2020.10.11[塩屋駅07:14〜07:43旗振山〜07:51鉄拐山07:53〜08:00おらが茶屋〜08:20栂尾山08:25〜08:33横尾山〜08:41須磨アルプス馬の背08:42〜08:46東山〜09:05妙法寺〜09:15野路山公園〜09:45月見茶屋09:49〜09:52安井茶屋前広場〜09:57高取山-丸山登山口〜10:19鵯越駅〜10:47六甲全山縦歩路休息所〜11:14菊水山11:18〜11:36天王吊橋〜12:02鍋蓋山12:07〜12:19再度越〜12:43桜茶屋(市が原)〜12:52天狗道分岐点〜13:35学校林道分岐〜14:03行者尾根分岐点(天狗道側)〜14:06イノシシのある展望地〜14:11アドベンチャールート分岐(全山縦走路側)〜14:16天狗道マザーツリー〜14:22摩耶山14:26〜14:29掬星台14:50〜14:56山寺尾根方向(掬星台下 水平道)分岐点〜15:00摩耶山史跡公園15:04〜15:07旧 天上寺 仁王門15:12〜15:32青谷道行者堂跡15:33〜15:34水場 (十一丁)15:35〜15:41上田道分岐点〜15:46あけぼの茶屋(休業中) つくばね登山会〜15:59青谷道登山口 (廿二丁)〜16:03青谷バス停〜16:07葺合高校〜16:15阪急電車王子公園駅](距離29.09km 累積標高1867m)
当初の予定では、鈴鹿の最南端は那須ヶ原山ピストンしかまだ歩いたことがなかったので、鈴鹿峠から柘植駅までを縦走しようと思っていた。前日になり交通機関を調べると、関駅から鈴鹿峠への登り口近くの伊勢坂下まで行くバスに休日の便がないことがわかった。交通量の多い国道1号線を歩く区間が多いのがイヤなので、急遽行き先を変更。六甲山全山縦走にリベンジしようと思う。
昨年3月に全山縦走に挑戦したが、六甲山最高峰にも達せず、みよし観音までで断念。油コブシ経由で下った。この時は下界では冷たい雨、山上では風雪に、体が冷えて足が動きが鈍かった。今回は日中は26℃と、少し気温は高い目の予報だが、このくらいの方が良いのではないかと思い挑戦してみることに。
ヤマプラで通過時間を計算、通常山行は0.7倍率で予定を立てるが、今回は0.6倍率の計算をする。休憩も含めての0.6倍率なので歩く速さは実質0.5倍率。私にはややオーバーペースかもしれないが、これで塩屋7時15分発、宝塚到着が17時59分、ヘッ電なしで行けるギリギリの時間だ。
前回槍ヶ岳をハイペースで完歩できたので、今回も行けるだろう。でも、ちょっと甘かったのが後ほどわかるのだが。
西大路駅から西明石行きの普通電車に乗り込む。最近はトイレが近く、特に朝はこれでもかとトイレに行くことが多いので、トイレ付き車両に乗ろうと思い、一旦先頭車両から乗って最後部の車両まで移動するが、トイレがない!これはヤバい!1時間44分も乗車していなければならないのに。そうわかっていれば西大路駅で用を足したのに。もしかしたら途中下車して駅のトイレを利用して、次の電車に乗らなければならない。早朝なので便は少なく、次の電車は27分後。これではきょうの予定が狂ってしまうではないか。
電車の中ではずっとそのことばかり考えてしまい、眠ろうと思っていたが眠れない。いきなり要らぬ心配をさせられてしまう。京都から西明石まで長時間走るのに、トイレがないってどういうこと。あり得ない!1,440円という高い料金をとっておきながらサービスがなっとらんのちゃいますか!
