播磨灘のメモ帳。

時空を超えて、播磨灘の周辺を徘徊する
姫路の市川のほとりに住む
豆石煌、豆石光と、市川のカッパのメモ帳です。火山豆・

〔27°-3〕五色塚古墳(その3)/古墳軸・北27度東の不思議。

2009年12月13日 | 播磨
古墳軸・北27度東のふしぎ。

1.おことわり
方向に関し、いかに表現すべきなのか。しらない。
「北27度東」は、真北を0度とし、時計回りに27度の方向を表す、と、す。

2.五色塚古墳の長軸
五色塚古墳(神戸市垂水区・五色山)の長軸は、この方向であり、北が後円部。南が前方部である。

この方向性は、古墳の周辺部の現在の地形、道路からみて、不自然だと思う。
明石海峡を向いているではなし、ま南を向いているではなし。海岸線との関係も中途半端だと思う。
古墳が作られた時期の海岸線は、ドウだったのだろうか??(縄文海進の余波との関係)
また、地質的にも須磨断層・横尾山断層の向きとは違い、高塚山断層の向きとも少し異なるようだ。

(1)南の方をみてみる。
後円部から前方部を見下ろすと、明石海峡・大阪湾が拡がり、正面には淡路島の岩屋港が見える。
ここには、絵島(オノゴロ島の候補地の1つ)があり、近くには岩樟神社・岩屋神社もある。
その延長線上には諭鶴羽山(淡路島最高峰)もある。----これで決まり!??

(2)北の方をみてみる。
とくになし! 日本海沿岸では、有名な福井県・オバマ市の西の若狭和田駅付近?
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◎五色塚古墳の長軸の方向。
ーーーーー正確に計りたい。
・グーグルアースは、画面周辺部の歪が大きく、角度の測定には、不向きであろう。
・グーグルマップは、少し改変されているようだ。
・グーグルマップの航空写真も真上からの撮影とは限らない。歪がある。

しかし、この度は、グーグルマップの航空写真が最も目的に適していると判断した。
コレで測定して、「北27度東」とした。
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3.それに近いモノを、関西限定で、探してみた。(意外に少ない?) 羅列してみる。
(1)京阪電車(野江ーー滝井)の複々線の路線。   北30度東。
(2)姫路・飾磨港岸壁。                  北27度東。
(3)大阪・浜寺公園・浜寺水路 (堺市・高石市)   北27度東。
(4)大仙陵古墳(伝・仁徳天皇陵)         北28度東。
(5)履中天皇陵                    北27度東。

ほかにも あるかな?
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◎古墳の向きは、大和盆地、河内平野の航空写真からしても、じつに、
 アトランダム、バラバラである。(古墳の向きを調べても、何の意義も無い!?)

◎大仙陵古墳と履中天皇陵とは隣同士であり、地形的にも海岸線とほぼ平行であり、
 そろえたものかとも思われる。
 しかし、
 五色塚古墳との一致は、偶然の一致としか、言いようがなかろう。ふしぎ?

◎姫路の飾磨港の岸壁と、大阪浜寺水路とが平行なのは、
  どちらかがマネをしたのだと私は思う。
 私もときどき、飾磨港に岸壁釣りに行くが、播磨灘・大阪湾を隔てて、
 ま向かい合わせで釣りをしていると思えば、それだけでも、たのしい!!

◎なお、
 地図を二つ折りにし、仁徳天皇陵の線と、飾磨港の岸壁の線(家島航路)を合わせると、
折り目は、ちょうど、五色塚古墳の線に一致します。これも偶然!ふしぎ。なんでやー!!
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4.もう一つありました。
北極星と、北斗七星の(おおぐま座α星:ドゥーベ)とのなす角。ーー約28度??
  (おおぐま座のα星の、東方最大離角←こんな表現ある?: 冬~春の北天の東の夜空)
                                   (ヒシャクが立つ!昇り龍?)
北天の星。
古代中国には、「天枢」という言葉があり、
①天の中心。枢(くるる)。天の北極。(現在、北極星は1度以下:約44分ずれている。)
②北斗七星の柄杓の先端の星ーーーー現在の天文学の、おおぐま座のα星。ドゥーベ。
を意味するようだ。

しかし、1600年前の状態と現在とは異なる。ようだ。(天の北極の移動:歳差運動。)
   (◎・・とは、言うものの、北極星と、おおぐま座α星とのなす角度は、変わらない。)

コレに関しては、もう少し調べたい。(北天の星座)
 ◎参考HP
 ・「中国星座への招待~日本人と星座」
 ・「おとなのコラム 東方の星宿 其の三」
 ・「ブログ はまなか 地球的長周期」、 など、を検索。

