滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2021.05.03 京都西山/花を愛でに小塩山から釈迦岳へ@シャカポン人多し

2021-05-03 22:15:10 | 京都の山(北山以外)
2021.05.03[大原野神社08:21〜10:19森の案内所10:21〜11:58おおさか環状自然歩道分岐〜12:09釈迦岳〜12:31ポンポン山展望所12:43〜12:53京青の森12:54〜14:10三鈷寺14:11〜14:47大原野神社](距離15.86km 累積標高861m)

<ルート情報>
○小塩山天皇陵道から南の谷への分岐からトラバース途中の谷を横断する箇所は荒れています。上部への迂回ルートあり(テープ・ロープ)
○小塩山南の谷はバリエーション。中流から下流部分で一部倒木があり荒れています。
○竈ヶ谷入口の出灰川徒渉は水量の多いときは足が濡れます。

<日記>
比良山に行きたいけれど、緊急事態宣言下では、滋賀県に行くのははばかれる。
なるべく近場で楽しめそうなところにと思い、西山を花を求めて彷徨うことにする。
公共交通機関の利用は避けて車で大原野神社へ。

大原野神社からまずは天皇陵道を登る。ここにはほとんど花がない。
登りながらきょうのルートを考える。小塩山山頂まで行っても,カタクリはとっくに終わっているし、保護区に立ち入ることはできないだろうから、南の谷を下って大原野森林公園ゲートから竈ヶ谷を歩こうと考える。花となると竈ヶ谷は必須だなと思う。その後ポンポン山や釈迦岳は人が多いだろうから、回避するルートを考えるが思い当たらない。そこから引き返してくるのはちょっと頼りないし、えーっと。という具合に。

天皇陵道から外れトラバースで南の谷に向かうルートに入る。しっかりした道だが谷を渡る箇所が崩壊?上部に迂回ルートがつけられている。
ここは少し開けて明るく、太陽が燦々と降り注ぎ新緑も映えて美しい。
再び植林帯に入るとすぐに峠状の場所。右手へとさらにトラバースする道と分かれ、わずかに歩くと右手の谷へと下りていく道がある。下り始めると踏み跡程度になるが危険な箇所があるわけでもなく問題ない。
谷ルートに入って最初に現れたのはヤブツバキ。ツバキの森がしばらく続く。多くは地上に落ち地面を赤く染めているが、まだまだ色鮮やかな若い花やつぼみもつけている。
谷に水が流れ出すと、いろいろな花が現れ出す。花の時期はもちろん終わっているがカタクリもありネコノメソウも多い。フタバアオイ、チャルメルソウ、ニリンソウなど写真を撮るのに余念がない。

下流に行くほど倒木等で少し荒れているが、這いつくばって潜ったり,平均台のように木の上を歩くようなところはない。
途中で真っ白の小さな小さなふたばのようなものを見つける。キノコなのか葉緑素を持たない腐生植物なのか、取り敢えずは写真に収めて帰ってから調べようと思う。
(結局調べてもよく分からない終い。もしかしたら腐生植物のシロシャクジョウかも。腐生植物を研究されているK大学の先生に聞くにも、1枚を除いて後の写真はピンぼけで鑑定を依頼する材料がない)

ずいぶんと時間をかけて南の谷を下り大原野森林公園入口へ。竈ヶ谷の入山申請をしようとしたが、この時期は許可なしでOKのようだ。
竈ヶ谷入口の出灰川徒渉点は先日の大雨で増水してはいたが、何とか足を濡らさずに渡り切れた。
竈ヶ谷にはいくつもの植生保護柵が設けられており、その内側と外側の緑の差は歴然。そういえばどこへ行っても数十年前までは谷道には大抵足元が見えないほど草が茂っていたなぁと懐かしく思う。

ここで一番目をひくのはヤマブキソウ。大きく黄色い花がたくさん見られた。その他にも多くの種類の花と眩いばかりの新緑、十分に春の息吹を感じられ、他にも生命力感じる立派な木々も点在するなど楽しめる場所だった。

谷上流は立入禁止区域、東尾根に登る。さてこの先どうしよう。東尾根を突っ切って杉谷地区から流れる川周辺の湿地帯にも花が咲いているのではないか、クリンソウもあると聞いている。そこをチェックしたのち金蔵寺横にある産の滝上流の谷の調査も面白いなぁと考えるが、同じクリンソウなら釈迦岳を越えて京青の森にあるクリンソウの群落もいいなぁと思い、そちらに向かうことに。京青の森から西山古道を北上すれば、白糸の滝に行くこともできる。白糸の滝は普段水量は少ないものの、先日の大雨で水量が増して見栄えがよくなっているのではないだろうか。久しぶりに訪れてみたい。

さてポンポン山のメインルートに出て、すぐさま釈迦岳方面にルートに入ると、まあ人が多いこと。普段の休日より多いのではないだろうか。それも数人から10人程度のグループが多いのが目立つ。
途中ルートを外れ尾根すぐ横の谷の源流を歩く。先日の雨で池ができている。

釈迦岳は人が多いので通過。京青の森へのルートも登山者が多い。なので大杉まで南下してからトラバースルートで大展望台に向かおうと思い、分岐を右へ。
途中の存在感ある集合木まできたところで、そうだ大杉からのルートはもしかしたら倒木がひどいのではないかと思うようになる。一昨年に大沢から谷沿いにこの大杉に登ったが、それはひどい倒木帯で通るのに非常に骨が折れたことを思い出した。トラバースルートはそのひどい倒木帯のある同じ谷の上流を通ることになる。
結局引き返し、メインルートを辿り大展望台経由で京青の森(大沢峠)へ。この間30~40人ほどの人とすれ違ったり追い抜いたり。

