OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

2010年02月08日 | 文化・芸術
とうとうと流れていてほしい川。河といえば黄河、江といえば長江。黄河と長江、どちらもその上にいたことがある。

重慶から長江を下ったのは外国客を乗せる豪華な船ではなく、中国人のための船だった。だから観光スポットもあまり関係なかったなー。今はダムができて、それも今は昔か。
重慶はしっとりいい街だった。 
下って、岳陽楼のある洞庭湖にでた。

昔聞く 洞庭の水
今上る 岳陽楼
呉楚 東西にさけ
乾坤 日夜浮かぶ

と杜甫は続ける。


すごい壁画と牡丹で有名なのは永楽宮?だったか(20年前はそんなに知られていない穴場でとても鄙びた風情があった)。そこは山西省のはずれで、黄河が眼前に広がるコテージ風の宿に泊まり、次の日、向こう岸に渡し舟でつけて、そこから洛陽に向かった。
黄河にはカンジャク楼がある。

白日 山に依りて尽き
黄河 海に入って流る
千里の目を窮めんと欲し
更に上る 一層の楼

王之カン

時も流れる。そこに残る思いは何か。
人間生きて百年。なにをどうする。
コメント
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