HIRO伝説

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(AKB的人生論)茂木忍 笑顔を実践 いじられキャラに!

2014年12月06日 07時59分03秒 | Weblog

今年秋、ファンの方と一緒に「心のプラカード」にちなんだ短冊をAKB48劇場ロビーの特設コーナーに貼りました。私の願いは「仕事を下さい」。普通に学校で授業を受けて、帰宅してお風呂に入って、という日が続くことがあります。そんなときに、ほかのメンバーが投稿サイト「Google+」でこんな仕事をしていました、と書いていると、「私は何をしてるんだろうか」と考えてしまいます。「心のプラカード」が大人の方たちに伝われば、と期待しながら、自分自身が成長できるように自分なりにがんばっています。

 最近、やっと笑顔を見せられるようになりました。先輩からは愛想がないねと言われ、後輩たちからは怖がられていました。実際、AKB48に入った頃は、メンバーとのコミュニケーションも上手にとれませんでした。その理由は、AKB48のオーディションを初めて受けた中学1年生の時にさかのぼります。

 AKB48を受けたのは、兄が持っていたシングル曲「言い訳Maybe」のPVを見て、私も一緒に歌って踊りたいと思ったことがきっかけです。

 10期生のオーディションを受験し、最終審査まで行きました。受験生たちとは待ち時間に雑談をして、お互い名前で呼び合うくらいになりました。メンバーの入山杏奈さんもいました。結果は入山さんは合格、私は不合格。それまで一緒に話していた女の子が合格して、自分が選ばれなかったという現実はショックでした。それまであまり勝ったり負けたりと競争を意識するような経験もありませんでしたし。

 悔しくて11期生にも応募。今度は、審査中にほかの女の子たちとはしゃべりませんでした。知り合いになった女の子が合格して、私が落ちる結果を想像すると近づけませんでした。

 最終審査で私の番号は呼ばれませんでした。私以外の落ちた子は「ダメもと」とさばさばしていましたが、私は大泣きしながら帰りました。

 年齢制限にかかるまで受け続けよう。決意して12期生に応募しましたが、書類審査で不合格。二歩後退。落ち込んで、布団の中でAKB48の曲「チャンスの順番」を聴いて自分を勇気づけました。いつか自分にもチャンスの順番が巡ってくるって。

 13期生にも応募しました。その少し前にCMで「人が想像できることは必ず人が実現できる」という言葉を耳にして、「確かに」と思いました。それまで自分はプレッシャーを受けて萎縮していたし、雰囲気も暗かったと思います。審査を前に「私はできる!」とイメージトレーニングしました。上手に歌えている姿、踊れている姿、面接で受け答えできている姿はもちろん、合格して番号を呼ばれるときの状況も想像しながら、「受かる、受かる」と頭の中で、何度も繰り返しました。その結果、ついに合格できました。

 だけど13期生の合格者は33人。正規メンバーになるには、まだセレクション審査が残っているし、大丈夫かな、と感じました。オーディションのときと同じで、しばらくメンバーとは距離を置いていました。

 セレクション審査には合格しましたが、同期生の間にも差が生まれていました。大島涼花ちゃんや相笠萌ちゃんは最初から前の方で目立っていました。涼花ちゃんは小柄でかわいらしいタイプだったから、先輩たちから声をかけられている姿を見るたびに、「いいな~」と心の中で思っていました。その一方、私はにこやかに振る舞えるタイプではなく、臆病でびくびくしていたので、無表情に見られました。先輩から話しかけられても、「は~」としか反応できず、「愛想が良くないね」と言われてしまいました。

 劇場公演のMCではしゃべっていいのかな、と遠慮してしまうし、パフォーマンスでも笑顔を見せていませんでした。

 母は劇場公演のオンデマンド放送を見ていて、パフォーマンスでは「手が伸びきっていないよ」、MCでは「もっとしゃべったほうがいいよ」「話を聞いているときに真顔になっているよ」とアドバイスしてくれました。

 後輩の14期生たちが入ってきて、三銃士(小嶋真子、西野美姫、岡田奈々)たちが前に出ると、「いいな~」「私とどこが違うんだろう」と思いましたが、いつの間にか後輩たちから「怖い先輩」と認識されるようになってしまいました。ライブのMCで「怖い先輩」がお題になると、必ず私の名前が出ました。「仲良くしたい先輩」でも私の名前が出ました。つまり、怖くて近づきがたいからです。先輩からも「怖がられているよ」と声をかけられました。

 「怖い」という自覚はありませんでした。本来の私は「上」に立つよりも「下」にいるタイプ。3人兄妹の末っ子でマイペースに育ち「自分をつくる」ということはしませんでした。グループにいるのだから、先輩や同期と仲良くして、後輩には先輩らしくしないといけない。「怖くない先輩になろう」と思いました。

 はきはきあいさつして、笑顔の自分を想像し、実践しました。「おはようございます」と高い声で言って、必ず笑顔を見せるようになると、周囲の目が変わりました。

 15期生は向井地美音ちゃん、込山榛香ちゃんらが「茂木さんかわいい」「大好きです」と声をかけてくれます。そのときは、ただ、「ありがとう」ですませるのではなく、「え? 本当は?」と会話が広がるように意識しています。15期生のおかげで、優しい気持ちにもなれた気がします。

 最近は、無愛想からいじられキャラが定着しました。チーム4の中ではとにかくいじられます。「かわいくなりたい」と言ったら後輩に「難しいんじゃないですか」とクールに返されています。「がんばってください」とか、よそよそしくされるとつらいけど、遠慮なくされるとうれしい。私がいじると、後輩をいじめているように見えるので、どんどんいじってもらいたいです(笑い)。

 いじられキャラとしてテレビのバラエティー番組に出てみたいですし、グラビアもやってみたい。なんでもやります!

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 次回はAKB48の川本紗矢(さや)さんです。