丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

五か月

2011年08月13日 | 四方山話
http://fukkou-noroshi.jp/

あの日から五カ月が経ちました。
悪夢のような大津波が人を、街を、生活を飲み込み、日本という国の価値観を根底から覆したあの日から五カ月が経ちました。
無情にも凍てつく雪が降り続いていた季節から、今度は容赦ない灼熱の日差しが照りつける季節へと変わりました。

もう五カ月。まだ五カ月。

何か変わったのでしょうか。
まだ何も変わっていないのでしょうか。

そして、五カ月。されど、五カ月。

人間の心も生活もおかまいなしに、時はただひたすらに流れて行きます。
テレビからは相変わらず空っぽで騒々しいバカ騒ぎが流れ、議員バッチをつけた人達は相変わらず椅子取りゲームに興じています。

時間は無慈悲です。

でも、忘れちゃいけない。
悲しみも苦しみもいまだ癒されることなく、継続しているのだという事を。
後遺症ではなく、現在進行形の損傷であるという事を。
これは他人事ではないんだという事を。
直接被災した場所でなくとも、私達は今、じわじわとボディーブローのような鈍いダメージを受け続けているという事を。

いつまでも見つめています。
祈る事しかできないけれど、
心はいつも寄り添っています。
被災地の痛みは日本の痛み。
そしてわたしの痛み。


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