特集 ロシア沿海地方の森林生態系“隣の森”に迫る危機①
遥か遠く、大地を埋めるようにどこまでも続く深い森。岩肌の上で静かに
辺りをうかがうアムールヒョウ、一心不乱に木の実をかじるシマリス、
樹上でさえずるオオルリ・・・。新潟から飛行機で2時間弱、日本海を
臨む極東ロシアの沿海地方は、さまざまな野生動物が暮らす森に
覆われています。
しかし今、この森はさまざまな脅威にさらされ、猛烈なスピードで
劣化しています。森林破壊というと、アマゾンや東南アジアの熱帯林が
イメージされがちですが、沿海地方の森の豊かさもまた、失われては
ならない貴重な地球の財産です。沿海地方の森林の現状と展望を考えます。
豊かさが間引きされる
ユーラシア大陸を東西にまたぐ、広大な国ロシア。その東端にある、
日本海に面した場所はロシア沿海地方と呼ばれています。その面積は
約16万6,000平方キロ、北海道の2倍ほどの広さです。
沿海地方には多様な森が広がっており、北部や標高の高い地域には、
針葉樹の森タイガ(北方林)が、南部や標高の低い地域には、針葉樹と
落葉樹から成る針広混交林が広がっています。
この森には、古くからたくさんの野生生物が暮らしてきました。
沿海地方の森は世界的に見ても生物多様性が高いといわれ、WWFの
調査でも、熱帯雨林に匹敵する植生の豊かさが確認されています。
ヒグマやツキノワグマ、シベリアトラにアムールヒョウといった、
食物連鎖の上位に位置する動物たちの存在も、沿海地方の森の豊かさの
裏付けだといえるでしょう。
しかし、米ソ冷戦時代にあたる1950年頃から、森には異変が起き始めました。
数々の軍事施設の建設や開拓が原因で、急速に森林伐採が進んだのです。
森は道路や宅地などで細かく分断され、徐々に陸の孤島と化してゆきました。
1991年、ソビエト崩壊後に自由経済の波が訪れると、森林伐採はさらに加速。
需要の高い特定の樹種や大木ばかり集中して切られ、残された森は老木と
細い木だけの、貧弱な森に姿を変えてきました。
そこに、森林火災が追い討ちをかけました。毎年頻発する森林火災は、
ほとんどが人為的な放火によるものだと見られています。
目的はさまざまですが、地元の人々が、三菜を採る際にダニなどの病害虫の
被害にあわないよう、駆除のために草を焼いたり、地面に落ちた鉄くずを
換金するため、生い茂った草むらに火を入れる例が後を絶ちません。
火災の後には、比較的火に強い樹種ばかり残るため、元来の天然林より
樹種が少なく、多様性の劣った森になってしまうのです。
いま沿海地方のもりのは、既に42パーセントが何らかの人為的な影響を
受けているといわれています。WWFの調査で、かつて沿海地方の森では
100平方メートルあたり127種もの維菅束植物(シダ植物や被子植物など)が
確認されていましたが、現在は、15種しか見られなくなってしまった場所も
あるほどです。(WWFマガジンより)
WWFの「ヒョウの森」回復・保護プログラムに、ぜひご支援を!
3000円以上のご寄付くださった方には、WWF特製アムールヒョウマグネット
をプレゼントいたします。(2009年3月末日まで)
郵便局 口座・・00100-4-95257
加入者名 WWF JAPAN
通信欄に「ヒョウの森」とご記入ください。
(WWFからのお願いを転写)
私の出来ることは寄付、それも少額です
それでも・・と本日小さな貯金箱の中身を寄付してきました。
皆様のご協力を、アムールヒョウが待っているかも
壊してしまった自然を取り戻すのは厳しい。
でも、滅びるのをジッと待つことは出ませんね。
地球のすべての生物が、生きていける環境を保つことは不可能なのでしょうか。
遥か遠く、大地を埋めるようにどこまでも続く深い森。岩肌の上で静かに
辺りをうかがうアムールヒョウ、一心不乱に木の実をかじるシマリス、
樹上でさえずるオオルリ・・・。新潟から飛行機で2時間弱、日本海を
臨む極東ロシアの沿海地方は、さまざまな野生動物が暮らす森に
覆われています。
しかし今、この森はさまざまな脅威にさらされ、猛烈なスピードで
劣化しています。森林破壊というと、アマゾンや東南アジアの熱帯林が
イメージされがちですが、沿海地方の森の豊かさもまた、失われては
ならない貴重な地球の財産です。沿海地方の森林の現状と展望を考えます。
豊かさが間引きされる
ユーラシア大陸を東西にまたぐ、広大な国ロシア。その東端にある、
日本海に面した場所はロシア沿海地方と呼ばれています。その面積は
約16万6,000平方キロ、北海道の2倍ほどの広さです。
沿海地方には多様な森が広がっており、北部や標高の高い地域には、
針葉樹の森タイガ(北方林)が、南部や標高の低い地域には、針葉樹と
落葉樹から成る針広混交林が広がっています。
この森には、古くからたくさんの野生生物が暮らしてきました。
沿海地方の森は世界的に見ても生物多様性が高いといわれ、WWFの
調査でも、熱帯雨林に匹敵する植生の豊かさが確認されています。
ヒグマやツキノワグマ、シベリアトラにアムールヒョウといった、
食物連鎖の上位に位置する動物たちの存在も、沿海地方の森の豊かさの
裏付けだといえるでしょう。
しかし、米ソ冷戦時代にあたる1950年頃から、森には異変が起き始めました。
数々の軍事施設の建設や開拓が原因で、急速に森林伐採が進んだのです。
森は道路や宅地などで細かく分断され、徐々に陸の孤島と化してゆきました。
1991年、ソビエト崩壊後に自由経済の波が訪れると、森林伐採はさらに加速。
需要の高い特定の樹種や大木ばかり集中して切られ、残された森は老木と
細い木だけの、貧弱な森に姿を変えてきました。
そこに、森林火災が追い討ちをかけました。毎年頻発する森林火災は、
ほとんどが人為的な放火によるものだと見られています。
目的はさまざまですが、地元の人々が、三菜を採る際にダニなどの病害虫の
被害にあわないよう、駆除のために草を焼いたり、地面に落ちた鉄くずを
換金するため、生い茂った草むらに火を入れる例が後を絶ちません。
火災の後には、比較的火に強い樹種ばかり残るため、元来の天然林より
樹種が少なく、多様性の劣った森になってしまうのです。
いま沿海地方のもりのは、既に42パーセントが何らかの人為的な影響を
受けているといわれています。WWFの調査で、かつて沿海地方の森では
100平方メートルあたり127種もの維菅束植物(シダ植物や被子植物など)が
確認されていましたが、現在は、15種しか見られなくなってしまった場所も
あるほどです。(WWFマガジンより)
WWFの「ヒョウの森」回復・保護プログラムに、ぜひご支援を!
3000円以上のご寄付くださった方には、WWF特製アムールヒョウマグネット
をプレゼントいたします。(2009年3月末日まで)
郵便局 口座・・00100-4-95257
加入者名 WWF JAPAN
通信欄に「ヒョウの森」とご記入ください。
(WWFからのお願いを転写)
私の出来ることは寄付、それも少額です
それでも・・と本日小さな貯金箱の中身を寄付してきました。
皆様のご協力を、アムールヒョウが待っているかも
壊してしまった自然を取り戻すのは厳しい。
でも、滅びるのをジッと待つことは出ませんね。
地球のすべての生物が、生きていける環境を保つことは不可能なのでしょうか。