滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2021.05.23 京都東山/大文字山北面散策1@滝とキノコと新緑と

2021-05-23 22:19:08 | 京都の山(北山以外)
2021.05.23[伊織町パーキング08:37〜08:52銀閣寺橋西詰公衆トイレ〜08:58水場〜09:58山中越府道合流10:02〜10:10二段の滝10:20〜11:07新田川上流の池〜11:32如来沢の紫連滝(五段滝)11:40〜11:46如来沢折り返し地点〜11:51再び如来沢の紫連滝(五段滝)〜12:23山中越府道合流〜12:36再び中尾の滝入口〜12:55中尾の滝〜13:11幻の滝13:21〜13:31藤見台13:44〜14:18水場〜14:22銀閣寺橋西詰公衆トイレ〜14:36伊織町パーキング](距離13.52km 累積標高615m)

<ルート情報>
○新田川沿いの道は荒れている。昔の林道は面影がなく、橋や道路自体が崩落している箇所が多い。如来沢は滝まではハッキリした道があるが、上部からは踏み跡程度。

<日記>
大文字山裏にある小滝を巡りに出かける。

まずは「琵琶の滝」へ。ここは谷を下っていて支流に滝が見えたので寄ってみたもので、名前があるとは思っていなかった。帰宅後いろいろな方のレコを見ていると、琵琶の滝という名前があることが分かった。
この滝の上にも、曲線を描きながら滑り落ちる美しい小滝がある。これは無名?それとも2つの滝の総称が琵琶の滝?この滝は曲線の岩やその上に生えるコケや草を見ていると、ほんのちょっぴり扇の山にあるシワガラの滝を思い起こされる。

白川に下りると、白川本流の少し上流側に小さな滝が見える。水量多く新緑の配置もよく見栄えがする。これはもしかしたら昔あったとされる白川の滝の一部が残っているものなのかもしれないと思う。
白川の滝は、江戸時代の地誌『都名所図会』の「北白川」の中に挿絵として描かれているもの。これは実存する滝ではなく空想のものであったという説と、実存はしていたが白川石の採掘のため削られ消滅したという説がある。わたしはこのあたりの急峻な花崗岩の地形から察するに、実際に白川の滝があってもおかしくないと思っているし、この白川は一部人工化されコンクリートで固められた箇所はあるが、自然のままの流れの部分は花崗岩を食んで流れ落ちる小滝や急流が多くある。
また、この地域には白糸の滝という名の滝もあったとされている。これは白川の滝が消滅したのちに人工的に造られた滝だという説など諸説あるが場所等は不明。現在は残っていないものだと思う。

中尾の滝や琵琶の滝のある谷よりひとつ上流の谷に入ると、やや規模の大きな段瀑がある。これは近年みなさん「二段の滝」と言っているのが、滝の名前として定着しつつある。ここは植生も豊かでオアシス的な存在の滝。
二段の滝上流にもごく小さな滝がいくつかあり楽しい谷である。

続いて尾根をひとつ越えて、新田川流域に入る。車道を下り、それが途切れるところに作業小屋のような建物がありその奥はごみが散乱している。
このすぐ横に小さな滝がある。さらに倒木等をまたぎながら以前の林道を下ると連続して2つ落差3〜5mくらいの立派な滝が現れる。これが「新田の滝」と呼ばれている滝だろうか。この名前もあまり一般化されていない。
滝の名称然り、ピーク名もまた然り、何をもって正式名称なのか仮称なのか、はたまた一般名称とはどういう定義なのか、通称という言い方もある。これら分類の定義と境界はどこにあるのか、よくわからない。ここでの言い回しやその定義も適当ではある。

荒れた林道跡をさらに下ると右から大きな支流が入ってくる。これは如来沢と呼ばれていることもあるようだ。「沢」という言い方にはちょっと違和感がある。中部地方関東地方より北では「沢」という呼び方はよく使われているが、関西以西ではあまり聞かず「谷」が一般的であるように思う。そんな中でのこの支流を如来沢と呼ぶことに違和感がある。

如来沢に入ると谷幅が狭まり、ちょっとしたゴルジュ地形も見られる。その先にこの山域にしては規模の大きな段瀑が見えてくる。これは「如来沢の紫連滝」と呼ばれているようだ。「紫蓮」と書かれているサイトもある。また五段の滝とも。
いずれにしても総落差は10mか、もしかしたらそれ以上かもしれない規模で、見応えがある。

