班長なのに～出初式編

12年に1度の当番部の軽井沢町消防団出初式が寒波の中挙行された。
それでも数年前から室内になっから言い様なもの、この寒波の中屋外だったら倒れますよ。
今年の出初式は、昨年の大太鼓の重責の任から解放されのほほ～と出初式を迎えるつもりだったが、当番部と言う重責をまったく部長は考えておらず、平団員の出席の悪さに、班長なのに寒波の雪の中駐車場係を命じられる。
来る来賓の知り合いの方から｢お前班長じゃないのか？まだそんなことしてんのか？｣と声をかけられる。
“そんなこと”とは寒波の雪班長なのに駐車場に“損なこと”なのか？
これを途中で切り上げ式典へ。
今年は知事も来た。
前知事田中康夫だったら、法被にヤッシーのバッチ付けてきたのかな？と変な疑問。
出初式終了。
ハイこれで終わりではない。
僕はこれからが本番標員の任務だ。
屋外に出ての行進。
台の上に町長が乗ったことを想定して、行進が始まる前に標員の練習。
するとそこに来賓の方が｢オイ、お前らが標員か？班長だろ？｣とまたまたこの任務を班長が行うことに驚いている。
｢俺が町長の役やってやるから練習しろ｣と町長の役をかって出てくれた。
｢それは次期町長へのリハーサルですか？｣
｢バカおめぇ～｣と怒られながら練習。
さて、現町長が台に登壇したので本番へ。
建物の片隅から、もう一人の標員の｢駆け足進め｣の号令で登壇している町長の所まで駆け足。
町長の前で｢駆け足止まれ｣
｢左向け左｣
｢敬礼｣
｢これより標員の任につきます｣
｢敬礼｣
｢なおれ｣
｢左向け左｣
｢8歩前に進め｣
｢左向け左｣
この位置で行進を見届ける。
昨日のリハーサル時に｢なぜ8歩なんですか？｣と副分団長に質問したら｢8歩が調度良い｣
？
これ答えか？
行進はラッパ班を先頭に僕の前を通過して行く。
ラッパを吹きながら｢お前今年大太鼓じゃなくてそこ？｣って二度見する団員も。
次に１分団。
１分団長がチラリ僕を見る。
それにしても、１分団長の号令は良い声をしている。
あの号令は背筋がピンとする。
次に２分団。
次に３分団。
３分団副分団長もチラリ｢え？標員？｣って顔だわ。
2分団長、3分団副分団長も同期なのにあたしゃまだ平団員扱いですよ。
すべての行進が終わりスピーカから｢標員は標員の任務を終了して下さい｣
再び｢左向け左｣
｢駆け足進め｣
町長の前まで駆け足。
｢左向け左｣
｢敬礼｣
｢なおれ｣
｢標員の任務を終了しました｣
｢敬礼｣
｢なおれ｣
｢右向け右｣
｢駆け足進め｣
？どこまで走るんだ？
とりあえず町議の整列している所まで駆け足して任務終了。