アート・アニメーションの世界的巨匠で、昨今日本でも高い人気を誇っているヤン・シュヴァンクマイエル。彼の最新作が待望の登場だ。といってもアニメではなく、実写長編映画。ある夫婦が木の切り株を子供に見立て、愛情いっぱいに育てていくうち、その子・オテサーネクは両親や村人たちまでもを食べてしまう……そんなチェコの怖~い民話をベースにしたシュールなホラー。シュヴァンクマイエルがベルリン映画祭で金熊短編賞を受賞した『対話の可能性』にも通じる世界観で、性欲と食欲に満ちたブラック・ワールドを少女の視点で映し出していく。切り株赤ん坊の足(要するに根っこ)が不気味に動くさまなど、グロテスク描写がスゴイ。Amazonより
不妊に悩んでいる夫婦が切り株を赤ん坊に見立てて溺愛するうちに命を宿し、見境なく人を食べ始める。
最後までは描写しないが、管理人のおばさんに鍬でお腹を裂かれて殺されるというオチだと思う。
星3
日本では考えられない映画表現(女の子の尻をアップで写す)は好みが分かれるか。
2時間11分は長いな。