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ロシア沿海地方の森林生態系“隣の森”に迫る危機①

2008-12-16 18:53:25 | WWFマガジンより
 特集 ロシア沿海地方の森林生態系“隣の森”に迫る危機①

 遥か遠く、大地を埋めるようにどこまでも続く深い森。岩肌の上で静かに
辺りをうかがうアムールヒョウ、一心不乱に木の実をかじるシマリス、
樹上でさえずるオオルリ・・・。新潟から飛行機で2時間弱、日本海を
臨む極東ロシアの沿海地方は、さまざまな野生動物が暮らす森に
覆われています。

 しかし今、この森はさまざまな脅威にさらされ、猛烈なスピードで
劣化しています。森林破壊というと、アマゾンや東南アジアの熱帯林が
イメージされがちですが、沿海地方の森の豊かさもまた、失われては
ならない貴重な地球の財産です。沿海地方の森林の現状と展望を考えます。

 豊かさが間引きされる
 ユーラシア大陸を東西にまたぐ、広大な国ロシア。その東端にある、
日本海に面した場所はロシア沿海地方と呼ばれています。その面積は
約16万6,000平方キロ、北海道の2倍ほどの広さです。
沿海地方には多様な森が広がっており、北部や標高の高い地域には、
針葉樹の森タイガ(北方林)が、南部や標高の低い地域には、針葉樹と
落葉樹から成る針広混交林が広がっています。

 この森には、古くからたくさんの野生生物が暮らしてきました。
沿海地方の森は世界的に見ても生物多様性が高いといわれ、WWFの
調査でも、熱帯雨林に匹敵する植生の豊かさが確認されています。
ヒグマやツキノワグマ、シベリアトラにアムールヒョウといった、
食物連鎖の上位に位置する動物たちの存在も、沿海地方の森の豊かさの
裏付けだといえるでしょう。

 しかし、米ソ冷戦時代にあたる1950年頃から、森には異変が起き始めました。
数々の軍事施設の建設や開拓が原因で、急速に森林伐採が進んだのです。
森は道路や宅地などで細かく分断され、徐々に陸の孤島と化してゆきました。
1991年、ソビエト崩壊後に自由経済の波が訪れると、森林伐採はさらに加速。
需要の高い特定の樹種や大木ばかり集中して切られ、残された森は老木と
細い木だけの、貧弱な森に姿を変えてきました。

 そこに、森林火災が追い討ちをかけました。毎年頻発する森林火災は、
ほとんどが人為的な放火によるものだと見られています。
目的はさまざまですが、地元の人々が、三菜を採る際にダニなどの病害虫の
被害にあわないよう、駆除のために草を焼いたり、地面に落ちた鉄くずを
換金するため、生い茂った草むらに火を入れる例が後を絶ちません。
火災の後には、比較的火に強い樹種ばかり残るため、元来の天然林より
樹種が少なく、多様性の劣った森になってしまうのです。
いま沿海地方のもりのは、既に42パーセントが何らかの人為的な影響を
受けているといわれています。WWFの調査で、かつて沿海地方の森では
100平方メートルあたり127種もの維菅束植物(シダ植物や被子植物など)が
確認されていましたが、現在は、15種しか見られなくなってしまった場所も
あるほどです。(WWFマガジンより)

 WWFの「ヒョウの森」回復・保護プログラムに、ぜひご支援を!
3000円以上のご寄付くださった方には、WWF特製アムールヒョウマグネット
をプレゼントいたします。(2009年3月末日まで)
郵便局 口座・・00100-4-95257
    加入者名 WWF JAPAN
    通信欄に「ヒョウの森」とご記入ください。
(WWFからのお願いを転写)

 私の出来ることは寄付、それも少額です
それでも・・と本日小さな貯金箱の中身を寄付してきました。
皆様のご協力を、アムールヒョウが待っているかも

 壊してしまった自然を取り戻すのは厳しい。
でも、滅びるのをジッと待つことは出ませんね。
地球のすべての生物が、生きていける環境を保つことは不可能なのでしょうか。


「身の丈」で豊かに暮らす⑨ 辰巳 渚

2008-12-16 17:37:11 | 愛媛新聞より
 「身の丈」で豊かに暮らす⑨ 辰巳 渚

 あなたが住んでいるには持ち家ですか、借家ですか。
住むことにお金がかかりすぎるなと思うことはありませんか。

 実はこれは私の実感です。毎月住宅ローンが引き落とされるたびに
「ああ、このお金をほかに使えたら・・」とため息が出ます。
でも、借家だって同程度の家賃がかかるし、自由業のわたしには
「いつか家賃を払えなくなるかも」という不安も付きまといます。

 私の友人には住まいにかけるお金を上手に減らして、その分、身軽に
暮らしている人たちがいます。ひと組は作家とダンサーの夫婦。
私同様、不安定な仕事なのにずっと借家住まいで、子どもはもう大学生に
なろうとしています。今までの借家を取り壊すからと「追い出され」でも、
また有利な条件の物件を上手に探してきて、引っ越したと思ったら、
もうずっとそこに居たかのように生活しています。そのタフさに感心する
と同時に「気の持ちようで、こんなに気楽に生きられるんだ」と
驚かされます。

 確かに住宅ローンと同じくらいはらってもいいと思えば、よい借家は
たくさんありますし、新築の持ち家を買うよりずっといい場所でいい家に
住めるものです。法律も、賃借人を守るように整えられています。

 もうひと組は、中古物件を何度も買い替えている夫婦です。
あえて中古を選んでいるのは、新築より安い分、リフォームやインテリアに
お金がかけられ、自分好みの間取りや雰囲気にできるからだと言います。
国も二○○六年の「住生活基本法」で良質な中古物件の流通量を増やす
政策を打ち出しているので、法律が援護してくれる方向で生きていると
いえるでしょう。

 日本は戦後、個々人が持ち家を買うことを後押しする政策を取ってきました。
でも、上手に身の丈で暮らそうとしている人たちの間でその仕組みにあえて
乗らないケースが増えていると感じます。そして国の制度も、今までと
違う方向に向かい始めているのです。

 あなたにとって家とは何でしょうか。
一度考えてみてください。
           (マーケティングプランナー)


 家を建てて、二年弱になります。
以前は借家ではありませんけど、古い日本家屋に住んでいました。
両親が捨てた家です
捨てたというのは適当ではないかもしれませんけど、誰もすまなくなった家に
私たち家族が住んだわけです。
個室もなく、隙間風が入る寒い家でした。
子ども達が成人し、いろいろな事情で私一人が住んでいましたけど
とても、寒くて暗い家は一人で住むには寂しすぎます
今の家は、明るく暖かく、子供達や孫もやってきます。
「身の丈」にあった安い家ですけど、私は建ててよかったと思っています。
もちろん、大きな借金は負担ではありますけど、残りの少なくなった時間を
充実して過ごすためには、必要だったと思っています。