丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

しつこいようですが……

2008年02月06日 | お仕事
しつこいようですが、営業活動を(笑)。

「薔薇の紋章」本日2月6日より、書店販売が始まりました。先ほど「梅田の紀伊国屋では平積み」との情報が入り、思わず卒倒しそうになりました。紀伊国屋で平積み……。これは夢???
 笑える事に、その情報が入ってきた時点では私の手元に本が一冊もなかったという。もっとも、しばらくしてから出版社より無事ブツが到着しましたが(笑)。
 思った以上の素晴らしい装丁にしばし呆然……。「自分の書いた話がこんな素晴らしい立派な姿になるなんて……。これはやっぱり夢???」そんな思いが頭を渦巻きました。

今回の本の中に「あとがき」はないのですが、もし許されるのでしたら書きたいことがありました。で、この場で書かせていただきたいと思います。

T.Aさんに心からの感謝を……。

 彼女は仕事で知り合った利用者さんのお一人です。明治に生まれ、戦前の東京で暮らしておられました。当時の東京の市井の様子を、若かりし日の女学校の思い出を、本当にたくさん語ってくださいました。本当にお話が上手な方で、聞きながら目の前に映像が浮かんでくるようでした。彼女の話がなければ、「薔薇の紋章」は生まれなかったでしょう。
 現在彼女がどうされているのかわからないのですが(もしお元気であれば百歳近い)、出来る事ならこの事を報告したいものです。

T.Aさん、本当にありがとうございました。
 いつも飄々としていて、機知に富んでいて、上品で。貴女と語らう一時は本当に楽しくて、貴重でした。お母さんの膝の上で聞くお話のようでもありました。あまり私が昔の事を訊ねるので、貴女はよく笑っていましたね。「そんな話、思い出すのも何十年ぶりだわ。」と言いながら。
 貴女が語ってくださった輝くような貴重なお話が、こういう形で結実しました。気に入っていただけたら幸いです。
 クールビューティーな貴女は、私にとって憧れでもありました。貴女のように歳を重ねられたら、どんなに素敵でしょう。五十年後、私がどうなっているか、どこかで見ていて頂きたいものです。
 本当にありがとうございました。


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