今日の一枚

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見つける名人になりたい

浅田次郎『五郎冶殿御始末』

2006-12-25 18:16:42 | 読書
『五郎冶殿御始末』
明治維新により多くの武士は職を失う。
そうですよね。
勉強した明治維新は只の歴史の一ページ。
しかし、その時代の真っ只中に
いる人々にとっては天変地異。
その中でも、その強い波に負けずに
乗り越えて行く人と
どうしても乗り越えることが出来ずに、
飲み込まれ溺れ行く人もいたことでしょう。

この本ではそんな激動の時代を向かえ、
自分の武士としての後始末を果す。

その上で、新しい時代を生きる人。
最後まで武士として、戦場に向かう人。

 今の時代、いろんな事件や政治家の不始末を
見ながら、きちんと後始末の出来ない人の
なんと多いことかと・・
バブルの崩壊もある意味、天変地異でしょ。
その後始末を皆、押し付けあって・・
あれを見ている子供達に与える影響はいくばかりか。

私は日本は好き。
四季の美しさ、人情の厚さ。
そして八百万の神々を信じる心。
潔く、自分の分をわきまえ、
その中で精一杯、頑張って生きている。
私も人として、しっかりと地に足をつけた生き方を
していこうと思っています。