雲の上を歩くひと

日常生活や、過去を振り返っての
回想日記(←ボケ防止のために綴ります。)

あの日のこと 1.17阪神淡路大震災 その15

2011-01-19 20:34:41 | あの日のこと1.17阪神淡路大震災

「いやっ! あれうちの家や!!」

知り合いのおばちゃんの家の二階部分から

小さいながらも炎があがる

 

「着物!!着物があるねん」

幸い、消えそうな感じの火だったので

近所の人と手分けして運び出した。

2階一部の延焼程度ですんだ。

 

気の毒なのは、最初に火事が起こった家の方達だ。。。

助かった!と思ったら突然の火事で何かを取り出す間もなく

自分の家を失ってしまった

 

家族の思い出が一杯詰まっていた家も、その記憶に残した写真でさえも

なくなるのだから。。。

 

明日に続く。

 


あの日のこと 1.17阪神淡路大震災 その14

2011-01-19 20:19:15 | あの日のこと1.17阪神淡路大震災

炎の勢いが増すと同時に

 

「消防車を呼べ!!」

「老人は近付くな!!」

「みんな下がってろ!」

 

色んなおっちゃん達の怒鳴り声が聞こえた

何も出来ない、自分達がどういう状態になってるのかさえも

分からない状況に苛立ち混乱しているのだ。

honeや周りの人達も声には出さなくてもみんな同じ思いだったと思う。

 

消防署は、通常だったらここから5分ほどで来れる距離にあるんだけど

なかなか来なかった。(今思うと、電話が通じないのに誰がどうやって呼んだんだろう。。)

20ー30分後に到着。

 

だけど、水が出ない。。。

ホースを持ったまま立ち尽くす消防隊員。

ものすごく無念の気持だったと思う。

 

そうこうしている間に、2軒離れた家からも火の気があがる。


あの日のこと 1.17阪神淡路大震災 その13

2011-01-19 20:08:05 | あの日のこと1.17阪神淡路大震災

弟がいなかったので、妹と再びhone家に戻ると!!

 

町中に人があふれかえっていた。

この町、こんなに住んでいる人がいたの?というくらい

みんなほぼパジャマなど寝てたときの服装。

 

地震発生後から30分後、近所の方同士で

不安そうに話したりする姿をようやく目にした。

 

「火事や!!」いきなり叫び出す男性の声

その先を見ると、二階建てアパートの2階部分から

火の気があがっている。

 

「いやー!何で!!!?」うずくまる女性

きっと、その方の住んでいる家

 

「写真もまだ何も取り出してないのに。。。全部そのままなのに。。」

背中を丸め泣き叫んでいた。

横に居る、小学生ぐらいの娘さんが

うずくまるお母さんの背中を撫でていた。

 

その火をただ呆然とみんなで見守るぐらいしか出来ない状況。。。

炎だけが勢いを増して行く

何かしてあげたくても、何もできない。

 

<当時、わたしの住んでいた町=須磨は

地震発生後すぐに火事は起こらなくて

数時間後、あるいは数日経ってから炎があがる家がほんと多かった。

漏電の影響かと思われる。>


あの日のこと 1.17阪神淡路大震災 その12

2011-01-19 19:47:40 | あの日のこと1.17阪神淡路大震災

弟の住んでいるアパートに着いて呼び鈴を押すと

反応なし。 が、ドアは半開きだ

 

兄弟の特権!?で強制的に入ってみた。

いない。。。多分、友達のところに行っているのだろう

(しょっちゅう会っている仲の良い友人がいたので)

 

弟のアパートは、後日こんな黄色い紙が貼られていた

これは、警告書といって倒壊しそうな恐れがある家に貼られる紙

危ないから立ち入らないでね!というものだ

 

木造家屋の家はわりと貼られている家が多かった。

 

事態が大きく変わったのは、この後再びhone家に帰ってからのことだった


あの日のこと 1.17阪神淡路大震災 その11

2011-01-19 19:37:16 | あの日のこと1.17阪神淡路大震災

お隣の町まで、hone妹と一緒に様子を見に行った。

この時、よく考えたら二人ともパジャマのままだったような気がする

でもあの時、着替えうんぬんより

それが普通だったんよね。そこまで考えつかないというか。

 

honeの住んでる町から、お隣の町までは15分程

やはり至るところにガスのニオイが充満してた

人影はまばら

妹と「今、いったいどういう状況になってるんやろう?」と話しながら歩いた。

 

テレビも見れないし、電話も通じなく通信手段が全くないので、

今これが全国的な状況なのか。世界的に起こったことなのか、ここだけで起こっていることなのか

それさえも分からなかった。 無人島にいるような感じさえした

 

薄暗い景色は段々、空の明るさで照らし出されたきた。

崩れた幼稚園の門。 真ん中部分だけが大きく凹んでいる高層マンション

亀裂の入った地面。 びっくりしたのは山陽電車の駅舎が壊れていて

線路がぐねぐね曲がっているんよね。。 電車もひっくり返っている。

 

弟の住んでいるアパートに到着した


あの日のこと 1.17阪神淡路大震災 その10

2011-01-19 19:22:26 | あの日のこと1.17阪神淡路大震災

やっと出れた外の世界は、やけに静かで

隣に住んでいる母・良子の家を訪れてみた

良子の家は、物がいくつか落ちてきた程度で

父・母・妹は無事だった

 

が、当時良子家で飼われていた猫が地震の揺れにビックリして

二階の窓から飛び降り行方不明になったらしい。

(※この猫は、2週間後に帰ってきた)

 

honeの弟は一駅離れたアパートに住んでいたので

様子を見に妹と一緒に行ってみる事にした。