ猫「おー!やれやれ~」

ミケ猫「頑張って~」

ブチ猫「ネコネコダンス。ネコダンス~。
ぴょんっと跳ねてぐ~るぐる
ぴょんっと跳ねてぐ~るぐる。
次はしっぽがぐ~るぐる。
ぐ~るぐるぐるぐる~ぐるぐ~る。
目玉もぐ~るぐる~。

ミケ猫「アハハハハ。変なの~」

トラ猫「ハハハ。面白い動きだな」

凄いな~。あ~いう事をするんだ。でも肝心のクロネコは?

・・・

ブチ猫「は~・・・は~・・・どうだ?」

ミケ猫「ダメみたいね」

ブチ猫「何ぃ!?これほど完成度が高い物に無反応とは・・・ガクッ!」

あ、ショック受けた。そりゃそうか・・・
あんなに頑張ったんだもんな。
なのに笑ってもくれないんだもんな。

トラ猫「じゃ、次、お前の番」

「あ!そっか。スッカリ忘れてた」

ミケ猫「アンタ、やる気あんの?」

「え?そんなには・・・」

トラ猫「お前な~」

「では・・・ぼくは、昨日、ブチ猫が言っていた通り粘土しか取り得がないから粘土で行きま~す。
粘土箱から取り出して・・・
こねこねこねっと・・・」

何か見られていると緊張するな~

ブチ猫「遅いな~早くしろよ」

トラ猫「いい物が出来るんだからお前は黙ってろ」

ミケ猫「でも、ブチ猫が言うとおり、遅いよ。ブチ猫がダンスしている最中に作っておけば良かったのに・・・」

「出来た!サンマ!!」

ミケ猫&トラ猫「おお~」

ブチ猫「で、出来が良かろうが悪かろうが、クロ猫が笑ってくれなければ無意味なんだからな!」

・・・

そんな冷たい目で見ないでよ~。せっかく頑張って作ったんだから~

ブチ猫「ダメだな。じゃ、次、俺だな。
ふぅ・・・気持ちを入れ替えて~」

トタタタタタタタタ!!

物凄い勢いで走っている。

ツル~!
コロコロコロコロコロ!

転がってった~!

ミケ猫「アハハハハハ!おドジ~」

トラ猫「やるな~。アイツ~」

・・・

でも、ダメみたいだな。次はぼくだ。
あ、作ってなかったら、みんなして抗議の目で見てる~

「こねこねっと・・・次は鳥!!」

・・・

その目はやめてって・・・
ぼくの気持ちが折れてしまいそうだよ~

ブチ猫「ハイ!ダメダメ!!次はオイラ!!」


そんな感じで何度か続いたんだけども、クロ猫は笑ってくれなかった。

ぐ~~

ブチ猫「ここらでお昼にしない?おなか減っちゃったよ」

ミケ猫「もうそんな時間?面白かったから時間忘れちゃってた」

トラ猫「お前は、何にでも笑うな~」

ミケ猫「そう?じゃぁ続きは午後になってからね」

トラ猫「じゃぁ~解散~~」

みんな帰っていく。

「午後はもう隠れてくれると嬉しいな~。もうぼくへとへとだよ。
心がね・・・」

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

つまらなければ押すんじゃない。

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