1992.08.28-30[淀河入口~淀川小屋、淀川小屋~小花之江河~花之江河~投石湿原~投石小屋~粟生岳~アブナ石~宮之浦岳~平岩~塚避難小屋、塚避難小屋~高塚小屋~縄文杉~大王杉~ウイルソン株~翁杉~三代杉~辻の峠~白谷雲水峡]
待望の屋久島に有給休暇をとって訪れた。仕事も直前まで忙しかったのが一段落し準備も順調で後は天候だけなのだが、これが怪しい。沖縄本島付近には950ヘクトパスカルという大型で強い台風が2~3日前からデンと居座っているのだ。飛行機を鹿児島で乗り継ぎ屋久島空港へ。海にせり出した小さな空港で建物は小さな駅舎のようなものがポツリ。ここから交通手段が無いので、屋久島一周観光バスに乗り込み屋久杉ランドで途中下車させてもらう。途中ヤクザルを見かける。屋久杉ランドからは淀川(よどごう)の登山口まで2時間以上の林道歩きを強いられる。しかし歩きだして間もなく車が通りかかり乗せてもらうことに。ラッキー。地元の2人組で初めて宮之浦岳に登ったあとでデポしてあるもう一台の車を拾いに行くとのこと。礼をいい登山口で降ろしてもらう。どんより曇っている空は今にも泣き出しそうだ。風も強く木々の葉の音がザワザワ絶え間ない。1時間弱で本日の宿泊所「淀川小屋」着。先客は10人程度。近くを流れる淀川の水は噂通り美しく澄んでいる。京都在住の女性を含む3人の若い女性グループなどと山の話など語り合う。その女性達は先日沖縄で泳いできてその帰りに屋久島に立ちより宮之浦岳を日帰りで登るという、恐ろしい計画をしてやってきていた。それもあまり登山経験がなさそうなので、その計画は無理があるので山小屋でもう1泊でして、白谷雲水峡にわたしがあさって予約してあるタクシーに乗ればと勧める。夜半から雨が降り出す。朝はすっかり雨。3人グループを含めたほとんどの宿泊者は登山を諦め引き返すという。しかし私は行けるところまで行こうと出発。花之江河の美しい湿原は霧の中。この辺りから風雨が強くなってきた。稜線に出ると吹き飛ばされそうに風が強い。何度も岩陰に身を潜めながらも前進。カメラなど出す余裕はない。それでも宮之浦岳に着くまでに2人と出会う。山頂は視界5メートル。風雨強く素通り。奇妙な形をした屋久杉が黒いシルエットで突然目の前に現れる。夕方「新高塚小屋」に潜り込む。宿泊者3人。新しい小屋で居心地は良いが、シュラフは濡れてビショビショ。翌日目覚めるとまだ風雨が強い。しかし樹林帯なのでときどき足を滑らせはするが問題なく進める。縄文杉到着。圧倒されるなどという程度のものではない。神秘な雰囲気の中、何者も寄せつけない圧倒的な存在感がある。カメラを取りだすとレンズ内に水が入ったのか曇って見えない。残念。レンズ付フィルムも使い物にならない。夫婦杉、大王杉と足下の悪い道を下るとウイルソン株。切り株の中に入れる。何と落ち着いた心になれるのか。大自然にやさしく包まれてこのままずっと身を委ねていたい気分である。株の中の湧き水のまた旨いこと。ウイルソン株を後に多くの屋久杉の巨木を見ながら小杉谷へと下る。辻峠を越えタクシーを予約している白谷雲水峡へ。予約時間まで早かったので、バーナーを焚き塗れたものを東屋で乾かして待つ。この日は快適な民宿泊。しかし着替えが濡れてきるものが無く濡れたまま。翌日はレンタカーを借り、やはり雨の中島巡り。ガジュマルの林を見たり、大川の滝千尋の滝を訪れたり、屋久杉博物館を見学したり一日のんびり島を巡り、さらに民宿でもう一泊。翌雨の上がった中飛行機に乗って帰る。














待望の屋久島に有給休暇をとって訪れた。仕事も直前まで忙しかったのが一段落し準備も順調で後は天候だけなのだが、これが怪しい。沖縄本島付近には950ヘクトパスカルという大型で強い台風が2~3日前からデンと居座っているのだ。飛行機を鹿児島で乗り継ぎ屋久島空港へ。海にせり出した小さな空港で建物は小さな駅舎のようなものがポツリ。ここから交通手段が無いので、屋久島一周観光バスに乗り込み屋久杉ランドで途中下車させてもらう。途中ヤクザルを見かける。屋久杉ランドからは淀川(よどごう)の登山口まで2時間以上の林道歩きを強いられる。しかし歩きだして間もなく車が通りかかり乗せてもらうことに。ラッキー。地元の2人組で初めて宮之浦岳に登ったあとでデポしてあるもう一台の車を拾いに行くとのこと。礼をいい登山口で降ろしてもらう。どんより曇っている空は今にも泣き出しそうだ。風も強く木々の葉の音がザワザワ絶え間ない。1時間弱で本日の宿泊所「淀川小屋」着。先客は10人程度。近くを流れる淀川の水は噂通り美しく澄んでいる。京都在住の女性を含む3人の若い女性グループなどと山の話など語り合う。その女性達は先日沖縄で泳いできてその帰りに屋久島に立ちより宮之浦岳を日帰りで登るという、恐ろしい計画をしてやってきていた。それもあまり登山経験がなさそうなので、その計画は無理があるので山小屋でもう1泊でして、白谷雲水峡にわたしがあさって予約してあるタクシーに乗ればと勧める。夜半から雨が降り出す。朝はすっかり雨。3人グループを含めたほとんどの宿泊者は登山を諦め引き返すという。しかし私は行けるところまで行こうと出発。花之江河の美しい湿原は霧の中。この辺りから風雨が強くなってきた。稜線に出ると吹き飛ばされそうに風が強い。何度も岩陰に身を潜めながらも前進。カメラなど出す余裕はない。それでも宮之浦岳に着くまでに2人と出会う。山頂は視界5メートル。風雨強く素通り。奇妙な形をした屋久杉が黒いシルエットで突然目の前に現れる。夕方「新高塚小屋」に潜り込む。宿泊者3人。新しい小屋で居心地は良いが、シュラフは濡れてビショビショ。翌日目覚めるとまだ風雨が強い。しかし樹林帯なのでときどき足を滑らせはするが問題なく進める。縄文杉到着。圧倒されるなどという程度のものではない。神秘な雰囲気の中、何者も寄せつけない圧倒的な存在感がある。カメラを取りだすとレンズ内に水が入ったのか曇って見えない。残念。レンズ付フィルムも使い物にならない。夫婦杉、大王杉と足下の悪い道を下るとウイルソン株。切り株の中に入れる。何と落ち着いた心になれるのか。大自然にやさしく包まれてこのままずっと身を委ねていたい気分である。株の中の湧き水のまた旨いこと。ウイルソン株を後に多くの屋久杉の巨木を見ながら小杉谷へと下る。辻峠を越えタクシーを予約している白谷雲水峡へ。予約時間まで早かったので、バーナーを焚き塗れたものを東屋で乾かして待つ。この日は快適な民宿泊。しかし着替えが濡れてきるものが無く濡れたまま。翌日はレンタカーを借り、やはり雨の中島巡り。ガジュマルの林を見たり、大川の滝千尋の滝を訪れたり、屋久杉博物館を見学したり一日のんびり島を巡り、さらに民宿でもう一泊。翌雨の上がった中飛行機に乗って帰る。















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