ピアノと楽譜と私・・・

　チビ子がYAMAHAの幼児科に通い始めてはや二年。今週からジュニア科に進級する。小さい指を目一杯広げて、たどたどしくピアノの鍵盤を叩く姿はなかなか可愛らしい。チビ子の腕前は・・・う～ん、人並みか。決してずば抜けたモノは無さそうだ。聴音、特に和音の聞き取りは苦手のようだ。ま、私など、自慢ではないが絶対音感は全く無いので、単音でもさっぱり何の音だがわからないという悲惨な耳をしている。単音でも聞き取れるだけ偉いというものだ。
　それに加えてチビ子さん、いまだに楽譜が読めない。ほとんど耳で聞き取りながら音を拾って弾いている。チビ子だけでなく、他のお友達も似たり寄ったりなので心配はしていないが、そろそろ楽譜を読めた方が練習もしやすいだろうとは思う。
　・・・などと言っている母ちゃんだが、実は私、聴音だけでなく、楽譜を読むのも苦手だったりする。ト音記号の楽譜はかろうじて読めるが、ヘ音記号はあまり馴染みがないので読むのにメチャメチャ時間がかかる。音符を一つずつ数えていかなくてはならないというテイタラクぶりだ。その辺は、私に似たのか？ちなみに亭主は私よりはるかに楽典はしっかりしている。ピアノも多少は弾ける。苦しい言い訳をするならば、バイオリンとかマンドリンなどというト音記号の、それも和音があまりない楽器をずっとやっていた弊害といえるかもしれないが・・・。
　白状すると、小学校の一年くらいの頃にバイオリンの先生に勧められて少しピアノを習ったのだが、これがまた、ちっとも面白くなくて、結局半年くらいで止めてしまった。今考えるとなんともったいない事をしたのだろうと、後悔しきりだ。
　チビ子のやたらめったらデッカイおたまじゃくしの音符を見ていると、無性にピアノを弾きたくなり、最近こっそり夜中に練習している。幼児科とはいいながら、これがまたなかなか難しい。右手と左手をばらばらに動かすのは本当に大変だ。いいボケ防止になるかもしれない。
　先日、凄いことに気がついた。チビ子のテキストの一曲を練習していたのだが、その曲、なんと「椿姫」の中の一曲だった。おぉ・・・！この私が「椿姫」を弾いているぞ！！と、少し感動してしまったが、よくよく考えれば幼児科やっちゅうねん。自慢にはなりませんな。わはは。