『身の丈』で豊かに暮らす④ 辰巳 渚
今回から、せっかくお金を使うのならこう考えてみたら、
という発想法を提案します。
その前に質問です。お金を使うこと、買い物は楽しいですか?
わたしが調査してきた範囲では、大多数の人が「買い物は楽しい」と
感じています。
では、もう一つ。お金を使うことはいいことだと思いますか?
この場合は、逆に大多数の人に「何となく後ろめたい」と思いが
あることが分かっています。
あなたの場合はどうでしょうか。
わたしは自分の中にも両方の気持ちがあると感じます。
お金は本当に不思議なものですね。ストレスも解消してくれる
楽しさや充実感と同時に、自分の欲に負けてしまったような罪悪感も
もたらすのですから。
でも見方を変えると、「お金を使う」とはそれほど自分自身が
問われる行為だと言えそうです。だから、お金の使い方について
しっかりとした考えを持てば、自然と自分の生き方にも自信が
付いてくると思います。
心に罪悪感が生じるのならば、その正体を突き止めてみましょう。
失敗したらもったいない、と思うからでしょうか。
失敗はしない方がいいでしょうが、実際にお金を払って失敗すると、
経験は血肉となって身に付きます。頭で考えているだけでは
失敗もできません。
例えば、骨董(こっとう)の商売をする人の修行は、
とにかく買うことだと言います。
自分の目で判断して買ってみる。失敗もあり掘り出し物もあり、
という中から眼力が磨かれていくのだそうです。
もし、あなたが親や配偶者に扶養されているなら、「自分の稼いだ
お金ではないのに無駄遣いをしてはいけない」と思うかもしれません。
では、自分で稼いだお金なら使い方が違うのでしょうか。
もちろん気楽さは違うのでしょうが、根本は同じこと。
自分が「これは必要」と思うなら、買ってみる。
そしてその結果から学んで次に反映させていく。
実体験が、必要なものを見極める力を養ってくれるのです。
それができれば、どんな買い物でも「いい買い物」に
なるのではないでしょうか。(マーケティングプランナー)
『安物買いの銭失い』って言いますよね。
私って
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まさしくこれ。
どうせ買うのだから長持ちで、長く愛用するほうが良い。
ほんと、よく分かっているのですけど、
どうしても値段を見てしまう。そして「ま、いいか」と
安い物に手が伸び、結局値段ほどの扱いになり、
無くしてしまったり、壊れたり、飽きたり・・
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こんな場合が多く、私って損していることが多いと感じている。
なかなか、損していても身に付かず、繰り返しているように思う。