滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

1991.08.16-17 北アルプス/笠ヶ岳

1991-08-17 19:32:43 | 中部地方の山と滝
1991.08.16-17[新穂高温泉~笠新道~笠ヶ岳、笠ヶ岳~抜戸岳~秩父平~大ノマ乗越~ワサビ平~新穂高温泉]
今回の登山はお盆の時期ということで山小屋の混雑が見込まれることからテントを担いで登ることにした。案の定新穂高温泉登山口駐車場は超満車、道路にも車があふれている。つい先日、足のリンパ腺が腫れて歩けない日が続いたので心配ではあったが、北アルプス3大馬鹿登りといわれる笠新道の急登を順調に登る。穴毛谷源流部ではガスがかかり幻想的な風景が見られた。杓子平のお花畑を見ながらさらに登る。新穂高から6時間ほどで小屋手前のキャンプ指定地に到着。さっそく雪田脇の一番よと思われる場所にテントを設営。小屋はやはり満員。しかしテント泊の人は少なく快適。徐々にガスが切れよく晴れてきた。山頂を往復し夕食の準備。暮れ行く山を見ながらの夕食は最高。夜は満点の星空。テントの入口から首だけを出して眺める星空は見飽きることない。翌朝は今まで数々山の上で夜明けを体験した中でも最高の気象条件。上空には雲一つなく、下界は雲海。漆黒から紫色、ワインレッドからオレンジに変わりゆく雲海と空の360°劇場はどんな素晴らしい映画よりも感動を与えてくれる。静けさも都会では絶対体験できないもの。地球と一体になれる瞬間。これ以上の幸せはないのではないかとさえ思う。陽は槍の肩から昇りはじめ、山は赤く焼ける。雲海は急速に溶けるように消えはじめる。感動のドラマを見ながらの朝食もまた贅沢この上ない。正面には槍穂連峰が聳え、右手に目を移すと乗鞍、御嶽が徐々にはっきり姿を現し、北アルプスの山々も目覚めはじめる。陽が高くなるまでの感動ドラマを充分堪能し、テントをたたみ今日の宿泊地である双六に向かって縦走する。常に正面には槍が聳える素晴らしい縦走路だ。高山植物も多く、イワギキョウ・チシマギキョウ・ミヤマリンドウなどの紫色の花が特に目をひく。しかしこの晴天で陽をさえぎるものは何もなく、重い荷物も肩に食い込み徐々に辛い縦走となってくる。雪渓にフルーツの缶詰の蜜を垂らしかき氷をして食べるものどの渇きは癒せず。陽は高くなりジリジリと肌を射し汗も吹き出て止まらない。景色で辛さを紛らわすが結構ばててきてしまった。翌日の天気もよくないという予報なので、途中の大ノマ乗越から下山することにする。バテバテで新穂高温泉に着き、ひとっ風呂浴びて帰る。


標高差1100mを一気に登り杓子平まで上がると視界が開けるが、ガスがかかって遠くまでは見えない


杓子平のお花畑


槍ヶ岳のシルエットが段々はっきりしてきた


中央アルプス、南アルプスの奥には富士が


乗鞍岳、御嶽山も浮かび上がってきた


槍ヶ岳の左肩付近が特に明るくなってきた


再度、中央アルプス、南アルプス、富士山を見ると、短時間の間に色が徐々に変わってきた


穂高連峰のシルエットは厳めしい


おっと、槍の左肩から昇ると思ったが、右肩から日が昇った


槍穂高と日の出。最高!


とても幸せな気持ちに包まれる


北アルプス北部の山々も目覚め始めた


笠ヶ岳のシルエットが雲海に映る。奥は加賀の白山


再び穂高の猛々しいシルエット


乗鞍岳、御嶽山も日に染まり始めた


刻々と色が変わる、中央アルプス、南アルプス、富士山


刻々と色が変わる、中央アルプス、南アルプス、富士山 + 西穂高


槍ヶ岳から北に続く峰々


朝日に染まった笠ヶ岳頂上ケルンと乗鞍岳


笠ヶ岳山頂から夜明けの槍穂高。手前がキャンプ場、左端に山小屋が見える


みるみる雲海が溶けるように消えてきた


絶景を見ながら朝食の支度


すっかり雲海が消え去った乗鞍岳と御嶽山


中央アルプス、南アルプス、富士山方面の雲も消え始めた


山肌が溶けた雲で素晴らしいグラデーションとなる


穂高の山も徐々に尾根と谷の様子が分かるようになってきた


イワギキョウの花


空気が澄んでいるので乗鞍岳と御嶽山がはっきり見える


縦走路の途中から笠ヶ岳を振り返る


縦走路は正面右に常に槍ヶ岳が見える


ミヤマリンドウかな?


コバイケイソウと槍ヶ岳


下山途中から見た穂高連峰


下山後、新穂高温泉から笠ヶ岳方面を振り返る


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