轟轟戦隊 ボウケンジャー！

　近所の市民会館にボウケンジャーがやって来た。チビ太郎は大喜びで、二日くらい前から「ボウケンジャー来んねん！」とウキウキしていた。チビ子はあまり興味がないようで、「プリキュアやったらいいのに・・・。」と冷ややかに弟の浮かれ具合を眺めていた。
　さて、午前と午後の二回のショウは無料なのだが、整理券を配る。その整理券を貰いに予定時間よりもかなり早く家を出た亭主だったが、あっという間に整理券は品切れだったらしい。仕方なく午後の部の整理券を待つために、昼前から一家総出で市民会館へ行った。
　実のところ、ボウケンジャーショウはおまけで市民会館では近鉄主催の鉄道まつりをやっていたのだった。近鉄電車やらJRやら色々な鉄道グッズがいっぱい展示してあったり、プラレールで埋め尽くされた部屋があったり、鉄道好きのチビ太郎には垂涎の催しだったようだ。頼むから将来鉄道マニアにだけはなってくれるなよ、我が息子よ・・・。
　で、ボウケンジャーショウの話に戻る・・・。子供と亭主は遊びに行き私が延々と続く整理券待ちの列に並んだ。はっきり言おう！私は行列に並ぶのが大嫌いだぁぁぁ！！自分のためなら絶対に並ばない。息子よ！感謝しろ！！（恩着せがましい母であった。）
　そんなこんなでようやく整理券をゲットし、会場時間に合わせて入場。周りは圧倒的に男の子が多い。赤ちゃんから小学生の中学年くらいまでと結構幅広いのも意外だった。十歳くらいでもまだああいうのを見るんだねぇ。
　で、幕が開くといきなり悪者登場！会場はパニック！！泣き叫ぶ幼児続出！！！チビ太郎も身体を硬くして凍りついていた（笑）。
　ショウの内容は、まぁ、いわずもがな。それよりも面白い事に気がついた。幹部（？）と思しき悪者がずーっとハンドマイクを持っている。その彼がショウの進行をしきっているのだが、どうやらボウケンジャーの声も彼が出しているらしいのだ。よくよく聞くとボウケンレッドの声も、悪者の声も一緒やないかい！！ハンドマイクを手に戦いながら「はっ！」「とうっ！」「うっ！」「くっそう！」と一人何役もこなしているのだ。其の上、MCでは子供を舞台に上げて子供とコミュニケーションまでとっている。
　いやはや、凄い体力ですぞ！感心してしまいました。ボウケンレッドのアクションがいまいちだったり、アクションと音がずれていたり、突っ込みどころは満載だったが、彼の奮闘振りに気付いた時点でどうでも良くなった。ひたすら、「悪者、頑張れよ・・・。」とネガティブ・シンジケートの応援をしてしまったのであった。
　ところでああいう仕事をしている人っていうのは、やっぱり役者さんなんですかね？売れない役者のアルバイトなんでしょうか？？誰か舞台裏を教えてください。知ってどうするって事も無いんだけど・・・（笑）。