丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

漂流・介護保険・・・

2006年03月26日 | お仕事
 この4月に介護保険が改訂される。介護保険の出費があまりにもデカイので、びっくりした政府が財源を別に予防給付なる代物を作って、今のところ比較的元気な高齢者が介護保険を使うことのないよう鍛えてしまおう!などというシステムが動き出す。介護予防の考え方についての是非はともかく、それと同時に訪問リハビリのあり方も変わってくるようで、私のような細々OTにはなかなか厳しいご時勢になってきそうだ。医療の方でも診療報酬が改訂され、療法士の多くがリストラの危機に直面しているらしい。世間ではまだ食いっぱぐれの無い商売と思われているが、実は療法士業界は過渡期に差し掛かっている。(協会、しっかりしてくだされ~。)
 この仕事、仕事時間の他にプライベートの時間を大幅に割いて勉強しなければなかなかついていけない事が多い。それは仕事上の技術向上のためだったり、知識のアップデイトだったり、それこそ医療や保険のシステムだったりと、学生時代の知識ではとても追いつけない。協会では療法士のレベルアップを図るために生涯学習システムまで始めている。
 子供が生まれるまでは私も結構自主的に勉強会をしたり、地方学会の発表をしたり、研修会にでたり、色々やっていたのだが、二児の子持ちの兼業主婦となった今、直接利用者さんと接する時間以外に仕事のために割ける時間はほとんどない。亭主が同業者なので、亭主から「伝達講習」を受けることはあるが、それだけではまったく不十分なのである。どんどん、業界の流れに取り残され、OTとして生き残っていく道が狭くなってくる実感がある。
 こういう厳しい現実があるので先日から職場の方でも会議が多い。非常勤も召集をかけられた会議には一応出席しているが、会議に出席するだけでも、どれほど多くの皺寄せが子供と実家の母にいっているか・・・。考えると気が重い。仕事に比重をおくと間違いなく子供はおきざりだ。同業者の亭主も毎日ストレスを溜め込み、ただでさえ残り少ない頭髪はすっかりサハラ砂漠状態・・・(それは元々という話もあるが)。夫婦二人で同じ泥沼にはまるのだけは避けたいものだ。
 正直なところ、仕事の比重を増やす気はない。今の仕事量で不器用な私の許容量は目一杯だ。このペースでの仕事のやり方が、今の療法士業界で通用しないのなら、寂しい事だが、それは甘んじて淘汰されるべきなのかもしれない・・・。
 そんな事を思う今日この頃。・・・あぁ、ちょっと後ろ向きな私。いかんいかん。


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3 コメント

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介護保険! (アクア)
2006-03-29 02:40:17
ちえぞーさんこんばんわ。



もう、ねぇ~。しわ寄せが・・ですよね。

色々問題山積のままスタートさせるから

こんなことになってしまったのよ~!

と誰に叫べばいいんでしょうかね?



私も日々の業務をこなすのが精一杯で

(月の半分当直でもうこの世に感情あらず)

患者様が動かない石とか棒にしか見えない・・。

あぁ,いかんいかん!

失礼致しました・・。
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嗚呼、介護保険・・・。 (海ねこ)
2006-03-29 17:52:23
ちえぞーさん、おつかれさまです!



アクアさんのコメントも一緒に読ませていただいて・・・医療従事者のかたがたのご苦労を、改めて考えております。



アクアさん  以前、医療事務のお仕事をやってました拙者には、ある意味「患者様が動かない石と棒にしか・・・」という表現は、ツボでした。笑っては、いけませんね・・・うん。このへんにしときまひょ。



お二方ともに、たいへんな時期でしょうが、どうぞいつものユーモアで、のりきっていかれますように(祈)
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介護保険 (ちえぞー)
2006-03-30 09:44:50
アクアさま、海ネコさま

 ・・・ね~ぇ。ほんまにどないしまひょ。

ちょっとヤヤコシすぎですわ。目の前の患者さん、利用者さんで手一杯やっちゅうねん。ついでに、介護保険って、改訂されるたびに改悪されてるように思うのは私だけ?

 だいたい、介護保険が始まった当初、知り合いのOTは「十年で破綻すんで~。」と不吉な予告をしておりましただよ。細木○子のような人・・・(汗)。ぼろぼろの靴下を一生懸命穴を塞ぎながら履き続けているようなモンでしょうかね(爆)。

 

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