今月に入ってチビ子のN◎K通いが週三回になっている。そのうち二回は平日の夜。私も仕事があるのでびったり送迎という訳にもいかない。必然的に一人で通う事も増えてくる。とりあえず駅までは私か私の弟が送るのだが、電車は一人で乗る。行きはとりあえず一人で頑張っている。
今日の夕方の事である。
「八時前には姉ちゃんを迎えに行くから、アンタは留守番ね」
と、チビ太郎に言うと、彼は断固とした口調で言い張るのである。
「あかん。俺も行く~!」
「帰りが遅くなるし、今日はサッカー見るんやろ? 留守番しときや」
「あ~か~ん! 俺も行くのっっ!」
と、まあ、押し問答。絶対行くの一点張り。
「なんや、あんた、一人で留守番するのが怖いんか?」
「怖ないわ。そんなんちゃうの!」
「じゃあ、なによ」
「あの人はな~、しっかりしてそうに見えて、どんくさいんや。駅の階段でこけて、頭打って、鼻血出すかもしらんやろ。せやから、俺が迎えに行ったるんや」
「……」
いや、まあ、確かにね、チビ子はしっかりしてそうに見えて、その実、とんでもなくどんくさいよ。しかし、いくらなんでも、駅の階段でこけて、頭打って、鼻血出すって事はないと思うんですけど……。ま、ま、ま、鼻血は確かによく出すけど、それは粘膜の問題であって、別に外傷という訳でもないんですけど……。
もう、おっかしくって(笑)。普段はどちらかというと、チビ子の方がチビ太郎にべたべたしているんだけど、チビ太郎はチビ太郎なりにチビ子の心配をしているのですなぁ。普段は喧嘩ばっかりしているけど、なかなかどうして(笑)。
くすくす笑いながら、ちょっぴり嬉しかったりするのだった。
今日の夕方の事である。
「八時前には姉ちゃんを迎えに行くから、アンタは留守番ね」
と、チビ太郎に言うと、彼は断固とした口調で言い張るのである。
「あかん。俺も行く~!」
「帰りが遅くなるし、今日はサッカー見るんやろ? 留守番しときや」
「あ~か~ん! 俺も行くのっっ!」
と、まあ、押し問答。絶対行くの一点張り。
「なんや、あんた、一人で留守番するのが怖いんか?」
「怖ないわ。そんなんちゃうの!」
「じゃあ、なによ」
「あの人はな~、しっかりしてそうに見えて、どんくさいんや。駅の階段でこけて、頭打って、鼻血出すかもしらんやろ。せやから、俺が迎えに行ったるんや」
「……」
いや、まあ、確かにね、チビ子はしっかりしてそうに見えて、その実、とんでもなくどんくさいよ。しかし、いくらなんでも、駅の階段でこけて、頭打って、鼻血出すって事はないと思うんですけど……。ま、ま、ま、鼻血は確かによく出すけど、それは粘膜の問題であって、別に外傷という訳でもないんですけど……。
もう、おっかしくって(笑)。普段はどちらかというと、チビ子の方がチビ太郎にべたべたしているんだけど、チビ太郎はチビ太郎なりにチビ子の心配をしているのですなぁ。普段は喧嘩ばっかりしているけど、なかなかどうして(笑)。
くすくす笑いながら、ちょっぴり嬉しかったりするのだった。
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