今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

浅田次郎『地下鉄(メトロ)に乗って』

2006-12-22 18:16:28 | 読書
『地下鉄(メトロ)に乗って』

 地下鉄の駅の階段を上がると
そこは30年前の風景。
自殺した兄が現れる。
封印された過去が・・・
悲しく、やさしい物語に
涙が溢れました。

 こちらもタイムスリップの話。
でも、こちらは自殺した兄を
助けることができるか・・と
身近な身内の命に関わり、
それさえも過去を変えることはできない。

過去に戻って・・と考えても仕方ない。
今の時間をしっかり生きていかなければと
思いなおしたのでした。

 

宮部みゆき『蒲生邸事件』

2006-12-22 17:41:44 | 読書
『蒲生邸事件』
 
 蒲生邸事件は平凡な青年が
火災中のホテルから、
命の危険からの
緊急避難した場所が、
1994年から1936年の同日同刻同地点。
ホテルは1936年には陸軍大将の邸宅であった。
そう、タイムトラベルの話である。
その邸宅で大将が死ぬ、自殺か他殺か?
そして、2・26事件が起こる。
青年をホテルの火災の中から、
助け出した時間旅行者との話。
過去にタイムスリップした青年は、
自分に知る危険な歴史から
知り合った人々を助けたいと試みる。
どんな試みも跳ね返す歴史の力。
そんな中でも人間はたくましく生きてる。


 タイムスリップの話はいろいろあります。
自分が20代の頃に行けたら、
いろんなアドバイスができるのに・・・とか
そんな事も考えながら、読んでましたけど
小さな個人にも、歴史は厳しいのでしょうか?