ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

今日の1冊 「 キング・クリムゾン ライヴ・イヤーズ 1969-1984」

2017-02-01 00:23:56 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

久々に「これこれ、待ってた待ってた」と言う本が出た。
キングクリムゾンのライブ盤解説!
アルバムよりライブ盤の方が需要があるキングクリムゾン。
墓場に持っていきたいCDの1枚に確実にキングクリムゾンは入る。
ライブ盤解説だが、素晴らしいことに、古い日付け順でキチンと解説してる。



↑洋楽本、Amazon第1位。
そらそうだよな、、、。
バンドというのは面白い事に喧嘩してメンバーチェンジする時、メンバーチェンジした直後が素晴らしい。
クリムゾンの場合、各公演に必ずインプロコーナーがあるからね、そりゃライブ盤が聴きごたえあるに決まってる。

私はバランスよく好きだが、キングクリムゾンの場合、オリジナルメンバー派、74、75年派、90年代派、2000年代派、2010年代派と各年代にマニアがついている。
さらに病気な人は全公演集めようとしてる人が世界に多数。
そりゃあそうだよな、、、。
文章じゃ言い表せないくらいスゲーバンドだし。
リーダーは立って演奏した事ないし、、、。

この本はデータベースとしてかなり役に立ちます。
オススメ。

そうかあ、Amazonで洋楽本1位かあ、、、そうだよなあ、、、







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今日の1冊 芸能人の本2冊

2017-01-28 12:31:34 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

昔からTVっ子なんでチョコチョコと芸能人の本を読んでたりする。
TVで見てるのと違うから意外な一面が見えたりする。

最近2冊のタレント本を読んだ。
まずこれ。

中谷美紀 「女心と秋の空」



中谷美紀の演技も映画もドラマも実は苦手。
私のアンテナに中々引っかからないが本は全部読んでいる。
中谷美紀の文章は凄く読み応えがある。
旅行記とエッセイは大好きだ。
中谷美紀はずっと文章を書いているから時間により考えが変わっていく過程が面白い。
中谷美紀は元々私と同じペスコベジタリアンだったが長い時間を経て肉をまた食べるようになったりしている。
旅行でインドに行くのは楽しいのにドラマの撮影でインドに行くと物凄いストレスが溜まるとか、読み続けてると面白さが倍増する。
穏やかな語り口の文章だが話の密度は結構濃い。
セレブな空気は昔から満載だが(笑)

中谷美紀の本にハズレはないですね。

次。

若林正恭 「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込み」



オードリーの小さい方のエッセイ。
芸人さんの本の大半はハズレ。
若林正恭のエッセイ本で私と感性や育った環境は全く違うが似たような事を考えてきたんだなあと思いながら読んでしまった。
20代の頃の不幸話がとにかく他の芸人やビンボー人と質が違うというか。
「20代には絶対に戻りたくない」と語っているが同じだ。
とにかく良い思い出がない。
若林は昼に起きて適当にバイトだけして帰り、お笑いも本腰を入れず休みは昼に起きて牛丼。
毎日毎日つまらなく「20代の頃は牛丼食ってちんんちんいじってただけ」と言っている。
人に話すような事はなんもないし嫌な思い出しかない、って、、、
20代でそれで良いのか、みたいな。
そんな人、今の世の中通用しないってよりいつの時代もダメ。
そんな彼が芸人として成り上がっていく道筋が非常に面白い。
努力の仕方、努力のアンテナが少しズレている。
遠らば回れ、的なやり方。

相方の春日は見たまんまだと言う事がよくわかる内容でもある(笑)
タレント本なのに、1つ1つはエッセイなのでサクサク読めるもののテーマは重いネタばかり。

どこかで見かけたら読むのをオススメ。
芸人のエッセイと少し違う空気が楽しめるし。







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今日の1冊 「黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実」リチャード ロイド パリー著