この上流にも「心和滝」という滝があるらしい。しばらく谷を上流に向かうが支流が多く、どこに入ればよいのか分からず引き返す。前もって位置を調べておけばよかった。また事前にヤマレコの地図取得をしていなくて、通信不可で地形が読めない。残念、又の機会にと、新田川を下っていく。
下り切って白川と合流するまでにも、小さな滝や滑状の急流はたくさんあって面白い谷(川)である。
この区間は途中まで林道が完全に崩落していて、橋も流されており水量の多い今日は、徒渉場所を探すのに手間取るところも。

府道山中越を歩いて再び二段の滝のある谷に入る。この先どうしようか。この谷の右俣に入ろうかそれとも尾根に登ろうか。
尾根に登って中尾の滝のあたりに下りようと踏み跡を辿ると、最初は登っていたものの途中からトラバースに変わってしまった。尾根に登って行けなくないが、なんとなくトラバースルートを行き、結果中尾の滝がある谷の入口(白川との合流点)に下りてしまった。

にわかに人が増えてきた中、今度は「中尾の滝」へ。そしてそのまま幻の滝へ。
そしてウロウロと小さな谷を上り下りして新緑を楽しみつつ、最後は七廻り谷を通って山を下りる。



まだ時間が早いこともあるのでしょうが、銀閣寺は閑散としています


マツオウジ
食菌です(たまに中毒を起こすらしいけど)


マツオウジ
横から


中尾の滝下流から新緑の谷を下ります




エゴノキ




中尾の滝のある谷下流域の右岸支流F1 落差は3~4mくらいでしょうか
琵琶の滝というらしいです


ヒナノヒガサでしょうか


中尾の滝のある谷下流域の右岸支流F2 落差は2~3mくらいでしょうか
琵琶の滝の上です
形のいい滝です


白川本流にも滝があります
落差は2~3mくらいでしょうか
もしかしたらこれが白川の滝?


白川本流
これだけを見るとどんなに険しい谷かと思いますが、交通量の多い府道横の川です
でも案外シャワークライムで登ると面白いかも


中尾の滝のある谷よりひとつ上流の谷に入ります


通称、二段の滝


二段の滝、下流の小滝といっしょに


二段の滝、中央の一番迫力のある部分


シライトソウですか?ノギランじゃないですよね


ミズタビラコ


角度を変えて二段の滝


さらに角度を変えて




滝の横にイヌセンボンタケ


同じく


マムシグサ


二段の滝の上にも小滝があります


小滝 角度を変えて




上流部にもナメ滝がいくつかあります


サワフタギですか?




エゴノキがたくさん
地面にも白い花がたくさん落ちています


エゴノキは満開


エゴノキ


ひとつ尾根を越えて
新田川上流の池に下りてきました


新田川を下るとまずあるのがこの滝
落差2mほど


新田川上から2つ目の滝
落差5mほど
これが新田の滝でしょうか


新田川上から3つ目の滝
落差3〜4m
それともこっちが新田の滝
もしかしたら新田川の滝の総称かも


如来沢に入るとこの滝があります
「如来沢の紫連滝」とのプレートが掛かっていたようですが見当たりませんでした


下からは全景が見えません
全体で5段、総落差は10m少々あるでしょうか


なんでしょう


紫連滝の最上段


ムラサキフウセンタケ


如来沢のゴルジュ


スリスリしたい


新田川には如来沢と合流してからも小滝がいくつもあります


突然谷は開け、畑跡のようなところに出ます


シマヘビを多く見かけました


観音天授水 案内板は立派ですが


新田川は下流になっても小滝があります
これは岩に隠れてよく見えませんが落差3mほどの滝


こんなところコスモ協同組合(未来夢が丘・アグリの友会)に出てきました
ゲートが閉まっていたので隙間から抜け出ました
ここからまた山中越の車道を少し歩きます




中尾の滝 落差3m少々


中尾の滝に接近して


ここにもイヌセンボンタケが


コナスビ


ヒメコガサ


オオゴムタケかな?




幻の滝




調べます→わかりません


あとは下山までの新緑写真です














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