1954 アメリカ
1901年
南米アマゾン河上流の奥地に,白人の女ジョアンナ(エレノア・パーカー)が
この地で農園を経営するクリストファー・レニンジェン(チャールトン・ヘストン)と
結婚するためにやってきた。
しかしレニンジェンは,彼女の気位の高さと再婚であることに
こだわって快くは迎えなかった。
ジョアンナも彼の偏見さを見てはとても一生添いとげられぬと思い
アメリカに帰る気になった。
ある夜,使っている原住民のことでレニンジェンのところへ
役人が訪れてきたが,役人は上流に事変が起こった知らせを
受けてレニンジェンと共に調査に出かけた。
アメリカへ帰るジョアンナも途中まで同行することになり
一行がブラムラという集落につくと,集落の住民はどこかへ
逃げ去って一人もおらず,上流から男の死体をのせたボートが
流れてきた。
男の帽子をとってみると肉がなくなって骨ばかりだった。
一行はマラブンタの移動が始まったことを知った。
マラブンタはこの地方に棲む蟻で,数百年ごとに集団移動をし
通り道の動植物をことごとく喰いつくしてしまうのだ。
一行は急いでレニンジェンの農園まで引き返した。
レニンジェンは開拓した土地を見捨てる気にはなれなかった。
レニンジェンは邸の周りの小路に水を入れて蟻の来襲に備えた。
しかし蟻は水に浮いた木の葉や木片に乗って渡ってくるので
効果はなかった。
レニンジェンは塀の外側に木を積み上げ,火を放って来襲を防いだ。
これで一時蟻の来襲は食いとめられたが木が燃えつきると蟻は
塀をこえて邸内に侵入しそうになった。
レニンジェンの努力の結晶である家具調度も次々に燃やされた。
夜が明けてレニンジェンは水門をダイナマイトで爆破し
農園を水浸して危機を乗り切ろうと決心した。
単身,彼は蟻の大群の中を突破して水門の爆破に成功した。
水は農園一面にあふれ,永年の辛苦は水泡に帰したが
その中でレニンジェンとジョアンナはきつく抱き合うのだった。
名作というには?ですが
子供の頃に観てとても印象に残るパニック映画です。
あまりの恐怖にマラブンタがどこから来るかと思い
当時,襖(ふすま)に貼ってあった北海道地図を指して
「アマゾンってどこにあるの?」と聞いたことを今でも
覚えてます