OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

絵巻物

2010年02月25日 | 文化・芸術
前にも記事にしましたが「E・MA・KI展」が日本橋三越本店6階 美術サロンで昨日オープン、3月2日まで。

今日は別会場で関係者のパーティがありました。
小杉放庵のお孫さん小杉小次郎氏もいいねー、気取ってなくて。舟越桂さんもジーパンのポケットに手を突っ込んでのあいさつもいやみなし。
「竹取物語」を描いた堀川えい子さんは今日のお召物まで竹取物語をモチーフにしたものだとか。彼女のあいさつのなかで「日本人は外国のものばかりありがたがり、自分たちの文化を大切にしてない気がする」みたいなことをおっしゃった。

その通り! 
明治維新以後、列強に学べ、とおかかえ外国人はほとんどの分野に配置され、太平洋戦争後はアメリカ文化を崇高なものと勘違いし、消費は美徳とそそのかされ、自分たちさえよければ、それでいいと思って、公害も気にせず高度成長を続けてきた。
この精神、今の普通のわれわれは、はたして普通なのか?
その基準さえ見つけることが困難になっている。

話が飛躍してきた。閑話休題。
「E・MA・KI展」、絵巻物になった彫師、刷り師の技の伝統木版画と原画を見比べると面白い。
それぞれの良さがわかる。
その紙は、岩野一兵衛氏越前奉書二枚漉き。

今日は、大人が耐えうる童画をみながら、あるべき姿に思いはせよう。
コメント
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