今シーズンのベストゲーム・ベストゴールを決めましたので紹介したいと思います。例年通りですが、ベストなシーンだけではなく、悪かった試合やこれは仕方ないかなという失点シーンも同様にランクを付けました。
それではベストゲームからどうぞ。
<ベストゲーム>
第3位 第9節 大分-山口
前評判通りに、実力差や勢いをそのまま結果に結びつけるのって案外簡単なことではない。山口戦はしっかりとトリニータの強さを見せつけて、圧勝できた素晴らしい試合だった。
池上に決められたゴールは仕方ないと思うしかなく、あとはパーフェクトな試合運びだった。野村のゴールが決まった時点で勝負ありだったし、こういった試合をもっと見たかったなとついつい本音が出てしまう。
第2位 第1節 徳島-大分
今シーズンの全ての始まりともいえる試合が、結局2番目に良かったという結末になってしまった。期待と不安でいっぱいだった開幕戦は野村のゴールで幸先よく先制したが、終了間際に追いつかれてまたも勝負弱さに課題が残るシーズンになるかと覚悟を決めかけていた。
そこで起こったまさかの勝ち越し劇。決めたのが宇津元なのも期待が膨らむ要素だったし、序盤の快進撃はこの試合が無くては語れない。
第1位 第26節 熊本-大分
後半戦はなかなか結果がつかないなと思っている中で、熊本戦の快勝はそんなに気にすることはないかなと思わせるくらい素晴らしいものであった。(その後どうなったかは思い出したくもない。。。)
特に面白いのが、各メディアでのベストイレブン選出を独自集計しているが(詳しくは次回の総集編にて)、この試合はすべて異なる選手がベストイレブンに選出されていた。FootballLAB攻撃的ベストイレブンでは西川、守備的ベストイレブンではデルラン、エルゴラのベストイレブンではサムエルと上夷、Optaでは野嶽が選出となった。こうして違う選手がそれぞれ選ばれているのは選手一人ひとりが活躍した証拠であるし、決勝点を決めた藤本が選ばれていないのもまた興味深いポイント。
<ワーストゲーム> ※おそらく皆さん振り返りたくないと思うので動画の埋め込みは行わないです。
第3位 第37節 大分-大宮
事実上、この試合で昇格の夢をほぼ諦めたと言ってもいい。相手も残留に対するモチベーションがあるし、こういった場面で順位には関係ない力を発揮できることは、残留争いを何度もしてきたトリニータなら嫌というほどわかることであろう。それでもトリニータ自身も叶えたい夢があるなら、相手がどんなモチベーションで来ようともホームでは気持ちで負けてはいけない。
試合内容は大宮自体も下位に沈むくらいのチームだなと感じただけに、そこに負けたのは単に自分たちが弱かったとしか言いようがない。
第2位 第16節 山形-大分
点差でいえばワーストそのものだが、現地にいたからこその異様な雰囲気は選手たちにとってもやりづらさはあっただろうし、ホームアドバンテージをもろに受けた形となったので駄目出ししまくるのも少し可哀想な部分もあるかなと感じている。おまけに5月とは思えないくらいの暑さだったし、連戦ということもあり難しいといえる要素はそれなりにある。相手も同じ条件だし、プロなんだからそんな甘い考えを持つなと言われればそれまでだが、どちらかといえば山形のスタジアム運営が良すぎてトリニータとの差を見せつけられたことのほうが余程悔しい。
第1位 第34節 甲府-大分
僕はこの試合は体調を崩していたので行けなかったが、現地に行かなくてもこの試合はワーストと見てよいでしょう。
どんな時でも油断はあってはならないが、さすがに前半で2点リードしていたら気持ちに余裕が出るものだと思っている。なので1点奪われたとしてもどっしりと構えて試合をクローズさせられればよかったのだが、後半の早い時間に失点してからはテイシェイラの負傷も含めてチーム全体がバタバタしていた。結局バタバタが収まることもなく、逆転負けを喫することとなった。
山梨行きは予定を綿密に考えてすごく楽しみにしていたが、試合後のごたつき具合を見るとやはり行かなくて正解だったと感じてしまった。
<ベストゴール>
第3位 第41節 金沢-大分 保田堅心
思い切りの良いシュートが第3位にランクイン。現地で見ていた時はいとも簡単に決めたように見えたが、改めて見ると弾道、そしてコースがとんでもなくえぐいなと感じさせる。ほんとはもっと喜びを爆発したかったと思われるけど、大量得点が必要だと言う姿勢は見せとかないといけない使命感があったのかゴール後は冷静そのもの。
