丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

怖気

2010年10月18日 | 四方山話
 人間この歳になると、どこそこずぶとくなってしまって、少々のことでは動じないものだ。特に私なんぞは心臓に毛どころかコケが生えているんじゃないかと疑惑があるほど図々しいというか、物おじしないというか、恐れを知らないというか。とにかく周りの人間からはストレスもなく、能天気でおめでたいアラフォーおばさんと思われている節がある。
 しかしだな、明智君。こんな私でも及び腰になるようなことはあるのだよ。

 私が管理する別サイトでとある人物の訪問を告げる「足跡」が残っていた。その途端、身体がかたかたと震えだした……。寒い? 確かに肌寒いよ、秋だから。でもそれまでは「肌寒い」くらいで、そんな身震いしたり歯の根が合わないほど震えるなんてレベルではなかった。風邪? いやあ、いくら歌いまくってるとはいえ、喉も痛くないし、頭も痛くないし、節々も痛くないし、風邪の兆候はない。だとすると、精神的なものとしか考えようがない……。
招かれざる客人の気配に、身体が拒絶反応を起こしている。
 怖気が立つ……そんな言葉が頭に浮かんだ。まさしくその通りだ。まるで暗闇で妖(あやかし)に遭遇したような気分。

 こりゃまずい……。本能がそう告げる。結局、アクセスブロックをかけさせてもらった。その人には悪いが、もう私の役目は終わっているし、これ以上の関わりはしたくない。見に来るのは勝手だが、痕跡を残されてはかなわない。こちらの身が持たん。自分の器が小さいというのはよくよくわかっているが、自分のキャパを超えたモノを抱え込みたくはない。


 身体の震えはちっとも止まらず、続きを書こうと思っていた小説の作業も諦めて風呂に入った……。


 すまないね。

 


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