「卑弥呼の見た星空」と、現在の星空と、は、異なる。
 素人の豆石にコレが、どう理解が出来るかどうか? 実にココロモトナイ!!
  ◎もうすぐ、クリスマス!  お星さまも かざろうっ!、と
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  姉妹ブログ『harimanada・播磨灘・印南の海』も、ヨロシク!(ご検索ください。 )
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                   2009年12月初旬     姫路・豆石光 記。
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12月26日 追記。(27度は、特殊じゃない!!?) tanθ=1/2。θ=26,56701度。
◎ 正方形の紙を二つに折り、長方形を作る。
 対角線を引く、と、約27度と、63度になる。  なんでや~!!
◎原点から真北へ2m。その点から真東へ1m。その点と原点を結べば、
 五色塚古墳の主軸が得られた。???? ???    
(方眼紙にヨコ1目盛・タテ2目盛の斜線。古代に方眼紙、無いやろうナァ)  豆石煌 記。
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次は、「西はりまの、北27度東 の ふしぎ。」⇒下の「次の記事へ」をクリック。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
星の風景in姫路&明石 (林田川のカッパ)
2009-12-06 23:03:20
星景写真展「星の風景」が、姫路科学館と明石市立天文科学館で、今日まで開催されていました。ご覧になりましたか?

五色塚古墳の前方部から北斗が上る後円部と北極星を入れて星空写真を撮ったら、どんなのが写るかなあ?
でも、夜間は入場出来ませんね。
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お久しぶりです。 (豆石光)
2009-12-09 22:55:26
林田川のカッパさん、ようこそ。
しかし、どちらの「林田川のカッパさん」でしょうか。
星の話だから、姫路科学館のプラネタリウムの番組の中の、カッパさんですよね。?

 もう一人、たつの市の福田の笹山の「女明神」(岩)でお会いした「林田川のカッパさん」とも、お友だちなもので・・・??

「星景写真展」、最終日に見ましたヨ。
美しい写真がい~っぱい。
あんな写真、撮ってみたいものです。難しいのでしょうね。

五色塚古墳から昇る北斗。見てみたいです。岩屋港では遠すぎる?こちらの海岸からねらえますかネェ?

その前に、姫路城?で、練習しなくっちゃ!・・・
また、よろしく。

返信する
違いますよ! (林田川のカッパ)
2009-12-10 23:06:13
豆石さん、ちがいますよ。
「久しぶり」だナンテ!
先週、たつの市の林田川の入野橋の近くの播磨国風土記の「神岡を示す道標?」の所で、会ったばかりじゃないですか。

だいたい、プラネタリウムの中のカッパは、メールやコメントは、して来ないでしょう。

それに豆石さんこそ、ヤヤコシイなぁ。
煌さん?光さん?(双子の兄弟は区別がつかないです)
星空写真ガンバレ!!
返信する
メールの相手は?? (豆石光)
2009-12-12 19:30:22
あれっ!!??
林田川のカッパさん、どうも失礼いたしました。貴殿も星空に詳しかったんだー
怒ってます?どうもスミマセン。間違っていました。また、よろしく。

しかし、今までのメールの相手は誰だったのだろう。
以前に私のところに、『天の原 ふりさけ見れば 播磨なる 五色の塚に い出し星かも』の謎の歌を送ってきたのは・・・どちらのカッパさん?

キミじゃない、と云うし・・・
ワカラン!  ???
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ありがとう 2009年。 (豆石光)
2009-12-31 23:14:46
ありがとう。2009年。
2009年は「世界天文年」でした。
 この年に、星と古墳の話題で、ブログ文を書くことが出来て、古代史ファン・天文ファンとして感謝、感謝。

来たる2010年が、良い年でありますように!
(12・31、紅白歌合戦を見ながら・・)
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昨日はお越し戴き、ありがとう御座いました (加古川市立少年自然の家)
2011-01-31 05:25:48
まだきちんと調べて(計算して)いませんが、古墳時代にはおおぐま座α星は今と別の方角から昇った可能性があります。
また、お便りしますね(^^)/
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先日はありがとう御座いました (豆石光)
2011-02-03 00:40:40
先日は、ありがとうございました。
また、コメント、ありがとうございます。

地球の歳差の角度については、調べていますが、いまひとつ、ヨク分かりません。
今後とも、よろしくお願いいたします。

また、お邪魔いたします。
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その後、シミュレーションしてみました (加古川市立少年自然の家)
2011-02-04 15:36:07
400年1月1日で計算すると、北斗七星は完全に周極星(沈まない星)でした。但し、山などを考えなければ現在でも厳密には周極星ですので、お考えを発展させるご参考にでもなれば、と思います。
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ありがとう御座います。 (豆石光)
2011-02-09 14:37:09
たびたび、ありがとうございます。

また、そのうち、そちらへお伺い致したいと
思っております。
また、よろしくお願いいたします。
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5世紀の北斗七星。 (豆石光。)
2012-04-14 21:24:38
★この記事を記したときには、歳差運動による星空の移動については、ほとんど知識がありませんでした。

★歳差運動を考慮した、5世紀(1500年前)の星空では、「北28度東」の方向は、北斗七星のヒシャクの水底の2星(メラクとフェクダ)が垂直になる方向と合致するようです。
これは、たまたま?でしょう。

 もちろん、古墳軸の方向を星を用いて決定したかどうかも分かりません。

しかし、五色塚古墳と仁徳天皇陵とがピタリ同一方向というのは、大きな謎だと思います。
(2012、4、14 豆石光 記。)
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