2017-01-27 22:18:35 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

胸糞悪いってより「おっかねー」と言う本を読みました。
ルーシーブラックマン事件。
ルポ本だが、外人のジャーナリストが書いた本。

事件は、外人好きの男が出稼ぎ外人を殺した

って事件なんだが捕まった時も裁判の時も続報に関しては大半のマスコミはシャットアウト。
外人が殺されたから外交のために圧力がかかったみたいな構図を想像してた。

この事件の関連本も多少出ている。
だがこれは決定的な本。



外人女、六本木、バーから出たのを最後に蒸発し死体。
悪い言い方するがありがちな事件。
だが続報が無さすぎて不気味。
理由が克明に書いてある、話半分としても完全にオカルトな空気事件。
圧力かけたとこで3流週刊誌あたりは噂レベルでも書くがこの事件は政治力だけでなく、金、国籍、裏社会、国際社会、と絡み合っていて怖すぎ。

犯人の織原は実は帰化、超資産家のボンボン、エロを通した裏社会との繋がり、、、と、、、怖すぎな内情が詳細に書かれている。

昔、スナッフビデオ(ほんとに殺人)のビデオをマフィアやヤクザが流通させてて金持ちが買うという都市伝説があったが「まあ、、あるだろうな」ってだけで。
ネットなんかイスラムの斬首やメキシコの麻薬戦争の見せしめの斬首等今は見れる。
が、ロリコン殺人となるといまだにネットレベルでもやばく、やはりマフィアとかヤクザがマニアに流通させてるという話がある。
あるだろうな、と。


だが、犯人の織原はヤクザではなく。
帰化し、莫大な資産家。
働く事もなく、六本木で外人ナンパ。
外人に睡眠薬を飲ませてビデオ撮影、、趣味ってか性癖。
しかも、訳ありな外人ばかり。
捕まった事もあるが犯行は状況証拠しかなく微罪ですぐ出てくる。
被害者のルーシーブラックマン事件だけはボロがでた。
おまわりが頑張り逮捕。
だが、逮捕までに様々な難関ってより、とにかく孤独な男。
しかも金の力で裏工作しまくり。

とにかく、日本社会において、都市伝説のような、

スナッフビデオ
違法ビデオ
六本木外人高級ばいしゅんバー
外人相手
実は帰化したアレ

と、まさに漫画のような展開だからこそワイドショーがネタにできない怖さが、、、、。
520ページの長さを感じさせない訳。

きっつい内容。
だが、読み始めたら止まらない。
とにかくきっつい内容。
鬼畜漫画のような展開、、、、

人の心がない資産家怖すぎ、、、

おすすめ。






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今日の1冊 「春に散る」上下巻 沢木耕太郎 著

2017-01-27 00:01:08 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

沢木さんの小説。
この小説は実は単行本になるのを楽しみにしてて。
新聞で連載してたんですが、かなり評判が良く。
しかも気になった理由の一つに老婆?ていうか年寄りの女性が支持しまくりで。
婆さん達の支持が凄い反面、ボクシング業界がネタになってるとも知り。
ボクシング?老婆が支持?
沢木耕太郎さんの本は小説よりノンフィクション派の私だがやはり気になりすぎ。
ボクシングが舞台の小説なのに何故老婆に人気があるのか?
人気作家さんだからもちろん普通に男のファンも多い。
が、何故今回ボクシングなのに老婆?
ずっと気になってたんだよ、、。
まとめて読みたい派だからずっと単行本になるのを待ってた。
読んだら流石の筆力。



上下巻合わせて大体900ページくらい。
ラストの数行は見事な文章。

ネタバレしないあらすじなんたが。

うだつの上がらなかったボクサーの主人公は試合に負け、傷心したまま単身アメリカへ渡り、アメリカでもボクシングはすぐ負け、なんとそのまま40年も日本に帰ってこなかった。
66歳になった主人公は【なんとなく】日本に帰ってみようかと思い帰国。
昔一緒に汗を流した仲間に40年の時を経て【なんとなく】会いに行く。
街の景色で変わるもの変わらないもの、主人公も昔の知り合いも様々な人生模様。
そんな時若い奴が現れる。
若い奴に教えれることはあるのか?
いや、教えるような事はエゴじゃないのか?
と葛藤しながらも自分の最後の仕事として若い奴に様々な事を教えていく



てな感じ。
40年ぶりに知り合いに会いに行く、てのは凄い。
様々な人間模様。
「みんな色々ある」と言うのは簡単だが、年齢が上がるに連れてその響きが重くなる。
うん。
小説内、若い奴に何かを教える、みたいな描写は実は自分が生きた証みたいなモノを残したいという気持ちや自分が叶わなかった夢、若い奴に押し付けてないか?とか葛藤するも若い奴はどんどん吸収していく。