そんなことを思い心配し、朝から怒ってしまったが、結局降車駅の塩屋まで尿意を催すことなく、要らぬ心配であった。でも寒い日なら絶対に持たなかっただろう。
塩屋でトイレを済ませて予定通り7時15分スタート。順調に旗振山へ。 通過する。鉄拐山へ寄り道し眺望を楽しむ。
狭いコンクリートの階段を下って高倉台へ。イオンが朝の8時から開店している。栂尾山への階段も順調に登る。栂尾山では予定時間より10分速い。木組みの展望台で2度目の朝食。
ちょっと最初から飛ばしすぎかなとややペースを落とす。このコース唯一といっていい見所である馬の背ではやや渋滞。それにしてもこのコースは歩いている人が多い。軽くハイキング、縦走をめざす登山者、トレラン、地元の方の散歩、など老若男女いろんなスタイルの登山者がいる。
再び住宅地を抜け、高取山へ。案外ここで多くの秋の山の花を見かける。ノコンギク、ツリガネニンジン、アキチョウジ、ジャコウソウ?、などなど。鹿の食害がないからかもしれない。高取山でもエネルギー補給をして、調子よく高取山の下りは走る。
さて次の住宅地コースはややこしい、前回ここで道に迷って15分ほどロスしている。右折左折のくり返し、コンクリートの急な登りから下りまで、山道ではないのでどうもオーバーペースになりがちで、ペースを崩してしまうところでもある。
鵯越駅を通り、上水道施設の横を通り、いよいよ菊水山への登りが始まる。ここもしっかりとギアチェンジをしなければペースが乱れる。案外、高取山を下ったところから、この菊水山登り口までの区間が難所かもしれない。
急登ながらなんとかペースを乱さず菊水山へ。。予定時間より2分ビハインド。まあまあ問題なく順調だ。ここでも多くの登山者が休憩している。わたしも展望を楽しみながらこまめなエネルギー補給。
短時間で補給し天王吊橋に下りる。鍋蓋山へは急下りのち急登り。ここもスムーズなギアの切換が大切。登りはじめはかなりペースを抑えて徐々に上げていく。
鍋蓋山頂も多くの人で賑わっている。菊水山で休憩した加減もあるが予定時間を11分ビハインド。今回はどうしても予定時間が気になってしまう。楽しむ山行ではなく挑戦の意味合いが大きな山行なのでそうなってしまう。
ここでもエネルギー補給。今回ははじめて行動食としてバナナチップを用意した。それとミックスナッツ。これらは少量でもカロリーが高い。それらで補給を済ませ先を行く。
まだまだ調子は悪くないので、11分ビハインドとここでの休憩時間5分を取り戻そうと、下りを走る。良い調子だったのだが、大龍寺の駐車場でルートを外れてしまった。
駐車場の自販機でジュースを買って、さて先を行こうとした時に、正面に見えた階段をなんの躊躇もなく下ってしまったのだ。本来なら左手の車道を行かなければならなかったのに、5分以上走って下って、猩々池手間に来てようやく間違いに気がつき登り返す羽目に。10分以上ロスしただろうか。
この道間違いが悪かった。急いで登り返し、市ヶ原の桜茶屋まで走って下ったのがよくなかったようだ。市ヶ原でのビハインドは休憩と道間違いがあったにもかかわらず10分にとどまったわけだが、ここから休まずにギアの入れ替えもきっちりできていぬまま、最難関とも思われる摩耶山への登りに入ってしまった。
稲妻坂の途中で足に違和感を感じたと思ったら、いきなり左足ふくらはぎが攣った。以前はよく足が攣ったのだが、ここ最近はあまりなく、前回の槍ヶ岳やその前の比良長距離でも全く問題なかったので、今回も大丈夫だろうと甘く見ていたが、攣ってしまった。倒れ込むように座ると右ふくらはぎや指まで攣ってきた。
痛みに耐えながら、芍薬甘草湯を飲む。これだけは常備している。なかなか痛みが引かないどころか、足の位置を変えるとももまで攣ってくる始末。5分以上もがき苦しむがおさまらず、無理して歩いてみることに。ストックだよりに足をひきづりながら歩き始めると徐々に痛みは治まってきた。
