前略
聞くのも野暮な話だけれども、お元気ですか? 天国での新生活はいかがなものでしょうか。私たちはやたらめったら忙しい日々ではありますが、元気に過ごしています。
チビ子は相変わらずの演劇少女で、今年の夏公演ではついに主役の座を射止めました。戦災孤児の役で、お父さんを亡くしたばかりの彼女にとっては精神的にきついものもあったかもしれませんが、大人の心配をよそに見事に大役を務めました。今は春公演に . . . 本文を読む
最近、会う人会う人ことごとく「やせたね~」と言われる。実際のところ体重はまったく減っておらず、去年に比べたら二キロほど多いくらいなのだが、どうもやせて見えるらしい。
あんまり言われるので、どこがどう違うんだろうと思い、鏡で自分の顔をまじまじ見てみると、頬骨から顎にかけてのラインがえらく細くなっているのに気が付いた。
特に左の頬の筋肉がやせているようで、ちょっとほうれい線も出てきている。ん~~ . . . 本文を読む
亭主が亡くなって半年が過ぎた。ばたばたと忙しい毎日に追い立てられて、ゆっくり感慨に浸っている間もない。仕事はがっつり残業の毎日。子供は中学生と高校生になったとは言え、弁当作りやら学校行事やらで結構振り回されている。挙句にチビ太郎と来たら、二月末には足の骨折、五月には腕の骨折とギプス祭り。リハビリにも送り迎えが必要ときたもんだ。
猫どもは悪さし放題で、ルカなどは一時何を思ったのか布団でおしっこ・ . . . 本文を読む
家の中の断捨離をしている。亭主の服やら仕事場から持ち帰ったいろんな物を整理していたのだが、これを機に家の中全部を一度きれいに整理しようと思い立ち、ありとあらゆる収納場所をひっくり返している。
常勤になったので普段はなかなかできない。必然的に土日を利用しての暴挙となる。不要な物はどんどん処分品としてガレージに下し、普段のゴミとして捨てられるものはゴミの日に出し、ちまちまと断捨離にいそしんでいる。 . . . 本文を読む
冬と春の境目。昼と夜が同じ強さの日。全ての境界が曖昧になるお彼岸。そんな朝、不思議な夢を見た。
夫が運転する車に乗っていた。
外は山道、それもずいぶんな雪。夜なのか昼なのか、よくわからない時間。
私は後部座席でうとうとしながら心の中で明日の仕事の心配をしている。こんな遠くに今頃なんで行かなきゃならないのか……。仕事に間に合わなくなったらどうするんだろう……。
車は辺鄙な山奥の街に . . . 本文を読む