「乳と卵」
川上未映子
文藝春秋
単行本とちごて文藝春秋で読んだんやけど、最初は読みにくいなあ、なんやなんでこんなに一文が長いんよ、一段落全部つながってるんや、わけわからんと思うたけど、集中しているうちに結構くせになる。
豊胸手術に異様に執着してる辛気臭い母(巻子)とやたら哲学的な娘(緑子)のあり方が中心で話が進み、ストーリーテラーはその辛気臭い母の妹で、妙に乳やら生理やら女の象徴にこの母子は振り回されているんやけど、そのなんともウジャウジャした様がやけに生々しくてちょっと自分にも覚えがあったりして、なんやろうか、お尻のあたりがうずうずするような居心地の悪いようなそれでいて、ストンと腑に落ちる要素もあるという妙な感じになる作品。
石原慎太郎氏はいっつも講評でケチョンケチョンに言いはるけど、やっぱり今回もケチョンケチョンやって、でもこの作品の醍醐味は多分「生の女」にしかわからんような感覚やから、あのオッチャンには絶対理解でけへんやろな、メタファーとか言うてはるけど、そんなんとちゃうと思うわ、多分「そのもの」やねん、これって生物学的にオンナでないと感覚的にわからんと思うな、ついでにあの人、大阪弁とか莫迦にしてそうやし。
この不器用で辛気臭い母と子は、二人ともホンマに不器用で、またこのお母ちゃんが弱い弱い人で、それを心配しながら反発しながら、でも自分でもどうしたらええのかわからんこの娘がいじらしくて、読んでるうちに肩でも抱いてやりたくなるやん、こんなエエ娘がおるのにお母ちゃんしっかりせなあかんで……。
この文体がまた、うっとうしいような気がするんやけど読み進めるうちにあんまり気にならへんようになるのが不思議で、後半はキーワードが自然に目に飛び込んできてそしたら情景がわあって湧き上がって来る、その辺りが芥川賞受賞の所以やろう。
絶対この文章のパロディーする人おると思うわ、まあ、私がまずやってるんやけど(笑)。ちなみにこれで喋ったら「うっとおしいから、やめ」て、怒られた(爆)。
川上未映子
文藝春秋
単行本とちごて文藝春秋で読んだんやけど、最初は読みにくいなあ、なんやなんでこんなに一文が長いんよ、一段落全部つながってるんや、わけわからんと思うたけど、集中しているうちに結構くせになる。
豊胸手術に異様に執着してる辛気臭い母(巻子)とやたら哲学的な娘(緑子)のあり方が中心で話が進み、ストーリーテラーはその辛気臭い母の妹で、妙に乳やら生理やら女の象徴にこの母子は振り回されているんやけど、そのなんともウジャウジャした様がやけに生々しくてちょっと自分にも覚えがあったりして、なんやろうか、お尻のあたりがうずうずするような居心地の悪いようなそれでいて、ストンと腑に落ちる要素もあるという妙な感じになる作品。
石原慎太郎氏はいっつも講評でケチョンケチョンに言いはるけど、やっぱり今回もケチョンケチョンやって、でもこの作品の醍醐味は多分「生の女」にしかわからんような感覚やから、あのオッチャンには絶対理解でけへんやろな、メタファーとか言うてはるけど、そんなんとちゃうと思うわ、多分「そのもの」やねん、これって生物学的にオンナでないと感覚的にわからんと思うな、ついでにあの人、大阪弁とか莫迦にしてそうやし。
この不器用で辛気臭い母と子は、二人ともホンマに不器用で、またこのお母ちゃんが弱い弱い人で、それを心配しながら反発しながら、でも自分でもどうしたらええのかわからんこの娘がいじらしくて、読んでるうちに肩でも抱いてやりたくなるやん、こんなエエ娘がおるのにお母ちゃんしっかりせなあかんで……。
この文体がまた、うっとうしいような気がするんやけど読み進めるうちにあんまり気にならへんようになるのが不思議で、後半はキーワードが自然に目に飛び込んできてそしたら情景がわあって湧き上がって来る、その辺りが芥川賞受賞の所以やろう。
絶対この文章のパロディーする人おると思うわ、まあ、私がまずやってるんやけど(笑)。ちなみにこれで喋ったら「うっとおしいから、やめ」て、怒られた(爆)。
まあ、上記のレビューはあくまで私の主観ですので(笑)。それも外見おばさん・中身おっさんの私ですから、どこそこいい加減なモンです。