どうして攣ったのだろうか。体力的にはまだ大丈夫、冷えもない。ミネラル分も補給していたように思う。考えられるのはやはりギアの切り替えができないまま登りだしたこと、知らぬ知らぬの間にオーバーペースだったことによる足への負担と、想定外に暑く発汗による水分不足だったことだろう。
稲妻坂の急登の上部まで来ていたので、学校林道との合流地点はそう遠くなく、ここからはやや平坦な道が続くため足に優しく、完全に痛みが引いたわけではないが、ゆっくりと歩くことができる。
しかし摩耶山頂直下は急坂となり、キツいので足を止めると攣る。動くとマシになる。しんどいけど歩き続けなければいけない。岩場の段差が多い箇所なので、大きく足を上げなければならない時にはやっぱり攣る。
なんとか急坂を登り切り、足も落ち着いてきたので、摩耶山頂をまだ踏んだことがないので寄る。
掬星台にたどり着き時計を見ると、1時間のビハインド。市ヶ原からの予定所要時間を50分もオーバーしてしまった。足は落ち着き痛みも引いたが、この先急登はないもののまだまだ先は長く、いつまた足が攣ってもおかしくなく、ペースは取り戻せないのも目に見えている。
ここで先は諦めることにする。前回よりもずいぶんと手前でのリタイア。調整はできていると思っていたが甘かった。
思えば学生時代に友人と真夏に挑戦して市ヶ原でダウンして新神戸から三ノ宮に下りて以来、いつかはと思っていたこの全山縦走だったが、昨年3月、そして今回と達成できず、やはり私自身の限界であることは認めなければならない。再度のリベンジはもうしないだろうと思う。
山行自体あまり楽しめなかったし、私の中での全山縦走という意味も薄れつつある。その意味というのは、他界してしまった学生時代に行った友人といっしょに行けなかったことをいつかは果たそうとしていたわけだが、彼もあの世で無理するなと言ってくれているような気がする。
掬星台から神戸の街を見下ろし、ちょっとそんなセンチメンタルな気分になる。
さてさて、ここからどうしようか。ロープウェーとケーブルで下りることも考えたが、ゆっくり足に負担をあまりかけないように歩いて下りることにする。掬星台で十分に休み、新たなエネルギー補給もしたことで足は楽になっている。
摩耶山史跡公園から大杉に寄り道して、長く急な参道の石段を下りる。そこからは下山道が二手に分かれるが、青谷道を行く。青谷川にはいくつかの滝があるらしいので、それらを見ながら何にも急かされることなく、ゆっくり下るのがいいかなと思う。
大日大聖不動明王に行場の滝を見に寄る。トユを伝って人工的にうたせの滝に改良されているが、本来なら5mほどの垂直の岩を流れ落ちる立派な自然滝だろう。大日大聖不動明王からは道は橋を渡り右岸沿いに付けられている。左の谷を覗き込むと大日大聖不動明王からすぐのところにも立派な滝がかかっており、これが不動滝落差8mだと思われる。そのすぐ下流にも見えないが滝がある。
その後も小滝が続きなかなか良いところだ。ところどころにある砂防ダムが目に障るが。
大龍院の裏には亀の滝という立派な滝があるが落ち口しか見えない。さらに滝が続いていて、一眼レフでゆっくり写真を撮りたいところだが、今回はなるべく軽装でということからカメラは持ってきていないのが残念だ。
リタイアしたエスケープルートではあるが十分に楽しめるコースだ。ほどなく住宅地に下り立ち、阪急王子公園駅まできょうの山行を回顧しながら歩く。
家に帰ってからも足が攣り、翌日は筋肉痛になった。
塩屋駅に着く直前に車窓から
(今回は全部iPhoneで撮影)
狭いJR塩屋駅
ここからスタートです
鉄拐山からの眺望
栂尾山からの眺望
左の山が今登ってきた旗振山、鉄拐山など
奥に淡路島と瀬戸大橋が見える
馬の背を手前から
右がこれから行く前山、奥がその次に登る高取山
馬の背の道
馬の背を通過後振り返って
高取山月見茶屋横の広場より
菊水山からの眺望
鍋蓋山からの眺望
摩耶山三角点
摩耶山掬星台からの眺望
摩耶山史跡公園(旧天上寺跡)の倒れた親子杉
摩耶山史跡公園(旧天上寺跡)
摩耶の大杉
長い石段を下る
仁王門
キノコの群生
ツチカブリっぽい?
