ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

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今日の1冊 ギャルと不思議ちゃん論: 女の子たちの三十年戦争 松谷 創一郎 (著)

2012-12-24 13:17:15 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

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私は男です。
女性達を見てるとうらやましい事が沢山あります。
その一つにファッションがあります。
私はオシャレではないけど女子に生まれてたらもう少しオシャレになっていたかもしれない(笑)

女子のファッションの文化は物凄く面白い。
その時代やその時代の文化、政治背景が反映される。
政治が変れば税率も変ったり景気、不景気、他の業界の流行等、全てにおいてアパレル業界は緻密な計算をしなおさないといけなくなる。
それでいて、「男の性欲問題」も絡むし、自分の体系や思想等、それを考えて服をまとう女性。

女の人は大抵2つに分かれており、露出派と非露出派。
そこに思想や性格が見え隠れする。
男性も似たようなものだが、男性より女性のほうが「性的視線」を気にするためココにあきらかに差がでる。

露出派と非露出派。
しかもイベントや公的の場合、コスプレで逆転する事もあるしほんと楽しそうだ。
読むファッション雑誌も年齢やセンスによって変わってくる。

最近芸能人のステルスマーケティングが問題になりつつあるが、世の女性というのは芸能人のファッションを基本にしている部分が少なからずある。
ファッション誌も服だけ扱うわけでなく、その人のライフスタイルに合わせて作っている。

極端な例だが50歳の女性と10代の女性では読むファッション誌は異なる。
それは当たり前なんだが、同世代でも読む雑誌が違うという事だ。
そこに思想が絡むわけでアパレル業界もファッション誌業界も大変な事であろう。
誰に合わせて売るのか?誰に着てもらいたいのか?新しい層を取り込むにはどうしたら良いか?
家電量販店みたいではなく、個人でも服屋はできるわけでそこにセンスも絡む。

だが結局のとこ、芸能人、世間の動向(文化や政治)をうまく利用しているアパレルが勝っている。

アパレルで商売、ファッション誌で商売というのはぶっちゃけ「今の世の中」を知っている店や企業しか勝てない。

びっちにはビッチの服装。
肌を見せたくない女性も数多くいて、そこを狙うならさらに細分化された文化背景を。

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この本は女性のファッションの歴史本で、本のタイトルから連想させるような軽い本じゃなくびっくり。
物凄く細かく女性のファッションの歴史を

文化
セックス
芸能人

を例に時系列で解説している。
男の私が読んで面白いのは「やっぱうちらの時代、こういうの流行ってたのはそういう裏があったのかあ、という事。
日本の文化史として物凄く面白いのでお勧めです。
やはりファッションは世間の動向もかなり影響していて世間の動向を冷静に見ている会社ほど成功するのがアパレル会社だと思った次第であります。

お勧めです。

追記
オリーブとキャンキャンはやっぱ凄い雑誌だったのかあ、と私の世代は苦笑しましたw
若かりし頃、好きになった子はたえずどっちかだったなあ・・・・(遠い目)

ギャルと不思議ちゃん論: 女の子たちの三十年戦争 松谷 創一郎 (著)

ギャルと不思議ちゃん論: 女の子たちの三十年戦争 感想

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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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