マダムヤンのひとりごと

香港が大好き!中国の情報を発信したいと思っているのですが…ごめんなさい!子どもの話題ばかりになっていますね。

悲しい母の死 7

2009-09-14 | お母さん
8/11 朝5:00のアラームで目を覚ます。
身体を起こし、ベッドに座って

     「お母さん、おはよう。」

声をかけるけれど、返事はなし。

ガタガタガタガタ・・・揺れてます!!
 
     「お母さん!!じしん!!」

看護師2人が慌てた様子で見回りに来ました。

母は眠っています。

元気だったら、
まっ先に「地震だよー!」と
大騒ぎしただろうにね。

家に電話すると、父も無事。
弟の家の、みんなも無事。

震度4・・・久しぶりの大きな地震でした。
ryuryuはとってもビックリしたようです。
生まれて初めて、「揺れ」を経験したのですからね。
こんな時、家族と離れていると不安になりますね。
まず、頭に浮かぶのは家族のこと。

「みんな無事だって、大丈夫って。
よかったね、お母さん。」

     (もう、なんか言ってよー!!)

この日は夕方から痰がからんで
とても苦しそう。

        Dr.3「血液検査の結果は悪くなっていないが
          よくもなっていない。」

8/12 脳内出血発見!!

病院にいるのに!!!
どうして、そんなことが起こるのですか?

今日は呼吸も楽になり落ち着いています。
今日は家に帰ることにします。
ryuryuと眠るのは久しぶり。
            
         私「寂しくない?」
 
       ryuryu「・・・ううん・・・
           だって、ママはここにいるもん」

と、左胸を指さします。

夏休みなのに、まだ何にもイベントなし。
保育園では長いお休みがなかったので
きっと楽しみにしていたよね、夏休み。
ごめんね・・・ryuryu・・・

8/13 血液検査の結果は変化なし。

病院の廊下を、頭に手術をした人たちが歩いている。
いけないことだけど、恨めしい。

母は眠っている。
声をかけると
       (わかったよ)

ってことなのか
大きく一つ深い呼吸をする。

世間はお盆休み。
高速道路も一般道も、県外ナンバーの車が多いね。
私たち以外の人たちはみんな幸せなんだなぁ。
あんなふうに、みんなでお出かけしたこともあったよね。
私たちは世界中で一番不幸なんだなって思いました。

あぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・
暗闇の中にいるみたいです。
母はどうなるの?
意識は戻るんだろうか・・・

夜になると
        “明日こそ・・・”

と願い、眠りにつく毎日。

8/14 私、疲れてるのかしら・・・?

ちょっとした言葉で父を傷つけてしまう。
父もつらいのに。

母が一番苦しいのだろうけど
もっともっとつらいのは、やはり
父。

つれあいが病気になって、
看病してあげたい、そばにいてあげたいと思っても
自分の身体が自由に動かない
体力もない・・・
       (みんなに迷惑をかけてしまったら・・・)

悲しくてつらかったよね。
私の言葉一つで、元気がなくなってしまう。
あんなに強い父だったのに。

ryuryuは昨日から親戚の家にお泊りしています。
お兄ちゃんたちがいるので
「合宿」だと大喜びです。



こんな時に、大変な私を気遣って

「いいよ、お盆中、ryuryuはうちで預かっとくから」

と言ってくださるのも、普段から、
母が親戚とのお付き合いを大事にしていたからですね。

私も父も、
ryuryuがお兄ちゃんたちと仲良く
心の底から笑っている笑顔を見て
どんなにホッとしたことでしょう。
そして、どんなに癒されたことでしょう。

8/15  脳の腫れが引いて、意識が戻ればいいとか・・・。
水頭症の心配も。

ryuryuが2泊3日の合宿から帰宅。
ちょっとたくましくなった?
生意気になった?

「もっとお泊りしたぁ~~~い~~~」

と、言いながらも
私に抱っこ!
甘えんぼさんですね。

ダメダメ!ママはね、寂しくってたまんなかったんだから。

8/16 しまった!!
ryuryuの夏休みの宿題!!
あと10日ほどで夏休みも終わりだというのに
なぁ~んにもみてあげてはない。
朝顔だけは、写真を撮ってあるけれど
(あとで観察日記の絵を描くように)
それ以外は、な~んにも。

大慌てで
野菜を使った 「ペタペタスタンプ大作戦!!」
だけ、ようやく終わらせた。

ちょっとだけホッとして病院へ。

一向に目を覚ます様子のない母。

病院で、母の頭をじーっと眺めて考えます。

         “この中で、何が起こっているのかしら?”

頭に向って呼びかけます。

         「おーい!寝過ぎだよ~!!
          おきてくださぁーい!!」

身体をトントン叩いても反応はありません。

        “明日こそ・・・お願いね。”

と祈りながら、病室を出ます。

静かに眠っているだけだに見えていたのに
頭の中では戦争のようなことが起こっていたのです。
母は闘っていたのですね。

きっと、この頃、まだ意識はあったのではないかしら?

ただ、身体に力もなくなっていて
返事すらできないほど
弱っていただけなのではないかしら?

そんな気がします。





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