カサの裏を見てないのでわかりません
大日大聖不動明王の行場の滝
大日大聖不動明王下にある不動滝
青谷川は小滝が連続
神戸の街に下りてきました
当初の予定では、鈴鹿の最南端は那須ヶ原山ピストンしかまだ歩いたことがなかったので、鈴鹿峠から柘植駅までを縦走しようと思っていた。前日になり交通機関を調べると、関駅から鈴鹿峠への登り口近くの伊勢坂下まで行くバスに休日の便がないことがわかった。交通量の多い国道1号線を歩く区間が多いのがイヤなので、急遽行き先を変更。六甲山全山縦走にリベンジしようと思う。
昨年3月に全山縦走に挑戦したが、六甲山最高峰にも達せず、みよし観音までで断念。油コブシ経由で下った。この時は下界では冷たい雨、山上では風雪に、体が冷えて足が動きが鈍かった。今回は日中は26℃と、少し気温は高い目の予報だが、このくらいの方が良いのではないかと思い挑戦してみることに。
ヤマプラで通過時間を計算、通常山行は0.7倍率で予定を立てるが、今回は0.6倍率の計算をする。休憩も含めての0.6倍率なので歩く速さは実質0.5倍率。私にはややオーバーペースかもしれないが、これで塩屋7時15分発、宝塚到着が17時59分、ヘッ電なしで行けるギリギリの時間だ。
前回槍ヶ岳をハイペースで完歩できたので、今回も行けるだろう。でも、ちょっと甘かったのが後ほどわかるのだが。
西大路駅から西明石行きの普通電車に乗り込む。最近はトイレが近く、特に朝はこれでもかとトイレに行くことが多いので、トイレ付き車両に乗ろうと思い、一旦先頭車両から乗って最後部の車両まで移動するが、トイレがない!これはヤバい!1時間44分も乗車していなければならないのに。そうわかっていれば西大路駅で用を足したのに。もしかしたら途中下車して駅のトイレを利用して、次の電車に乗らなければならない。早朝なので便は少なく、次の電車は27分後。これではきょうの予定が狂ってしまうではないか。
電車の中ではずっとそのことばかり考えてしまい、眠ろうと思っていたが眠れない。いきなり要らぬ心配をさせられてしまう。京都から西明石まで長時間走るのに、トイレがないってどういうこと。あり得ない!1,440円という高い料金をとっておきながらサービスがなっとらんのちゃいますか!
そんなことを思い心配し、朝から怒ってしまったが、結局降車駅の塩屋まで尿意を催すことなく、要らぬ心配であった。でも寒い日なら絶対に持たなかっただろう。
塩屋でトイレを済ませて予定通り7時15分スタート。順調に旗振山へ。 通過する。鉄拐山へ寄り道し眺望を楽しむ。
狭いコンクリートの階段を下って高倉台へ。イオンが朝の8時から開店している。栂尾山への階段も順調に登る。栂尾山では予定時間より10分速い。木組みの展望台で2度目の朝食。
ちょっと最初から飛ばしすぎかなとややペースを落とす。このコース唯一といっていい見所である馬の背ではやや渋滞。それにしてもこのコースは歩いている人が多い。軽くハイキング、縦走をめざす登山者、トレラン、地元の方の散歩、など老若男女いろんなスタイルの登山者がいる。
再び住宅地を抜け、高取山へ。案外ここで多くの秋の山の花を見かける。ノコンギク、ツリガネニンジン、アキチョウジ、ジャコウソウ?、などなど。鹿の食害がないからかもしれない。高取山でもエネルギー補給をして、調子よく高取山の下りは走る。
さて次の住宅地コースはややこしい、前回ここで道に迷って15分ほどロスしている。右折左折のくり返し、コンクリートの急な登りから下りまで、山道ではないのでどうもオーバーペースになりがちで、ペースを崩してしまうところでもある。
鵯越駅を通り、上水道施設の横を通り、いよいよ菊水山への登りが始まる。ここもしっかりとギアチェンジをしなければペースが乱れる。案外、高取山を下ったところから、この菊水山登り口までの区間が難所かもしれない。
