OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

つながる

2011年04月30日 | 書道・筆文字
今日はこんなきれいな車のある街に一日いた。
関係しているカルチャーの発表会で、午後はいわゆるプロの出番で、気功太極拳の気舞と書のコラボの依頼にそのまま乗った。

コラボのテーマは、震災への祈りと再生。今は私にはこれしかなかったが、出口氏も思いは同じだった。

出口師は、七方へ祈り、ゆれやうねり、ちから、そして、なぎやはばたき、を気功や太極拳の動きをいれて自在に舞う。

私は、津波で亡くなられた方が、故郷の海を愛し、その思いのまま羽ばたいて天国へ飛んでいってほしいと願い、

「鶴」と大書し、小さく

松島や
鶴に身をかれ
ほととぎす

曾良句

といれた。

芭蕉の奥の細道の旅に随行した曾良が松島で残した句といわれる。
森にいる郭公よ、こんなに美しい松島の海を、鶴の身を借りて飛んでみないか。といって、自分も飛んでみたいものだとの思いが伝わる句だ。
私は、松島に代表される陸奥の浜辺を思っていた。

来月、震災へのチャリティコンサートを開く方が、ステージに掲げたいので、その書を借りたい、と。
同じ思いがつながる。

我々はみんなつながっているのである。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小熊)
2011-05-09 17:59:32
老体に鞭打って一度、現地に行ってみたいと考えています。バスツアーで。
ちりも積もれば山、のたとえの、ちりになれれば。
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立夏 (美鼓)
2011-05-06 00:27:52


いつもブログを読む度に、自分の心の様が見えるような気がします。


テレビや新聞で、被災地の子供達が鯉のぼりに夢中になる姿が気になりました。
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Unknown (小熊)
2011-05-02 20:49:29
イメージを持つことが現実に近づくことなのかな、と思います。それでもできないことがあるかもしれない。でも、それもあり、と考えたら負担になりませんね。

みんなが、しなやかに、つよく、やさしく、清く、自然にいい呼吸をしながらめぐり逢えたらいいですね。

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竹の秋 (美鼓)
2011-05-01 00:41:30

竹の秋。

風にのって、みんなの祈りが届きますよう…

常日頃、こんな非常事態であれば尚更、美しい心でつながっていたいものです。

人間が勝手に作った『想定』。

いやいや嘆くより、前に進まねば。

私にも出来る事はあるはず。
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