白い記憶 ~エロ・グロ・ホラーシリーズ②~ 2008年01月13日 | 作り話 冷たい硝子窓の向こうに広がる空は、どんよりと重たい雪雲で覆われていた。ガタガタと戸袋の雨戸を揺する強い風に電信柱が物悲しげに唸っている。 びょおおおお びゅうううう 聞きようによっては人の悲鳴にも聞こえる風の音を聞いていると、僕の頭は何か得体の知れない圧迫感に苛まれる。外からの圧力ではない。脳の奥の方から、深い深い海の底から、押し込めていた「何か」が出てこようとするのだ。それも訳のわか . . . 本文を読む