トリニータの今シーズンの全日程が終了しましたので、今年も総集編で振り返るシーズンがやってきました。冬の風物詩として読んでいただいている方も多いかもしれませんが、これが秋春制に移行が決まればリズムが変わってしまうことになる。クーラーをガンガン効かせた部屋で、「今年は良いシーズンになったね」と振り返りながらブログを書く姿が想像できないです・・・。あ、年をまたぐので「今年は」という表現だと誤解を生むのか。。
秋春制については正式に決まったら想いをブログに書きたいなと思っていますが、個人的にはこの先もJリーグが同じくらい盛り上がれるのか不安に感じている部分はあります。
さて総集編ですが、最初は1年の振り返りから行いたいと思います。といっても11月でシーズンオフに入り、12月を迎える前に更新してしまっているので1年間というと少し物足りなく感じてしまいます。1月から10月の間に多く詰まっているという視点でご覧いただければと思います。
まずはざっくりと月ごとに振り返っていきます。チームのことだけでなく、個人的な部分についてもいくつか取り上げています。
1月
2年目となるJ2での挑戦はもっと選手の入れ替えが多くあると覚悟していたが、個人的には主力となる選手は残ってくれた方かなという印象だった。新キャプテンとなった梅崎を筆頭に、例年通り鹿児島キャンプを行い、昨年の悔しさを晴らすための準備を着々と進めていった。
2月
おそらく初の取り組みとなる、全選手・スタッフによる開幕前のチラシ配布大作戦。配布は県内の全市町村で行われ、各地で大きな反響を生んでいた。結果、ホーム開幕戦では15,705人の観衆を集めることに成功し、試合も見事勝ち切ることができた。開幕ダッシュに成功したのは間違いなくチームに関わる全ての方々のおかげであり、こういった取り組みは毎年行ってほしいものだ。
3月
4試合中3試合を現地で観戦することができた。嬉しい勝利もあれば、大宮戦で完膚なきまでにやられたこともあった。まだシーズンは始まったばかりで、勢いでなんとかなる場合もあれば試練も与えられる場合もある。それでもサポーターが側にいれくれるからこそ、どんな時も前を向けられるのだと大宮戦の試合後で感じることができた。勝っても負けてもチームが成長できていると実感できるのは、強いチームの証である。
4月
サントスFCとの業務提携が発表され、どんな相乗効果があるのか期待が膨らむばかりだ。
順調に勝ち星を重ねていき、最初の天王山となったアウェイ町田戦。点差以上に圧倒的な差を見せつけられ、まだまだ強さは本物ではないと痛感させられた。
楽しみにしていた仙台遠征は今年も行くことができず。残念。
5月
屋敷がU-20ワールドカップのメンバーに選ばれ、同じ中津市出身として誇らしく感じた。本大会ではインパクトを残せなかったが、その悔しさをチームでぶつけてくれればこの上なく嬉しい。
アウェイ山形戦では異例ともいえる水曜デーゲームでの試合となった。この試合は現地で参戦したが、試合結果よりも山形の取り組みが成功に終わったことのほうが印象が強かった。同じ地方のチームであるが、山形のほうが活気があるように感じたと言う事実が試合結果以上に悔しく感じた。
6月
かぼす色の斬新なリミテッドユニが発表された。リミテッドユニはカッコよさよりも遊び心を重視してほしいなと思っていただけに、今年のデザインは歴代の中でもナンバーワンだと思っていた。買いたいと検討していたが、争奪戦に敗れたので手に入れることはできなかった。
天皇杯ではヴェルスパに敗れ、さらに怪我人も続々と発表され、昇格を目指せる位置にいるが雰囲気は決して良いとは言えなかった。
7月
上位チームとの対戦が続いたが、結果を残すことができず順位を落とすことになる。鮎川が加入しここから巻き返したいといきたいところだが、ホームゲームでの負けが続きトンネルから抜け出せないでいた。
そんな中で行われたクラウドファンディング第5弾のトリつく。今回は環境整備を目的と、これまでと比べて使用用途が明確であったが、目標達成できるかどうかは今後の頑張り次第による部分が大きかった。
8月
何と言っても今年最大のサプライズとなった高木の札幌への移籍。詳しくは選手評価のときに語りたいと思うが、チームの中心的人物を失った影響はかなり大きいものとなった。
社長からのお気持ち表明を出すくらい後半戦の成績は厳しいものとなったが、とりあえずトリつくは目標未達ながらもトレーラーハウスの導入までたどり着くことができた。どんなに成績がついてこなくても、支援してくれるサポーターが多くいるのは何よりの誇りである。
9月
ホームゲーム2試合参戦することができたが、いずれも勝つことはできず。それでもホームゲームが作り出す雰囲気は独特なものがあり、今後も臨場感は大事にしていきたいものだ。
シント=トロイデンやFC CANNONとの業務提携も発表されているが、継続して良い関係を築いてもらいたいものだ。業務提携したはいいが実際に活動しているのか見えてこないのは割とよくあることなので、定期的に発信してもらえるとより評価できる方向に繋がる。
10月
全試合でフル稼働を続けていた野村が負傷し、いよいよ昇格が厳しくなってきた感がある。刻一刻と残り試合数が少なくなり、試合を消化するごとに諦めない気持ちがだんだんと下がっている雰囲気はあった。それでも前を向くしかなく、どんなに厳しい状況でも秋田戦のような勝利をポジティブに考えていくしかない。
トリニータ名言集のネタ集めにも苦労した当月。試合数も3試合しか無かったし、トリニータ熱を保つのを難しく感じた月でもあった。
