そんな日曜

昨日の酒は胃もたれと言う形で残っていた。
お金持ちの親戚がやって来るので、朝から慌ただしい。
それから逃げ出すように、大した用事もないのに倉庫に行き、トラクターの後ろにグレーダーと言う機械を取り付ける。
これなら雪を除雪出来る。
まぁこれを使うことの無いと良いが。
そのグレーダーを付けたトラクターで、どうでも良い仕事をしに畑へ。
途中の道から入った籔の中に猟友会が鹿の飛び出して来るのを狙いすましている。
僕も撃ちてぇ～
勢子やりてぇ～
その先にも籔の中に猟友会の方が今か今かと待っているのが見える。
ありがたい。
こう言う人達が居なければ、鹿は増える一方だ。
こう言う人達が射なければ、鹿は増える一方だ。
作業を終えて帰りには猟友会の人影は消えていた。
家に帰ってきてから、幌付きの軽トラを幌のフレームごと外す。
これがまぁ重い。
あまりの重たさと一人でやっている人足不足に、このフレームが一気に軽トラから滑り落ちたら、僕の人生フレームアウトだ。
そう思っていると、想像より早いお金持ちの親戚がやって来た。
人生の格差を感じる。