急登ながらなんとかペースを乱さず菊水山へ。。予定時間より2分ビハインド。まあまあ問題なく順調だ。ここでも多くの登山者が休憩している。わたしも展望を楽しみながらこまめなエネルギー補給。
短時間で補給し天王吊橋に下りる。鍋蓋山へは急下りのち急登り。ここもスムーズなギアの切換が大切。登りはじめはかなりペースを抑えて徐々に上げていく。
鍋蓋山頂も多くの人で賑わっている。菊水山で休憩した加減もあるが予定時間を11分ビハインド。今回はどうしても予定時間が気になってしまう。楽しむ山行ではなく挑戦の意味合いが大きな山行なのでそうなってしまう。
ここでもエネルギー補給。今回ははじめて行動食としてバナナチップを用意した。それとミックスナッツ。これらは少量でもカロリーが高い。それらで補給を済ませ先を行く。
まだまだ調子は悪くないので、11分ビハインドとここでの休憩時間5分を取り戻そうと、下りを走る。良い調子だったのだが、大龍寺の駐車場でルートを外れてしまった。
駐車場の自販機でジュースを買って、さて先を行こうとした時に、正面に見えた階段をなんの躊躇もなく下ってしまったのだ。本来なら左手の車道を行かなければならなかったのに、5分以上走って下って、猩々池手間に来てようやく間違いに気がつき登り返す羽目に。10分以上ロスしただろうか。
この道間違いが悪かった。急いで登り返し、市ヶ原の桜茶屋まで走って下ったのがよくなかったようだ。市ヶ原でのビハインドは休憩と道間違いがあったにもかかわらず10分にとどまったわけだが、ここから休まずにギアの入れ替えもきっちりできていぬまま、最難関とも思われる摩耶山への登りに入ってしまった。
稲妻坂の途中で足に違和感を感じたと思ったら、いきなり左足ふくらはぎが攣った。以前はよく足が攣ったのだが、ここ最近はあまりなく、前回の槍ヶ岳やその前の比良長距離でも全く問題なかったので、今回も大丈夫だろうと甘く見ていたが、攣ってしまった。倒れ込むように座ると右ふくらはぎや指まで攣ってきた。
痛みに耐えながら、芍薬甘草湯を飲む。これだけは常備している。なかなか痛みが引かないどころか、足の位置を変えるとももまで攣ってくる始末。5分以上もがき苦しむがおさまらず、無理して歩いてみることに。ストックだよりに足をひきづりながら歩き始めると徐々に痛みは治まってきた。
どうして攣ったのだろうか。体力的にはまだ大丈夫、冷えもない。ミネラル分も補給していたように思う。考えられるのはやはりギアの切り替えができないまま登りだしたこと、知らぬ知らぬの間にオーバーペースだったことによる足への負担と、想定外に暑く発汗による水分不足だったことだろう。
稲妻坂の急登の上部まで来ていたので、学校林道との合流地点はそう遠くなく、ここからはやや平坦な道が続くため足に優しく、完全に痛みが引いたわけではないが、ゆっくりと歩くことができる。
しかし摩耶山頂直下は急坂となり、キツいので足を止めると攣る。動くとマシになる。しんどいけど歩き続けなければいけない。岩場の段差が多い箇所なので、大きく足を上げなければならない時にはやっぱり攣る。
なんとか急坂を登り切り、足も落ち着いてきたので、摩耶山頂をまだ踏んだことがないので寄る。
掬星台にたどり着き時計を見ると、1時間のビハインド。市ヶ原からの予定所要時間を50分もオーバーしてしまった。足は落ち着き痛みも引いたが、この先急登はないもののまだまだ先は長く、いつまた足が攣ってもおかしくなく、ペースは取り戻せないのも目に見えている。
ここで先は諦めることにする。前回よりもずいぶんと手前でのリタイア。調整はできていると思っていたが甘かった。
