蟻通(ありどおし)神社は泉佐野市長滝に鎮座する氏神鎮守社で、元の境内は熊野街道沿いにあって紀貫之の物語をはじめ、清少納言の随筆「枕草子」に記された蟻通の社名由来の難題説話等々、多くの故事伝承があることで知られている。広大な社域長い参道に松並木が続く泉州の古社でしたが、第二次世界大戦下の飛行場建設で、現在地に移転しました。
遷座七十年記念事業、能楽「蟻通」‥ありとほし薪能が9月21日(日)公演されました。謡曲「蟻通」‥作者:世阿弥
あらすじ 平安時代の歌人紀貫之が、紀州玉津神社への参詣途中、和泉の国のとある里まで来ると、たちまち辺りは曇り雨が降り、乗っていた馬が病に倒れます。そこへ宮守の老人が現れて、「神域を馬上のまま通り過ぎようとした非礼が祟ったのだ。和歌を奉納して詫びるとよい」と勧めます。神名を尋ねたところ、「ありとほしの神」と聞いて、貫之は歌を詠んで献上します。その歌の功徳で心霊を慰め霊験が現れたため馬の病が回復し、貫之は再び旅路につきます。実は宮守は蟻通明神の神霊だったというお話です。
紀貫之が蟻通明神に捧げた和歌
雨雲の 立ち重なれる 夜半(よは)なれば ありとほしとも 思うべきかは
和歌の中の「ありとほし」という語は、「有りと星」と「蟻通」の意味を持つ掛詞(かけことば)となっています。(ありとほし薪能パンフレットより)
大阪あそ歩 まち遊び企画での、初体験の薪能鑑賞でした。
公演中の写真撮影は禁止なので‥
遷座七十年記念事業、能楽「蟻通」‥ありとほし薪能が9月21日(日)公演されました。謡曲「蟻通」‥作者:世阿弥
あらすじ 平安時代の歌人紀貫之が、紀州玉津神社への参詣途中、和泉の国のとある里まで来ると、たちまち辺りは曇り雨が降り、乗っていた馬が病に倒れます。そこへ宮守の老人が現れて、「神域を馬上のまま通り過ぎようとした非礼が祟ったのだ。和歌を奉納して詫びるとよい」と勧めます。神名を尋ねたところ、「ありとほしの神」と聞いて、貫之は歌を詠んで献上します。その歌の功徳で心霊を慰め霊験が現れたため馬の病が回復し、貫之は再び旅路につきます。実は宮守は蟻通明神の神霊だったというお話です。
紀貫之が蟻通明神に捧げた和歌
雨雲の 立ち重なれる 夜半(よは)なれば ありとほしとも 思うべきかは
和歌の中の「ありとほし」という語は、「有りと星」と「蟻通」の意味を持つ掛詞(かけことば)となっています。(ありとほし薪能パンフレットより)
大阪あそ歩 まち遊び企画での、初体験の薪能鑑賞でした。
公演中の写真撮影は禁止なので‥