11月
金沢戦の結果をもって昇格への可能性が絶たれ、最終節を前にして下平監督の退任が決まった。最終節は勝利で締めくくることができたが、何も決まってないことが多い来季の編成がどうなるか今から期待と不安が入り混じることになるであろう。
改めて読み返してみると、徐々にトーンダウンしていったシーズンになったなと感じる。決して意味のないシーズンになったとは思っていないが、やはり勝てない試合が多いとチームも、そしてサポーター周りも雰囲気が悪くなってしまう。
下平監督の采配や育成方針に疑問を感じるサポーターも多かったが、弓場や保田を筆頭に若手を積極的に起用したのは評価してあげてもよいのかなと思う。あとは監督自身がボランチ出身ということもあり、ボランチの育成はどの選手も成功といえる手応えを感じ、どんなに怪我人が多く出てもボランチが不足すると感じることはほとんど無かったんじゃないかな。開幕前の池田の負傷時も野嶽の起用で乗り切ることができたし、終盤は羽田を起用しながらビルドアップができるチームを作ることができた。
守備に関しても構築できないと指摘する人は多かったが、アウェイ甲府戦での逆転負け以降はそこまで軽い失点は多くなかったんじゃないかなと感じている。クリーンシートは少なかったけど1点差で抑えるゲームが多かったし、ピンチの数も少なかった印象なので最後まで悪かったという評価をするのは可哀想かなと思っている。
それよりも、最後まで改善できなかったのは得点力の部分かなと感じている。ボールを大事にするスタイルだが、ボールを保持するあまりゴールを大事にしない場面は多くみられ、前半戦はそれなりに多く見られたショートカウンターでのゴールシーンが、後半戦ではほとんど見られなかった。おそらく失点の多さから戦い方を見直した結果だと思われるが、その姿勢がどこか消極的に見えてゴールの可能性を自ら少なくさせていた。「トリニータのサッカーが面白くない」とSNS上で目にする機会が多かったが、それは失点の多さからではなく得点のニオイがしてこない部分にあると分析している。それでも守備のところにフォーカスが行ったのは、おそらく発言力のある選手の多くが攻撃的ポジションであり、梅崎を筆頭に守備面での指摘コメントを終盤戦にいくつか見られたことが要因ではないだろうか。その時点で、今年のトリニータは一つにまとまることは厳しいかなと思えてしまった。
あと下平監督の采配で個人的に納得いかなかったのが、システムをコロコロ変える傾向にあるところ。序盤は3バックを起用し、上夷を軸としながらスタートダッシュを成功させていた。記憶が正しければ、4バックに変更させたのはアウェイ山形戦でのハーフタイムからで、それ以降は基本的に4バックとなっていたはず。山形戦で大差で負けたことよりも、ここまで積み上げてきた3バックのシステムはその程度で解体してしまうのかというショックのほうが大きかった。4バックになってからは高畑のパフォーマンスが上がったように感じたので、必ずしも機能していないとは言い難いけど、悪くなったらすぐにリセットするかの如くシステムを頻繁に変えることで選手自身の混乱もあったと思うし、得意なポジションで勝負できない選手にとってはモチベーションも上げづらかったと思う。個人的には3バックのシステムを信じて最後まで突き進んでほしかったなと感じていた。
下平監督に関してはこれ以上の改善は期待できなかったが、クラファンやメディア対応などで身体を張ってくれていたし(文字通り肉体を披露して(笑))、トリニータのために盛り上げようという気持ちはすごく感じていたから悪く言いたくないという想いはあったし、退任するにしても気持ちよく送り出してあげたいなと願っていた。本人にとってはトリニータの経験は悔しいものになったかもしれないが、この2年間が無駄と思われないようにトリニータ自身も前を向くしかない。下平監督が積極的に起用してきた西川や弓場らが、来季は全く試合に絡めないとかになったら本当の意味で無駄な2年間になってしまうので、来季はさらに成長しリベンジする姿勢こそが下平監督への恩返しとなる。
最後に、今季は例年以上に怪我人が多く出たシーズンになったが、怪我の要因はフィジカルコーチにあると指摘する人は数多くみられたがそれは違うと思っている。怪我が多くみられたのはトリニータと勝たせたいと思うあまり、自分の限界を超えて練習から取り組んできた結果が負荷をかけすぎた部分にあるんじゃないかな。そこは小澤社長もYouTubeで見解を示していたが、チームを勝たせたい気持ちをコントロールするのはフィジカルコーチやトレーナーが管理できる部分ではない。練習量を減らせと言っても、時間を止めると試合に絡めない焦りもありおのずと負荷も上がってくるだろう。
もちろん、怪我をしない選手は気持ちが入っていないのかという持っていき方をしないでいただきたい。トリニータ愛を前面に出し過ぎている伊佐や野村については、毎年のように怪我に苦しんでいたが今季はほぼフル稼働で貢献してくれた。プロスポーツに怪我はつきものになるので、責任を取る形で退任してしまったが佐藤フィジカルコーチを悪く言わないでいただきたい。
以上、事前にメモっていた内容を構成度外視で伝えました。来年は絶対に楽しいシーズンにすると決意し、期待を寄せながら残りの総集編の編集を進めていきたいと思います。
次回の更新をお楽しみに。
じゃこの辺で
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