思わず忘れてしまいそうになるが、一応高卒1年目のルーキーなんです。何が一応なのかわからないけど。まだ二十歳を迎えてない選手がここまでのポテンシャルを見せてくれるのは期待でしかないですよね。
第2位 第7節 大分-磐田 伊佐耕平
複数の選手が絡んでのゴール、そして長年トリニータを見ているからこそ伊佐のゴールが素晴らしければベストに押し上げたいと思えてしまう。それ以上に好きなゴールが上位にあったから残念ながら2位となった。
藤本が受けたところから始まり、デルランにパスが渡ったところで野嶽が素早く前線に走り込み、野嶽に渡ったところで攻撃のスイッチが入って野村と中川が絡み、伊佐にボールが渡ったところで反転して強烈シュート。シュートまでの過程だけでも素晴らしいが、最後に決めたのが伊佐というのが実にいやらしい。伊佐のキャリアから見ても歴代ベストともいえる感触があったのではないだろうか。
第1位 第5節 大分-千葉 高畑奎汰
何度もリピート再生したくなるゴールこそがベストゴールといえるのかもしれないけど、今シーズンで断トツのリピート再生を記録したのが高畑のゴールシーンとなった。
高畑のゴールシーン自体はスーパーといえるものではないが、突如スイッチを入れて相手3人を抜き去る野嶽、そして野嶽のパスを瞬時に反応して前線にワンツーを送る伊佐のプレーがとにかく素晴らしい。このゴールは現地で見ていたが、瞬く間にゴールに結びついたので状況を整理するのに時間がかかったのを覚えている。
繰り返しになるが、高畑のゴール自体はベストに値しないかもしれないが、野嶽と伊佐のプレーを記憶に残る形にしてくれたのは高畑のゴールがあってこそ。と言ってしまっては流石に失礼なので、高畑のヘディング自体がレアケースなので希少価値もベストに押し上げたということにしておこう。
<被ベストゴール>
第3位 第40節 大分-秋田 齋藤恵太
体幹の良さから生まれるゴールシーンは、かつてのミスター高松を彷彿とさせる。失点して悔しい想いはあるものの、どこか懐かしい感じがしたのも事実。こういったゴールを決める選手ってJ全体で見てもそんなにいないと思うので、改めて高松って凄い選手だったんだなと思えてしまった。
第2位 第28節 大分-山形 後藤優介
・・・まあ、後藤に決められたらいろいろと諦めがつくんじゃないかな。トリニータ自身もこの時期は苦しんでいたし、後藤も山形加入後はずっと苦しい状況を味わってきた。どちらがトンネルを抜け出すかとなった時に、試練を突きつけられたのはトリニータと言う形になった。
結果、山形は昇格プレーオフに進出となり、トリニータは最後までトンネルから抜け出せないこととなった。
第1位 第32節 大分-仙台 内田裕斗
崩されて崩されての、トリニータの心が完全に折れた3失点目。シュート自体は決して簡単なものではなく、あの場面でふかすのは割とあることだが、しっかりとミートして流し込んだ内田を褒めるしかなかった。西川の飛び方もある意味1位に引き上げたくなるくらい美しい飛びっぷりだった。
失点は減らすことも大事だが、やられたら同じくらいのスーパーゴールでやり返すくらいの気持ちがあれば見ているほうとしては面白いし、結果もついてくるのかなと期待している。
今シーズンは特にベストゲームやベストゴールを消去法で決めることになるかなと思っていたが、ベストゴールに関しては案外そうでもなかった。ホーム山口戦の野村のゴールや、アウェイ山口戦の高畑のゴールも個人的に好きで、例年であればこれらのゴールもトップ3に入るくらいの素晴らしいゴールであった。
素晴らしいゴールって個人によって捉え方が異なってくると思うが、僕は複数の選手が絡んで、観客を魅了するようなプレーが見られたらついついノミネートしちゃいますね。そういったシーンはハイライトで何度もリピートしたくなるし、1位に挙げた高畑のゴールは何度野嶽のドリブルを見返したか覚えてないくらい。
YouTubeで今シーズンの全ゴールシーンを見ましたが、後半戦になるにつれて推進力によるゴールが明らかに少なくなっていたので、やはり勇気をもってゴール前にいかないと得点は生まれないし、ベストになりうるゴールシーンは出てこない。
来シーズンはもっと選出に悩むくらいの素晴らしい試合やゴールが出てくることを期待します。
じゃこの辺で
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