そしてお目当てのクリンソウ観賞。
ここからは西山古道を北上して戻る。予想通りここはひっそりしている。滝と遊んだり、花を写真に収めたりしながら善峯寺へ。
少し杉谷方面に登り返して、三鈷寺経由で大原野方面に下りて行く。



まずは竹林の中の道を行きます


出てます出てます


あちらこちらに


小塩山天皇陵道入口にはゲート


天皇陵道唯一の展望所からの景色
右奥の平たい山は天王山
手前に見えるのは京女のグラウンド


ギンリョウソウ
いつも恥ずかしげ


天皇陵道を金蔵寺分岐よりひと登りするところからトラバースルートに入ります


若葉が白い


葉の裏から逆光で


南の谷に下る途中はヤブツバキがいっぱい
落ちているものから蕾まで


ミヤマハコベとヤマネコノメソウでしょうかね


見上げると


ヤブツバキ


ヤマネコノメソウ(花の時期は済んでますが)


これは何でしょう?


フタバアオイ


フタバアオイ


新緑に日が当たり


ツルカノコソウ


中流から下流にかけてミニ倒木帯があります


これは?腐生植物?シロシャクジョウ?


チャルメルソウ


チャルメルソウ
もう終わりですね


チャルメルソウ
花に付いているビラビラがもうありません


ニリンソウ
これも終盤、わずかに咲き残りがあるだけです


大原野森林公園事務所から見上げると


竈ヶ谷コースへと向かいます
この時期は竈ヶ谷通行申請は不要とのこと


竈ヶ谷コース入口
出灰川が増水気味、何とか靴を濡らさずに渡れました


竈ヶ谷下流のごく小さな滝


ホウチャクソウ


マムシグサ
ムロウテンナンショウかもしれません


谷の流れとゼンマイ?


マムシグサ


谷は明るく気持ちいいですね


生命感あふれるいい木がありました


カキドオシ


ヤマアイ


ミヤマハコベ


フキ?オタカラコウ?


竈ヶ谷を途中で振り返って


保護柵の中と外


イチリンソウ
咲き残りがわずか


ムラサキケマン
濃い紫から白色まで花の色にはバリエーションがあるみたいです


イチリンソウとムラサキケマンの種


これはフタリシズカかな?


エンレイソウは花が終わり種ができています


ミヤコアオイ
花は見られませんでした


ヤマブキソウが見頃


花は付けていませんがヒトリシズカでしょうか


ニリンソウ


ヤマブキソウ


ヤマブキソウ


特別大きな木はありませんが
存在感あるものはところどころに


ラショウモンカヅラ


ラショウモンカヅラ


この木も気に入りました


雲のラインと山のラインが


フキですか?オタカラコウですか?いずれもキク科です


木の上方の丸みが何ともいえませんね


なんて美しい色なんでしょうか、若葉は


葉の重なりで色が深くなるのも美しい


ウリカエデ?


風があってなかなかうまく撮せません


ヤブツバキは日陰に育つイメージがあるのですが


大蛇のよう


東尾根にのりました


杉谷からポンポン山へと向かう登山道に出ると人がいっぱい
釈迦岳方面も人がいっぱい
人を避け登山道から離れて谷の源頭を歩きます
釈迦岳手前の凹地は雨の後なので池になっています


釈迦岳から大杉方面にちょっと寄り道
途中にあるこの木はそれほど大きいわけでもないけれど、存在感あって、わたしの好きな木のひとつです


続いては大展望台に寄り道


左の方に京都タワー


ワイドで
比叡山の肩から大文字、音羽山へと続く東山です


大沢峠には立て札と標識がいっぱい
ベンチもあります


少し下るとクリンソウの群生地です


鹿が食べないので増えています


大ぶりではありますが見栄えのいい花ですね


園芸種のようです


西山古道に入ります
このポイントは地形図では読み取れないけれど、面白い地形です
右手から流れてくる水は、ここで二手に分かれます
橋の下を潜って左に流れていくものと、奥方面に登山道に沿って緩やかに流れていくもの
きょうはほぼ水は流れていませんでしたが、水量豊かな時にじっくり観察したいですね


キランソウ
「地獄の窯の蓋」と言う方がわたしにはピンとくる


ツルカノコソウ


西山古道は小滝の上を通ります
土スキーをして滝下から滝見です


6~7mくらいあるかな
渇水期には涸れてしまいそうです


その次の谷をまたぐところにも滝があります
これは白糸の滝と呼ばれています
奥にも数段見えているので総落差は10mを超しそう


白糸の滝に水飛沫がかかるまで近づいて


またまたネコノメソウ(花期は過ぎ実になりかけてます)


白っぽいムラサキケマン
この山域では白っぽいものが多いすね


ミヤマハコベ
どこにでもある小さな花なのですが、とてもかわいらしい


善峯寺展望台より


ヒトクチタケ


ギンリョウソウ


別名ユウレイタケという名前がよく分かります


ミカエリソウの群落があります
花期は秋ですが


タニギキョウ
これでキキョウの仲間なんですね
サワギキョウとよく似たネーミングですが、見た目は全く違うのが面白い


シャガ


密なシャガ


フジもまだ残っています


三鈷寺から里へ下ります


右手は小塩山


レンゲソウ


ノアザミ

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