オニヤンマ

うなる羽音を聞いたかい？
俺は夏の王様

上昇気流をガッチリ掴んで
上がれ上がれ上がれ 上がれ上がれ上がれ

あの娘はどうしただろうか
とっても可愛い娘だったな

一度 話してみたかった
綺麗な髪に 触れてみたかった

草むらを掻き分けて 光る小川飛び越えて
見たのは 俺の影

太陽に照らされて 土の上映しだす
俺は 俺は オニヤンマ

あの娘に会いに行こうか この夏が終わる前
一度 もう一度 会えたならば 言いたい事がある

君は何も知らないだろうが
俺の心の花でした
これからもどうか咲き続けて
幸せの風の中で

立ち並ぶ木々を越え 街の空飛び回り
探した 君の影

太陽に焦がされて 土の上戻るまで
俺は 俺は オニヤンマ

草むらを掻き分けて 光る小川飛び越えて
見たのは 俺の影

太陽に照らされ 道の上映しだす

俺は 俺は

オニヤンマ