思えば学生時代に友人と真夏に挑戦して市ヶ原でダウンして新神戸から三ノ宮に下りて以来、いつかはと思っていたこの全山縦走だったが、昨年3月、そして今回と達成できず、やはり私自身の限界であることは認めなければならない。再度のリベンジはもうしないだろうと思う。
山行自体あまり楽しめなかったし、私の中での全山縦走という意味も薄れつつある。その意味というのは、他界してしまった学生時代に行った友人といっしょに行けなかったことをいつかは果たそうとしていたわけだが、彼もあの世で無理するなと言ってくれているような気がする。
掬星台から神戸の街を見下ろし、ちょっとそんなセンチメンタルな気分になる。
さてさて、ここからどうしようか。ロープウェーとケーブルで下りることも考えたが、ゆっくり足に負担をあまりかけないように歩いて下りることにする。掬星台で十分に休み、新たなエネルギー補給もしたことで足は楽になっている。
摩耶山史跡公園から大杉に寄り道して、長く急な参道の石段を下りる。そこからは下山道が二手に分かれるが、青谷道を行く。青谷川にはいくつかの滝があるらしいので、それらを見ながら何にも急かされることなく、ゆっくり下るのがいいかなと思う。
大日大聖不動明王に行場の滝を見に寄る。トユを伝って人工的にうたせの滝に改良されているが、本来なら5mほどの垂直の岩を流れ落ちる立派な自然滝だろう。大日大聖不動明王からは道は橋を渡り右岸沿いに付けられている。左の谷を覗き込むと大日大聖不動明王からすぐのところにも立派な滝がかかっており、これが不動滝落差8mだと思われる。そのすぐ下流にも見えないが滝がある。
その後も小滝が続きなかなか良いところだ。ところどころにある砂防ダムが目に障るが。
大龍院の裏には亀の滝という立派な滝があるが落ち口しか見えない。さらに滝が続いていて、一眼レフでゆっくり写真を撮りたいところだが、今回はなるべく軽装でということからカメラは持ってきていないのが残念だ。
リタイアしたエスケープルートではあるが十分に楽しめるコースだ。ほどなく住宅地に下り立ち、阪急王子公園駅まできょうの山行を回顧しながら歩く。
家に帰ってからも足が攣り、翌日は筋肉痛になった。
塩屋駅に着く直前に車窓から
(今回は全部iPhoneで撮影)
狭いJR塩屋駅
ここからスタートです
鉄拐山からの眺望
栂尾山からの眺望
左の山が今登ってきた旗振山、鉄拐山など
奥に淡路島と瀬戸大橋が見える
馬の背を手前から
右がこれから行く前山、奥がその次に登る高取山
馬の背の道
馬の背を通過後振り返って
高取山月見茶屋横の広場より
菊水山からの眺望
鍋蓋山からの眺望
摩耶山三角点
摩耶山掬星台からの眺望
摩耶山史跡公園(旧天上寺跡)の倒れた親子杉
摩耶山史跡公園(旧天上寺跡)
摩耶の大杉
長い石段を下る
仁王門
キノコの群生
ツチカブリっぽい?
カサの裏を見てないのでわかりません
大日大聖不動明王の行場の滝
大日大聖不動明王下にある不動滝
青谷川は小滝が連続
神戸の街に下りてきました
登山行動中の足攣り 大変でしたね!
よく歩いて降りてこれました、
ご無理なさいませんように楽しんでください
老いぼれてきた私もボチボチと楽しんでいます
やっぱり無理はダメですね、これまでにも登山中に足が攣ることはよくあったのですが、今回はキツかったんです。45キロを日没までになんて、無茶でした。
こだるさんのブログも拝見しています。いいところが近くにいっぱいあって羨ましい。それにしてもアクセス数がスゴイですね。こだるさんファンがたくさんいらっしゃる。こだるさんの美しい写真とお人柄ですね!
3週間前に槍ヶ岳に行きました。常念越しにあの辺りにこだるさんが住んでられるんだと思ってました。