なんだかレビューばかりが続いていますが・・・。NHK金曜時代劇「出雲の阿国」の最終回を観ました。
堺雅人にひきづられ全六回なんとか見ましたが、一言言わせてください。
阿国!踊り下手やぞ~!!
菊川怜さん、もうちょっと演技も踊りも修行してください(怒)。「泣き喚く」のは上手なんですがね、微妙な心の動きとか男女の機微とかそういう場面になると、なんで不必要に首を小刻みに動かすかな・・・。張子の虎じゃあるまいし。
阿国といえば木の実ナナの印象が強いのは随分昔にミュージカル「OKUNI」を観たからでしょう。残念ながらテレビでしたが・・・。木の実ナナは非常に個性的で踊りも素晴らしく、歌舞伎の元祖であり踊りの名手であったという阿国そのものだったように思いました。そんな事情で、私の頭の中では木の実ナナが定着しているため余計に菊川阿国がお粗末に見えるのでしょうね、きっと。比べちゃいけませんな、あまり。
以上です。・・・って言ったら身もフタもないでしょうかね(笑)。
阿国が踊りにかける情熱については、なんとなく理解できるように思います。私も踊り好きなもので、毎日職場で、居間でと、踊りまくり歌いまくり(あぁ・・・。仕事中に踊るな!というお叱りが聞こえるようだ・・・)「一体私は何をする仕事の人なの?」状態です。はい、OTとは仮の姿、実は年寄りと子供専門の芸人です(笑)!もっとも、カリスマでもなんでもなく、ただのウカレポンチですが・・・。
そんな私なので、出来ることなら実物の阿国を観て見たいですね。本物の阿国が生きている時代、阿国の踊りを観た人はどんな風に感じたんでしょう。雷に打たれたような衝撃を覚えたのでしょうか。
ちなみに、私にとっての阿国的経験といえば、ジョルジュ・ドンの「ボレロ」を観た時と、クリスティーナ・オヨス(フラメンコ)の舞台を観た時でしょうか。いずれも足元から頭の先までざざざざー・・・と鳥肌が立ち、身体が震えました。あそこまで衝撃的な踊り手というのはなかなかおりませんぜ。こんな体験を出来た私は幸運です。
ドラマ全般に関して言えば、阿国を取り巻く男達の掘り下げをもう少し深くして欲しかったように思います。傳介、それではただのお人好しの阿国ファンぢゃないか。もうちょっと盛り上げてもらえれば良かったのに・・・。お莫迦だなぁ。
とにかく、全六回総じて盛り上がりに欠けたドラマでした。・・・ん?どうも褒めるところがないぞ?こりゃいかん。きっと原作が長くて、テレビに収まりきらないに違いない。よし、暇を見つけて原作に挑戦するぞ!
追記:堺さんは今までに無い「自意識と自尊心の塊だけど読みの甘い、割と器の小さい芸人」(酷い説明だ、こりゃ)という役どころを非常に的確に演じておられました。最期の「憑き物の落ちた」表情は、ようやく人間性を取り戻した感じで見ていてほっとしました。上手い役者さんです、やっぱり。(これは褒めているのですぞ!!)
>総じて盛り上がりに欠けた・・。
ほんまにねぇ。ドラマが始まったときは毎週
堺さん目当てにワクワクしていたんですけど,
一話以外は何だかのめり込めずだらだらと
見終わったって感じです。
阿国といえばやっぱり木の実ナナさんなので(爆)
せめて踊れないなら演技力でみせて欲しかったなぁ。
よく頑張ってたとは思うけど。
堺さんの相手役の女優さんは微妙・・。
せめて鈴木砂羽さんくらいうまくないと釣り合いが
とれませんよね?(それはファンの欲目ですかね?)
毒吐きまくりでさるまた失敬。
失礼いたしました~。
おひさしぶりにてござりまする。
貴女もやはり木の実ナナ派ですか(笑)。いやぁ、貴女とはつくづく好みが似通っておりますな。
鈴木砂羽さんも独特の空気があっていいですね。明里のイメージが強烈なので、堺さんとコンビを組むと「組!」ファンには山南VS明里以外の何者にも見えないのでは・・・という不安はありますが・・・。
個人的には強烈なオバチャン女優(藤山直美とか)と共演してもらいたいなどと期待してたりして・・・。「宮城野」は見てないけどそんな感じだったのかな。