人気アイドルグループ「乃木坂46」の生駒里奈(19)がこのほど、スポーツ報知の単独インタビューに応じた。AKB48も兼任するアイドル界の“二刀流エース”は、29日が19歳の誕生日。15歳で地元の秋田から上京した素朴な少女は、いかに人気アイドルへ成長したのか。「生駒ちゃん」がこれまでの歩みを振り返り、10代最後の2015年に向けて「乃木坂46」としてのNHK紅白歌合戦出場、ソロ写真集発売を目標に掲げた。(有野 博幸)
ショートヘアに大きな瞳がトレードマークの生駒ちゃん。今年2月、AKB48チームBとの兼任を告げられ、4月の握手会でデビューした。
「乃木坂でセンターを経験して仲間がいること、前向きに楽しく過ごすことを教えられた。だから兼任のプレッシャーにも耐えられた。ファンの方々は複雑だったと思うけど、私が成長したら絶対、乃木坂にもプラスになると思って挑戦を決めました。それと渡辺麻友さんに声をかけていただき、助けられた。今ではすっかり、お姉ちゃんみたいな存在。大好きなアニメの話題で盛り上がってます」
3度、AKB48劇場のステージにも立った。乃木坂46は専用劇場を持たないため、まったく異次元の体験でアイドルとしての基本を見つめ直した。
「とにかくお客さんが近くて、熱気に圧倒された。あの劇場で毎日のように鋭い視線を浴びていたら、すごく成長できる気がする。全体のバランスを崩さず、個性を発揮することが大事ですね。反応がダイレクトに伝わるから毎回、試されているような緊張感。盛り上がったトークは、乃木坂46のコンサートでも生かしていきたい」
6月に行われたAKB48の選抜総選挙では14位で選抜入り(上位16人)を果たし、9月のじゃんけん大会でも小嶋陽菜(26)と対戦して盛り上げた。
「AKBさんの選抜クラスの方々はオーラがハンパない。なかでも小嶋さんはセクシー過ぎます」
休日は月1日。小さな体でハードスケジュールをこなしている。
「休日は1人で渋谷、原宿に買い物に行くか、家で寝てるか。18歳の1年は友達と出かけることが1回もなかったから、19歳はプライベートも充実させたい。いつかディズニーランドも行きたいですね」
正月は秋田の実家に帰省する予定。
「地元の友達とカラオケに行きます」
楽しい休暇はつかの間。1月7日には乃木坂46初のアルバム「透明な色」を発売する。全シングル10曲を網羅した豪華盤だ。2月22日のデビュー3周年ライブは厳しい寒さが予想される西武ドームだ。
「アイドルが苦手な人にもぜひ聴いてほしい。絶対、気に入ってもらえる曲があるはず。3周年ライブは、寒さを吹き飛ばして次の日倒れるくらいの覚悟でやりたい」
今年、有力視されたNHK紅白歌合戦出場は逃した。AKBとして出場する可能性はあるが、やはり、乃木坂として出たい。
「紅白の落選は悔しくて、みんなで号泣しました。だから、来年こそは絶対に出場して全国のみなさんに歌う姿を届けたい。個人的には制服姿とか10代の記念になるような写真集を出したい」
質問に対し、じっくり丁寧に答える生駒ちゃん。表情に迷いはなく、不安に押しつぶされそうだったデビュー当時とは別人のようだ。輝く瞳で希望にあふれた未来を見据えている。
◆生駒 里奈 (いこま・りな)1995年12月29日、秋田県生まれ。19歳。2011年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格。デビュー曲「ぐるぐるカーテン」(12年2月)から5作目のシングル「君の名は希望」(13年3月)までセンターを務める。14年2月、AKB48チームBとの兼任を発表。第6回選抜総選挙で14位。趣味はアニメ観賞、買い物。身長153センチ。血液型AB。