これで堰堤の右上半分は深さが2m以上になりました。
台霧橋からの眺めが今までと違います。広々として気持ちいい。
河川に堆積した土砂が取り除かれ、今は魚の餌である川の虫なども少なくなったでしょうが、
またすぐ苔等が繁茂し元の魚たちのいい遊び場になるでしょうね。
ショベル等の重機類も三隈川から消え、元の静かな風景が戻ってきました。
こちらは台霧大橋からみた下流域で浚渫をおこなっていないところです。
適度に流量のある場所は、それこそ川の石には程よいこけの付着があり見た目も自然です。
この写真上の左奥には小さな小川(昔は広い川だった)があります。
下流川から見ればこの写真でいつもご覧頂いている定点観測地点です。
一昨年の増水で半世紀前の美しい川が戻ってきました。
しかし、わずか一年足らずの間に、川の石には苔というよりヘドロ状のものが付着しています。これはアユも食わないでしょう。
汚染の原因は、生活排水・工場排水・山林の荒廃などによる土砂の流出・酸性雨・窒素・燐など色々な事が考えられますが
水量が少ないので淀み易いのだと思います。それにしてもひどい、もうヌルヌルです!
↑は数日前撮った写真ですがこの小川のいちばん上流部分です。
この辺りをテリトリーとするヤマセミも写っています。先日紹介したあのヤマセミと同一人物、いや同一鳥^^。
最近は池作りが一段落したので、休日になると長靴を履いてこの小川を行ったり来たりして遊んでいます。
今回はこの上流部まで足をのばしました。川の中を歩いてここまで来たのは、ん十年ぶりの事。
支流となる一番上の部分には横に石が並べられていますがこれは数十年前からあるものです。
記憶をさかのぼればこのあたり一帯は、私たちが子供の頃に泳いでいた場所でした。
小学生はここから下、中学生以上は瀬のある上流で泳いでいました。
当時は水量も多かったし、大人が安全の為に並べたような記憶もありますし、魚を捕る為に作られたのかもしれませんが定かではありません。
しかし今は三隈川の水量はずいぶん減っており、この並べられた石が流れをせき止めています。
はやく気づけば良かった!
せっかく美しい川が甦ったのだから、なんとか淀まないようにしなければと思いました。
そこでmorisongは、ツルハシと六角鉄棒を担いでミニ浚渫工事(遊び)^^;。
4時間程かけエッコラ、ヨッコラと、人力はつらいな~!
結局大きな石は動かずじまいだったけど、中くらいの石等は移動させました。
水面から頭をだす石は泡と水流を作り出す為、水中の生き物にとっては必要不可欠なものです。
石を動かす途中、石や砂の中で眠っていたカマツカやその他の生き物を起こしてしまいました。
勢いを取り戻した水底を、小さな身体でチョロチョロと上流に向かって進んでいます。
それを見て子供の頃の感覚が甦ってきました。
水が少しだけ勢いを取り戻したような、、そんな感じがします(気のせい?)。
また何度か通って水の流れを作り、少しでも綺麗になるようにしたいと思います。
川ガラスが10mほど前方の石に陣取って「ジッ、ジッ」と鳴き、それからここは俺の場所だっ!と言わんばかりにすぐ目の前を飛んで行きました。
川の水は冷たかったけど、とてもいい気分でした^^。
池の報告/川の中でバケツ一杯分ほどの小石や砂、それに河川の石垣に繁茂する苔も持ち込みました。
今は可愛く泳いでいるオイカワの稚魚たち、大きくなったらどうしよう?!
サイズが4~5cmになったらメダカやエビが食われてしまう前に、三隈川に放してあげようと思います。