『宮部みゆき』は大好きな作家です。
久しぶりに長編のサスペンス物を読みました。
以前、「模倣犯」を読んだ時のドキドキ感が蘇ってきました。
この「楽園」もその時の登場人物が出ています。
メインの『前畑滋子』『秋津刑事』。
物語りも「模倣犯」で果した前畑滋子の役割が
時々、障害であったり、役にたったりと見え隠れします。
頭の中に入ってくる、人の暗い部分、
もちろん楽しい部分もなのでしょうけど、
人の記憶を読むことが出来る能力を持った少年。
彼は死んでしまったけど、それを本当に持っていたのか?と
それを知りたいと思う母。
たった二人で、生きてきた母は死んだこの子を、もっと知りたいと思う。
そんな事があるのか、どうかは解らないけど
前畑滋子の調べて欲しいと願うのです。
少年の見る世界は、絵の中に残されている。
残した絵には、悲しい少女の死が暗示されている。
実際にそれらしい事件は、報道されていた。
だからもしかしたら・・・この子がサイコメトラーかも。
この少年の、力の有無を調べることで、
明かされていく、事件の深層。
話のはじめからサイコメトラーという、
とっぴのない事柄から始まる話に、なんとなく面白いのかな?
って思いながら、読み始めました。
私も不思議なものって、まったく興味がないわけではないのですけど。
それでも、内容はそのサイコメトラーの証拠集めが
トンでもない凶悪な事件へと繫がっていくのですから・・
宮部みゆきさんは、いつもすごいな~~って感じます。
悲しい母と子。
悪くなっていく子供の気持ちがわからない。
止められない素行。
どんどん、落ちていく子供。
もう、知らない、好きになれ、どうにでもなれ・・・
そう言えない、出来ない母。
そんな葛藤の中で、起こってしまった少女の死。
ほんとに、どうなるんだと最後まで息をつかせぬ展開でした。
解決することの出来ない家族の問題が
重く、重く心に残っています。
私は子供が三人。
長男、次男、長女。
曲がりなりにも、無事に成人しています。
それぞれに独立して、生活も営んでいます。
これはきっと、大変幸せなことだと思います。
いろんな心の揺れを、おかげさまで上手く乗り越えることが
出来たということでしょうか。
兄弟間の葛藤もあったことでしょう。
わが子が、手の施しようのない悪になっていたら・・
捨てることも、救うこともできない状況を
どう解決していたのでしょうか?
久しぶりに長編のサスペンス物を読みました。
以前、「模倣犯」を読んだ時のドキドキ感が蘇ってきました。
この「楽園」もその時の登場人物が出ています。
メインの『前畑滋子』『秋津刑事』。
物語りも「模倣犯」で果した前畑滋子の役割が
時々、障害であったり、役にたったりと見え隠れします。
頭の中に入ってくる、人の暗い部分、
もちろん楽しい部分もなのでしょうけど、
人の記憶を読むことが出来る能力を持った少年。
彼は死んでしまったけど、それを本当に持っていたのか?と
それを知りたいと思う母。
たった二人で、生きてきた母は死んだこの子を、もっと知りたいと思う。
そんな事があるのか、どうかは解らないけど
前畑滋子の調べて欲しいと願うのです。
少年の見る世界は、絵の中に残されている。
残した絵には、悲しい少女の死が暗示されている。
実際にそれらしい事件は、報道されていた。
だからもしかしたら・・・この子がサイコメトラーかも。
この少年の、力の有無を調べることで、
明かされていく、事件の深層。
話のはじめからサイコメトラーという、
とっぴのない事柄から始まる話に、なんとなく面白いのかな?
って思いながら、読み始めました。
私も不思議なものって、まったく興味がないわけではないのですけど。
それでも、内容はそのサイコメトラーの証拠集めが
トンでもない凶悪な事件へと繫がっていくのですから・・
宮部みゆきさんは、いつもすごいな~~って感じます。
悲しい母と子。
悪くなっていく子供の気持ちがわからない。
止められない素行。
どんどん、落ちていく子供。
もう、知らない、好きになれ、どうにでもなれ・・・
そう言えない、出来ない母。
そんな葛藤の中で、起こってしまった少女の死。
ほんとに、どうなるんだと最後まで息をつかせぬ展開でした。
解決することの出来ない家族の問題が
重く、重く心に残っています。
私は子供が三人。
長男、次男、長女。
曲がりなりにも、無事に成人しています。
それぞれに独立して、生活も営んでいます。
これはきっと、大変幸せなことだと思います。
いろんな心の揺れを、おかげさまで上手く乗り越えることが
出来たということでしょうか。
兄弟間の葛藤もあったことでしょう。
わが子が、手の施しようのない悪になっていたら・・
捨てることも、救うこともできない状況を
どう解決していたのでしょうか?