監獄のお姫さま風で

雪が降っていたので、午前中は農協に行くことにしよう。
思い立ったのが8時、必要な物を用意をする為に引き出しを開ける度に、違う用事が引き出される。
｢あ～ぁ役場に出す書類出てきた｣
郵便物の中にいろんな請求書を見付ける度に｢あ～ぁこんな請求書出てきた｣
｢あ～ぁ税理士事務所からの出てきた｣
ひとつのことをしたいだけなのに、次から次からへと準備が出来たのは一時間後。

農協金融窓口には男性と女性が応対している。
毎回思うのだが、おねえちゃんの方に行ったら｢このスケベ野郎｣って思われやしないか？と手の空いていそうな方をいつも選択する。
今日はおねえちゃんの方に払い戻しの用紙を出した。
番号札を渡される。
農協組合員なんだから番号じゃなくて｢片山さん｣で良いと思うのだが。
番号20番。
ついに番号で呼ばれるようになったな。

これじゃあ監獄のお姫さまだな。
黄色だから３類だ。
もし急に窓口のおねえちゃんに用事が出来たら手を上げて｢20番願います｣って監獄のお姫さまのように言わなぁあかんのかな？
そしてその内に｢片山さん｣って呼ばれる。
この20番の札の意味は？
番号札持ち帰りそうになったわ。
出ようとしたら、他の農家の方に会い｢こんにちは もう支払ばかりですよ｣と告げると｢俺もだよ｣と手にした束の振り込み用紙を僕に見えるように差し出した。
スゲーな。束じゃん！
この立ち話をしている時、後輩の農協職員がこっちを見ている。
話を終えて、｢僕に用事ですか？｣って感じに後輩の所へ。
もうお前と話すと面倒臭いんじゃ！
電話の話になったので、｢お前もグループダメ人間で登録してあるから｣
｢ひどい！他誰いるんですか？｣
ネタで｢尺八バカ｣って、こいつと極少数にしか分からないから答えをすれば良かったと後悔。
アドリブ効かないなと反省。

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