この小説が老婆に人気がある理由がなんとなくわかったのは、年齢関係なく男同士は多かれ少なかれそんな気持ちはあるわけで。
女の人は現実的で上書き保存を要領良くこなす。
男の人とそこが違う。
男は現実よりも美学や破滅を好んだりする。
だから追い込まれると弱い。

わからないんだが、老婆がこのような小説を支持した理由はガキにあるんではないか?と。
自分の過去から学び時には厳しく、時には甘やかし、自分が正しいのか?間違ってるのか?時には自分の過去を思い出し、自問自答する相手は自分のガキだけだからはないからだろうか?

男同士は年齢関係なく中学生くらいから年下に似たような事をやってきたりしているが、ガキを産んだ女の子はやはり自分のガキにだけはそんな感じで接しているのかも知れない。
だから老婆の支持が高くなったんではないかなあ?と。

一見ボクシング小説に見えるが中身はまるで違う。
さすが沢木さん、と言ったところ。



ラストの筆力はほんとさすが。
確かに女性に勧めたくなるんだが、やはりもっと年とってからにしようかな、と考えた(笑)

オススメです。
沢木さん、ほんとさすが。







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今日の1冊 「福井モデル」 藤吉雅春 著

2017-01-18 18:07:27 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

大阪都市構想が頓挫してその後どうなったんだろう?
大阪はまだ良いって言うかプライドが高すぎて逆に東京に永久に勝てない気がする。
いや、勝ち負けとかじゃないんでしょうけど。

興味深くこの本を読んだ。



商売、少子高齢化、人口の増やし方、ガキの学歴や教育、晩婚化、日本てより世界で様々な社会的な問題がありますが福井モデルが最近注目されている。
が、まあそれは本に色々書いてあるんだが、他にも興味深い話が。
富山の行政の話が凄く面白い。
損して得を取るやり方が世界で注目されてる。
市長は最初は必ず叩かれるが数年もしたら税収が倍どころじゃなくなったり、過疎どころか人が増えてたりする。

都市部の地価を落とすとそのエリアは全てダメになるらしい。
シャッター通りなんかさえたる例で悪循環。
富山のやり方はなんだか長い目で見てるらしい。

富山に行った事ある人はわかると思うが、路面電車。
まー、チンチン電車が都市部を彩っていて夜はハリウッドのSF映画みたいな場所もあったりする。

田舎から都市部の運賃がびびる。
なんと終点まで行くと100円だが、終点まで行かないなら2600円(笑)
短く乗る方がとにかく高い(でも実は高いように見えて距離考えると普通の値段)になる。
途中下車すると高すぎな感覚になるだろ?

最後まで乗って100円払って歩いて1つ前や2つ前の駅まで戻る人が当たり前だが続出。

老人もさすがに歩くんだよ。
路面電車ばかりだから、バスの距離みたいなもんだから若い奴にしてみたらすぐ着く距離。
だから老人もウォーキング気分やらで歩くわけ。
しかも、花束を持って乗車したら無料。
花束さえあれば無料電車。
しかも建て前上の理由は「華やかになるから無料」(笑)
だが、このやり方で各駅前に花屋が!
その売り上げが半端ない。
バスも無料になるし、花束も待ち合わせした恋人とかにプレゼントもできる。
バスが安くなるからという理由で花束買えば恥ずかしくないよな(笑)(笑)
花屋が儲かれば周りのホームセンターとかに土を買いに行ったりする。
なんだか上手くできている。
これ、最初反対されただろうね、「は?なんで最終駅まで行けば100円?途中下車2600円?ばか?」とか散々言われただろうなあ。

なんでもだが長い目で見るのは大事だよね。
てか、このような話、東京で言えば中野区の鷺ノ宮みたいな街だと考えもしないだろうし、尚且つ、働きもしないでチェーンに任せておく街は全く個性がない上に使い勝手が非常に悪い!
西武線はとにかく全く街や地域を考えてないからどの駅もダメ、みたいな(笑)(笑)

地方とか関係なく、歩いてて楽しい街が良いね。
これは行政の問題もあるけど地元をキチンとしようみたいな意識も大事かも。

政治家だけの話ではないね。

おすすめ。





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