丘を越えて~高遠響と申します~

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少女たちの魂

2012年10月14日 | 四方山話
 「女性にも勉強する権利がある」とブログで訴えていたパキスタンの十四歳の少女が、悪名高きタリバンに銃撃され重体になっているそうだ。十四歳、日本で言えば中学二年生。当たり前に義務教育を受けている私達日本人には考えられないような状況だ。

 少女という季節は時として、どんな戦士よりも強靭な意志の強さと聖人のような清らかさと、そして賢人のような聡明さをその内に抱かせる。何年か前にアーミッシュの集落が銃撃された時にも家族を失い、自らも重傷を負った少女が「犯人を憎んだりはしない。赦します」と公表し、周囲の心を打った。

 ジャンヌ・ダルクだって十五歳か十六歳で民衆を救うために立ちあがった。

 戦火の中で沖縄の少女たちは命をかけて日本兵を救おうとし、死んでいった。

 少女たちはどの時代も透明で柔らかで、芯にダイヤモンドを抱いた魂を持っている。しかし、反面その魂は傷つきやすく、汚れやすい。だからこそこの時期に堕ちて行く少女たちも多いのだろう。今まさに自分の娘がその季節に足を踏み入れている。彼女の中の清らかな魂を、不幸に散らすことなく、不当に汚すことなく、大切に護っていきたいものだ……。


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